ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

日本人でも黒人、白人、ラテン系の動きを再現できる

はじめに

日本人が黒人文化であるストリートダンスや白人文化であるバレエを踊ると何か違和感がある、というのはそのジャンルを行なっている人々にとってはよく知られる話です。

自分も以前、体幹連動動作トレーニングである「インターロック・エクササイズ」をベースにしてストリートダンスを学んでいた時期があります。

「インターロック・エクササイズ」は黒人のリズム感や動きを身につけるという目的で開発された動作トレーニングです。

当時の自分としてはかなり画期的であり、非常に有益なトレーニングだと今でも感じています。但し、それでも黒人のダンスと比較してかなり大きな違いを肌で感じていました。

その大きな違いを克服する方法をロルフィング®︎を探求していく過程で見つけることができました。

それが「4つの支持軸タイプ」という考え方であり、この考えをベースにした動作トレーニングを行うことによって、文化的に異なる黒人や白人、ラテン系の動きが再現できてしまいます。

支持軸とは?

4つの支持軸

①内側軸(1軸):日本人の文化的身体使い
②中間内軸(2軸):白人や多くのアジア圏の文化的身体使い
③中間外軸(3軸):ラテン系の文化的身体使い
④外側軸(4軸):黒人の文化的身体使い

▼の図は4つの支持軸の足底のラインを表しています。

これらの足底のラインの上に体重を支える点(支持点)を置くことで身体の使い方が明確に変わります。

「支持軸」とはその体重を支える支持点を通る地面に垂直な線(▼画像の線)のことになります。

▼の左画像(工藤公康)は内側軸(1軸)を活用しており、右画像(ランディ・ジョンソン)は外側軸(4軸)を活用しています。2つの画像を見比べると非常にわかりやすいのですが、活用する支持軸によって自然とフォームが変わります。

これは力学的にそうならざる負えない現象です。なので、外側軸(4軸)タイプなのに左のフォームで投げようとする、逆に内側軸(1軸)タイプなのに右のフォームで投げようとすると上手く行きません。

上記の例は野球のピッチングという一つの技術についてですが、これはあらゆるスポーツやダンスにも当てはまります。

その競技や競技技術が必要とする支持軸と自身の支持軸が一致しない場合、最大のパフォーマンスを発揮することはできません。

習得する速度はかなり遅くなりますし、なんとか習得できたとしてもダンスならば違和感があるものとなります。

4つの支持軸タイプの特徴

支持軸については理論的には10個でも、100個、1000個と細分化することができますが、人間はそこまで支持軸を認識することは現実的ではありません。

現在、“ロルフィング®︎のたちばな”では「4つ」が最小の分類だと考えています。

4つの支持軸では下記のような明確な特徴があります。

⚫︎体幹の可動性の違い
⚫︎重心移動の違い
⚫︎筋力発揮の違い
⚫︎使いやすい筋肉の違い

があります。

特にわかりやすいのは体幹の可動性です。

▼の図は各支持軸において身体のどこの部位が動かしやすいかを示しています。

❹外側軸(4軸):頭上から下が動かしやすい(つまり全身):ストリートダンス
❸中間外軸(3軸):首から下が動かしやすい:競技ダンス(ラテン系)
❷中間内軸(2軸):みぞおちから下が動かしやすい:バレエ、ベリーダンス
❶内側軸(1軸):股関節から下が動かしやすい(つまり体幹は動かない):阿波踊り、日本舞踊

また、四肢の筋力発揮は「中間内軸(2軸)」、体幹の筋力発揮は「中間外軸(3軸)」で強くなります。

これは各支持軸を疑似体験させるテクニックを使うと検証が可能です。

同一人物でも、腕立て伏せは4つの支持軸の中で「中間内軸(2軸)」が一番回数をこなせます。起き上がり腹筋(シットアップ)では4つの支持軸の中で「中間外軸(3軸)」が一番回数をこなすことができます。

また、「中間内軸(2軸)」になると広背筋などの日本人(「内側軸(1軸)タイプ」)ではなかなか刺激することができない背中の筋肉に刺激が入ります。

こうした支持軸の違いによって体格や筋肉のつき方を説明できます。

これはまだ仮説ですがおそらくは成長ホルモンなどの分泌にも支持軸は関係しており、身長にも大きく影響していると思われます。

支持軸を一致させると途端にできてしまう

「4つの支持軸タイプ」上記のように明確な特徴があります。

これらの特徴は現在少しづつピックアップしている段階ですが、これらの特徴と身に着けたい動作や日常の動きが一致させることができると競技の動作の習得が早まったり、日常生活がより楽に過ごせるようになります。

「ストリートダンス」や「インターロック・エクササイズ」を自分が苦戦していたのは「内側軸(1軸)」で「外側軸(4軸)」の動きを行なっていたからです。

現在は全く「ストリートダンス」や「インターロック・エクササイズ」は行なっていませんが、「外側軸(4軸)」のトレーニングを始めてから以前熱心に練習やトレーニングしてもできなかった動作やリズムの取り方が呆気なくできてしまうのを体験しています。

そう、黒人のリズム感が「外側軸(4軸)」で身体を使うことができると無意識的にわかってくるのです。

これは書籍『黒人のリズム感の秘密』に書かれていることそのものです。

「インターロック・エクササイズ」とは「外側軸(4軸)」を身につけることが目的だったのだなと強く感じています。

「インターロック・エクササイズ」のみ行うよりも、当然「外側軸(4軸)」のトレーニングを組み合わせると間違いなく効率的にダンスや外側軸(4軸)タイプの競技(例えばバスケットボール)を身につけることができます。

終わりに

「4つの支持軸」をトレーニングしていくとあっけなく黒人、白人、ラテン系の特徴的な動作が身につきます。

日本人が海外由来のスポーツやダンスが苦手なのは、才能や練習量、トレーニング量の問題ではなく単に「支持軸」という問題にすぎないということです。

ロルフィング®︎個人セッションでは現在この「4つの支持軸タイプ」の観点を持ってロルフィングの施術やムーブメント・トレーニングをご紹介しています。

また、2019年12月の軸トレーニングWS「重心コントロール」基礎・応用ではこの4つの支持軸のトレーニングを扱います。

これらにご興味ある方は是非ロルフィング®︎個人セッションもしくはWSをご受講下さい。

WSの詳細は▼リンク先をご確認下さい。

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