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「聴覚情報処理障害(APD)」の症状が当てはまる

はじめに

以前から聴覚系の能力が低いことに薄々気づいていました。

きっかけは英語のリスニングで、リスニングの学習をしても全く聴けるようにならない経験(言語として聞こえない)からじわじわそのような思いになりました。

そして「認知特性」という概念を知り自分は「聴覚」系が苦手だと明確に認識するようになりました。

認知特性とは、(視覚や聴覚など)感覚器から入力された情報を記憶したり、脳の中で理解して表現する能力のことです。

認知特性とは?「頭のよさ」テストで才能を見つけて、勉強や人生に役立てよう

当初は「認知特性」の偏りがあり、聴覚系の能力が低いだけなのかなと思っていたのですが、アイドルグループ九州女子翼のメンバー「鈴川瑠菜さん」が発達障害学習障害(LD)を持っていることを知ります。

もしかすると自分も聴覚系の障害の傾向があるのではないかと自分が感じている症状について検索してみました。

すると、

聴覚情報処理障害(APD)

というサイトがすぐに見つかりました。

聴覚情報処理障害(APD)とは?

APDは「Auditory Processing Disorder」の略称で、日本語では「聴覚情報処理障害」と訳されます。聴覚検査では聴力が正常と診断されるものの、日常生活で言葉を聞き取りにくい状態が続くのが主な特徴です。音として聞こえても言葉として聞き取れなかったり、あるいは聞いた言葉を脳内でうまく処理できなかったりします。

APD(聴覚情報処理障害)とは?主な特徴と原因、対処の方法

症状

・音は聞こえるのに、言葉が聞き取りにくい。

・話のスピードが速いとついていけない。

・会議など大人数での会話についていけない。

・耳で聞いたことを覚えるのが苦手。

・話が長くなると、内容がどんどん分からなくなる。

・学校での先生の声が聞きにくい。

・テレビ番組によっては字幕が必要な場合がある。

・歌の歌詞が聞き取りにくい。

聴覚情報処理障害(APD)ってなに?

これらの症状のほとんどが自分に当てはまります。

自分が実際に体験したり、実感したことをいくつかご紹介したいと思います。

授業を聞くのが苦手

学校での授業での先生の話を集中して聞くことができませんでした。

10分もしてくると別のことを考え始めます。

記憶にあるのはそうして集中できなくなると教科書を読み出すということ。

自分は言語優位者(言語タイプ)なので文字を読むことで人の話を聞けないことを補っていたようです。

これは自分が興味のある公演を聞きに行っても意識が別に言ってしまいます。

そうした時の対策としてはiPad Proに内容をタイピング(メモ)しながら聞きます。

公演終了時には大まかな印象しか覚えていないのですが、そのタイピングした文章を見れば記憶がよみがえりどういった内容だったのかが理解できるようになります。

また、必死で眼を開けるというのも行います。

しっかり聞こうという意思表示です。

意思表示だけで実際の効果はかなり薄いですね💦

ぼんやりモード

小学3年から少年野球チームに所属していましたが小学3、4年の頃。

指導者から

「話聞いてるのかわからないな」

と言われたのを覚えています。

基本的に自分は生真面目なタイプなので、割と人の話を自分なりによく聞きます。

当時もしっかり聞いているつもりでした。

なのに「話を聞いていない」かのようなことを言われ、それに驚いてしまい今でも記憶に残っています。

今思うとおそらくは、かなりぼんやりと聞いているように大人からは見えたのだと思います。

聴覚情報処理障害について知ってから自分を観察していますがYouTubeなどを聞いている時、即座に気が散っているのに気がつきます。それは慣れ親しんだモードなのですが、じっくりと表情などを感じてみると「意識ここにあらず」的な状態になっていますね。

