2023年4月1日(土)にサンクチュアリ出版社様からのご依頼によりイベントを開催します(今回で2回目)。
今回の記事で触れている道具(卵など)を使った「再現性」のあるワークをご紹介予定ですのでご興味ある方はリンク先をご確認下さい。
はじめに
「ロルフィング®︎のたちばな」では、
⚫︎再現性:誰でも体感できる
⚫︎継続性:一時的な効果ではなく身につけられる
⚫︎発展性:取り組みを重ねることによってレベルを高めることができる
の3つを重視してセッションを提供しています。
今回はこの中の「再現性」についてご紹介してみようと思います。
練習で下手になる
身体操作に関心がでたのは高校野球部の経験が非常に大きかったと思います。
指導者の言う通りに練習を行えば行うほど下手になっていった経験です。
結果的に3年時にはピッチャーごろしか打てなくなり、打球が内野を越せないようになっていました。
この経験から練習をいくら繰り返してもそもそも行っている練習の方向性が間違っているのなら上達どころか能力が低下して下手になることを学びました。
才能の無さを認める
高校を卒業してからいくつかの身体操作メソッドを学びましたが、やはり身につけることは難しいという現実にぶち当たります。
その指導者は非常に高度な身体操作を行えるのですが、生徒である自分ではなかなかそのようなレベルまで到達することは難しかったのです。
内容的には全くとっかかりすら掴めない内容のものもありました。このまま学び続けても身につけることはできないと感じさせるものでした。
これは具体的には「間合い」や「意識の隙間」と呼ぶ見えないものだったり、重心移動というものです。
今では間合いや意識関係は「領域展開」と呼んでいる術理の開発によって誰もがその場で体感してもらえるようになりました。
また、重心移動は身体的支持軸と機能的支持軸を同じタイプに一致させる(支持軸一致状態)ことで解決できることがわかりました。
実際にその先生の支持軸は一致していました。
こうした経験から
「わからないもの」を「わからないまま」学んでも「わからないまま」で「できないまま」という考えに至りました。
まずは才能の無さを認めることにしました。
この考えに至り、誰もがその場で体感できる「再現性」のあるワークを自分で開発する必要があると覚悟を決めることになります。
再現性
そうした「再現性」のあるワークを求めていった結果「4つの支持軸理論」や「意識操作理論」という発見につながりました。
今では以前出来なかった事柄が自分ができるだけでなく、他の方にも伝えられるようになってきています。
誰でもできる
個人的には「再現性」のある誰もができる身体操作メソッドの開発を目標としています。
初歩的なレベルならば「その場で誰もができる」ことをテーマとしています。
「その場で誰でもできる」というと同じ事柄を長年探求してきた人たちから批判の声が上がることがあります。
そんな単純じゃない
といった批判です(でもなぜかこのような人たちは直接確認しには絶対に来ないのです😅)。
おそらく長年の取り組みによって身につけたいというロマンを持っているのだと思います。
そして、「誰でもできる」ということを「簡単」だと捉えているとふしがあります。
でもそれは単なる勘違いです。
25年間苦労してきている
では実際に「簡単」かと言えば「再現性」を生じさせる仕組み・手順が判明した今では「簡単」と言えます。
ですが、この「簡単」な仕組み・手順を発見するのにどれだけの時間と労力とお金を費やしているかを考えると全く異なる印象になります。
実際にこの「再現性」のある方法を見つけるのに期間としては高校3年から25年もの期間を費やしているからです。
そして、批判者が「自分だけ身につける」目的で取り組んでいたのに対して、自分の場合は「誰でも身につけられるワークの開発」を目的に取り組んできたわけです。
同じ期間を費やしてもその目的が異なれば当然結果は異なります。
偏見を無くす
あることを実践してから「再現性」のあるワークの発見が捗り始めました。
そのあることとは「偏見を無くす」ことです。
偏見を無くすことによって今では、
⚫︎ロルフィングという手技を使う施術を生業としているのにマッサージガンなどの道具を使う。
⚫︎アイドルを身体操作の手本とする。
⚫︎美顔器を身体操作の開発に使う。
などを行っています。
本当に卵を使ってみる
偏見をなくしてダメもとで試してみて発見した実際の例です。
▼は漫画「バキ」の新装版16巻の一場面です。
この場面に
「手にある卵を潰さぬように」
という記載がありますがこれを実際に行ってみると確かに変化がでます。
その変化とは▼の動画の「曲がらない肘」と呼んでいる身体操作です。
この肘になると体重80キロの人がぶら下がっても楽に耐えられますし、そもそも肘を曲げようとする相手の感覚を誤解させて力がこちらに通らないようにできてしまいます。動画で片手で相手の方の腕を持ち上げて見えるのは、実際には相手の方が空中に腕を固定しているだけです。
頭では肘を曲げようとしているのに、実際には腕を空中に固定しているという構図になります。
YouTubeでこのようなワークを見て試してみたところ自分は普通にできてしまいました。
でもクライアントさんはできません。
ではどうやったら誰でも同じことができるかを模索していた時にこの漫画を見て試しに卵を使ってみようと思ったのです。
実際に卵をクライアントさんに握って行ってもらうと見事に「曲がらない肘」ができてしまいました。
今では卵だけではなくいくつかの方法で「曲がらない肘」をその場で誰でもできる方法が発見できています。
そしてこうした複数の身につける方法がわかってくると道具を使わなくとも身につける方法も発見できます。
今では「曲がらない肘」にとどまらず、
「曲がらない手首」
「曲がらない指」
に発展しています。
「曲がらない指」になると「曲がらない肘」を簡単に曲げることができます。
「曲がらない肘」の上位互換が「曲がらない指」ということになります。
この「曲がらない指」はスポーツやダンス、武術など分野問わずパフォーマンス向上に有効です。
ダンスで使えば手先の表現がキレイになります。そもそも手先の意識の目的がこの「曲がらない指」を作ることだと個人的には理解しています。
合気道などではこの「曲がらない指」ができれば大抵の技はかなり効きやすくやすくなると思います。
終わりに
最近ありがたいことにクライアントさんから「天才ですね‼︎」と言ってもらうことが多くなりました。
そもそも上記で触れたように身体操作の才能は自分にはありません。
実際には、
⚫︎才能の無さを認めたこと。
⚫︎偏見を無くしたこと。
によって普通の人とは違った発想で身体操作を考えることができるようになったので、その発想に対して「天才」と言ってくださっているのだと思います。
しかし、実際才能の無さを認めるのは自尊心があるのでそんな簡単なことではないし、偏見を無くすというのも難しいものです😅
週1回実施している「軸トレーニング研究会」と2週間に1度程度のペースで実施している非公開の「秘密の施術研究会」の参加者さんたちが偏見を無くす意見やアイディアをくれます。
1人だったら今のような発見をするのにも大分時間がかかったと思います。