このモードは実際楽なんですね。

試してに真剣に音声に意識を向けると本当にしんどいことがわかりました。

学生の頃から「ぼんやりモード」で人の話を聞いてきていたようです。

発達障害は意外と身近

介護予防の運動指導をしていた前職でのこと。

数名のチームを組んで健康教室を開催するのが仕事でした。

たびたびチームのメンバーでミーティングをします。

そのミーティングでのこと。

突然、あるスタッフから、

「今話していたことを言ってみて‼︎」

と内容を怒り気味に復唱することを求められました。

この言われた状況はかなり異質でした。

別のスタッフが話をしてひと段落してから、話者出ない人物から突然上記のことを言われたのです。

その時は突然怒り気味な態度で言われたことへの「驚き」、そもそも人の話を復唱することは人生の中でできたことがないという「焦り」、復唱する義務もない状況でそういったことを要求された「怒り」が入り混じったものを感じました。

その場は何も答えず流したのですが今思えばこの時も「ぼんやりモード」だったのでしょう。

それを見て仕事なのに真剣に行っていないと勝手に判断し怒りを沸かせたのだと思います。

実はこの復唱を求めたスタッフも何らかの発達障害的な傾向はあるのではないかと感じています。

これとは別の機会で、全体ミーティングの際に自分が新しいエクササイズの開発をすることを提案したことがあるのですがその場では、

「私は興味ないんでやりたくないです」

と全メンバーがいる前で発言していました。

何らかの合理的な理由があるならば参考になるのですが、「やりたくない」という主観での発言していたことにも心底驚きました。

発達障害を抱える人はよく他者から怒られる経験をしていることがあります。発達障害の診断を受けて安心したというブログの記事などもあります。

ですが実はよく他人に感情をぶつけている人も発達障害の傾向がある人の割合が高いのではないかと個人的には思うのです。

発達障害の診断基準も曖昧性があるようです。診断する医師によっても診断名がついたり、つかなかったり、診断名が異なっていると言うことを目にします。

そして発達障害と診断は受けていなくともその傾向を持つ人は思っているよりも多いのではないかと思われます。

要は日常生活にて著しい生きづらさを感じるならば障害認定されますが、そこまで行かなくともそういった傾向を持つ人は多いのかもしれないということです。

そもそも「認知特性」という概念は「発達障害」と無縁ではありません。

よく「怒られる」という経験が発達障害に気づくきっかけになり得ると思いますが、逆のよく「怒る」という経験がある人も発達障害に気づくきっかけになるのではないかと思います。

歌詞を分からずに曲を聞いている

2017年にライブに初めて参加してから、今まで定期的に通っています。

今では好きなグループはいくつかできましたが、1番多くライブに通っているのは「ばってん少女隊」です。

多くライブに通い、何度も同じ曲を聞いていますが歌詞は基本的に覚えていません。

ライブで歌われている時も歌詞の内容はほとんど分かりません。

曲の間奏でグループのメンバーが叫んでいる内容も聞き取れません。

これはずっと皆が同じなのかと思っていましたが「聴覚情報処理障害」の症状にある「歌の歌詞が聞き取りにくい」をみて、皆が皆歌詞がわからないわけではないんだと理解しました。

これまでライブの感想が書かれたブログなどで新曲の歌詞の内容や曲の間奏でのメンバーからの煽りを書かれているものをみて、このブログ主は突出した聴覚能力に優れているのだと思っていました。

でも逆だったわけです。

今は全く行きませんが学生時代は人並みにカラオケに行っていました。

自分がカラオケで歌うには家で音楽と歌詞を用意して練習して望んでいました。なのでレパートリーの数も少数でした。

歌えないパートは克服できず必ず音を外したり、発音できなかったりしてました。

もしかして、一般の方は、曲を聞くだけである程度覚えられるのでしょうか?

改めて確認したことがないので今後周りの方に聞いてみようと思います。

学習障害

九州女子翼の「鈴川瑠菜さん」は「計算ができない」「文字が読めない(失読症:ディスレクシア)」という学習障害も抱えられています。

自分の場合は授業を口頭で理解することはできませんでしたが、学校での学習であまり困ったことはありませんでした。

それは自分の認知特性が「言語優位者(言語タイプ)」だったからだと思います。

言語タイプなので人の話が聞けずに理解できなくとも、文字を読むことで理解することができます。

特に日本の学校での学習形式は言語タイプに適している傾向があるので学習面ではあまり気にならなかったと考えられます。

大学受験の勉強ではむしろ、参考書を使っての自習で効率よく学習できました。

教科書は非常にわかりづらかったのですが、予備校の講師の方々が書かれた参考書は非常にわかりやすくこうした参考書があれば自分の場合は授業はいらないようです。

英語のリスニング

ただし、英語のリスニングだけは異なります。

ロルフィングを当初は海外で学ぶことも考えていたのでリスニングなども学んだ時期があります。

ですが慣れ親しんだ英語に認識できませんでした。

そもそも言語として聞こえないのです。

自分にとっては限りなく難易度が高いことでした。

中学時代から音声を聴きながら文章を目で追うということができませんでした。

必ず見失ってしまうのです。音声と文字が結びついていないなど複合的な問題が考えられますがやはり聞くことが苦手というのはかなりの要因を占めていると思います。

英語学習についての書籍やサイトを見て、音読やオーバーラッピング(文章を見ながら音声に合わせて音読する方法)を試しましたがそもそも音声が言語として聞けないので自己流で英語を読んでいるだけでした。自己流なので当然聞く音声と全く異なるので聞けるようにもなりません。

リスニングで検索すると必ず出てくるシャドーイング(音声を聞いて遅れて同じように発声する方法)はそもそも日本語でさえできません。

周りの留学経験のある人にもどうやったら英語が聞けるようになるのか聞きましたが書籍やネットでの検索以上の返答はありませんでした。

昨年の秋に大学院進学のために英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)が必要になり、英語のリスニング対策を本気で開発し始めました。

英語学習的な手法だけでなくボディワークの手法(「無軸トレーニング」)を取り入れて少しづつ違いが出てきています。

最近ではやっと中学レベルの音声スピードで繰り返し音読などを行った文章なら言語として聞こえるようになりました。

そして判明したことは言語として聞けても理解できないということでした。

「also(もまた)」が理解できない

繰り返し読んで、聞いて、音読し、暗唱した文章を音声で聞いた時に「オールソー」と明確に聞こえるのですがこの意味が何を示すのか本当にわかりませんでした。

何か慣れ親しんだ単語だけど何だったか全く思いつかなったのです。

そこで文章で確認すると「also」とあります。

目で見れば自動的にわかる内容が音声だと分からなかったのです。

これにはひどく驚きました。

色々と原因を考えたのですが、結局これまで全く英語の音声が聞けてんかったので

「音声を理解する回路が完全に未発達」

という結論に至りました。

つまり、英語を理解するスキルが英語を言語として聞けていなかったので全く培われていなかったということです。

そこで古典的に「音声を聴きながら文章を読んで理解する」という手法を取り入れたところ改善していきました。

これらの経験は英語を身につける上では非常にめんどくさい工程なのですが、学習というものを考えるあたっては非常に勉強になります。

今回のようなスキルが低くつまづいている壁があるとしたら、そこから先の項目のスキルもノースキル(未発達)ということになります。

なので、あらゆる要素を洗い出して1つ1つ習得する作業が必要ということです。

一見めんどくさいような工程ではありますが、逆に1つ1つ課題を細分化して習得して統合することがで切ればある程度苦手な能力も獲得できる可能性があるからです。

終わりに

聴覚情報処理障害(APD)の診断を受けたわけではありませんが、確実にこの傾向はあります。

これまでは単なる「認知特性」だと考えていましたが、このような障害であると認識するとさらに対策が思いつくような気がしています。

当面の課題は大学院進学の為の英語のリスニング能力の向上です。

ネットで検索して見ると「聴覚情報処理障害(APD)」の症状を持っていてもリスニングの点数を向上させることができたとするブログができてきます。

同じ障害と言ってもその障害の程度は様々なので「聴覚情報処理障害(APD)」を抱える人全てに当てはまることではないと思いますがそれでも心強いですね。

今後、機会を見つけて「聴覚情報処理障害(APD)」なのかどうか病院で検査できたらと思います。

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