ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

合気道の核はやはり「座技呼吸法」

はじめに

大学時代は合気道部に所属していました。

合気道部に所属した理由としては「合気道」という武道に身体能力を高める何かがあるのではないかと考えた為です。

そしてそれから20年近く経過した今このことが正しかったと判明しました。

合気道は稽古体系を見ると非常に合理的に組み立てられているように思えます。

特に1番はじめに習う「座技呼吸法」には合気道の全てが詰まっているように今だと感じます。

座技呼吸法

合気道の基本稽古として「座技呼吸法」という鍛錬法があります。
※他の柔術にも呼び名は違いますが似た鍛錬法があります。合気道の源流と呼ばれる大東流合気柔術では「合気上げ」と呼ばれています。

相手に両方の手首を上から掴まれた状態もしくは、掴んできたのに合わせて技をかけるというものです。

これが大学時代全くできませんでした。

⚫︎上から強く押さえられるととても手首を持ち上げることができない
⚫︎手首を持ち上げることができても相手の手が自分の手首から外れてしまう

このような状態になってどうしても相手を崩すことができませんでした。

これは僕だけでなく合気道部でできる人は1人もいませんでした。

なので基本的には軽く手首を掴んで技にかかりにいくというやり方で稽古というよりも、準備運動代わりに行うというのが慣例となっていました。

ほんの少しでも強く掴むと「掴む力が強い」と逆に注意されていました。

座技呼吸法がわかると基本の技が理解できる

ロルフィング®︎のセッションや身体操作の探求を続けてきたので、これまでの知識や経験を動員させてこの座技呼吸法を行なって見たら面白いかも、とふと思い立ち月4回のペースで行なっている練習会クラスの先月のテーマとして見ました。

詳細は省きますが、

⚫︎合掌トレーニング
⚫︎相手の親指に自身の前腕(橈骨)を合わせる

の2つを組み合わせて見たとろ呆気無く座技呼吸法をかけることができてしまいました。

物理的に相手の親指に対してこちらの前腕で対抗するので体格差があっても技を効かすことができます。

相手とつながる

当初は物理的な観点だけで、小柄な女性でも男性が真剣に押さえつけても崩してしまうのは面白いのではないかと思っていましたが、その先がどんどん見つかっていきました。

相手の親指を指先に誘導させるようにこちらの前腕(橈骨)を動かすと手先の操作で相手の体幹が傾きます。また、慣れてくると指先だけでなく逆方向に動かしても相手の体幹を同様に崩せることがわかりました。

その後、相手の親指以外の4指をこちらの前腕(尺骨)でひっかけても同じように相手が崩れます。

この前腕の2本の骨(橈骨と尺骨)で相手の指を引っ掛けることによって相手を色々な体勢にすることができることがわかってきました。

しかも、相手が手を離そうとしてもなかなか離すことができません。こちらの動きについて来てくれるのです。

この前腕で相手をひっぱる感覚がわかると今度は前腕関係なく相手の手のひらに対してこちらの手の甲で誘導させるとそれだけで相手が崩れるようになります。

当初は物理的に相手を崩していたのが皮膚を誘導させることによって神経生理学的な反応で相手を崩すことができるようになったのです。

この神経生理学的な反応が起こった状態がまさに相手とつながった状態で、相手がこちらの手首を強く掴んでくれればくれるほど手首をほんの少し動かすだけで相手の体幹が崩れていきます。

スローモーションの天地投げ

大学の合気道部時代にどうしても理解できなかった技に「天地投げ」というものがあります。

両手首を持たれた状態で片手は上に、もう一方の手を下にして相手を崩して投げるというものです。

相手がこちらに合わせて動いてくれない場合にはどう考えても相手を崩せません。強引に行うと手首から手が離れてしまいます。どちらにしても技にならないのです。

大抵受け自身が自分から受け身をとることになります。

それが、練習会クラスで相手とつながる座技呼吸法ができると途端にこの天地投げもできるようになりました。

それも、相手の体幹を崩せるのでゆっくりスローモーションで行なっても相手を崩せるのです。

これができた時にはかなり興奮しました。

基本の合気道の技ができるようになる

結局、座技呼吸法をある程度できるならば基本の合気道の技というのは構造的には同じなのでかけることができるようになります。

練習会クラスでは実際には座技呼吸法の崩すところまでしか行いません。

掴まれた手首を動かすことによって相手の体幹を崩す練習を行ったのですが、この時の掴まれた手を通した相手の腕の感触により相手の関節の感覚が掴みやすくなります。

すると二教、三教と言った腕や手首の関節技もかけやすくなります。

逆を言えば座技呼吸法ができないと合気道の技はかけることができないということです。

当身もできるようになる

「末端主導体幹操作」という末端(手や足)を起点した動きで結果的に自身の体幹をコントロールするという動作パターンの観点から見ると全く不思議ではないのですが、座技呼吸法ができるようになると当身も勝手にできるようになります。

一見、手打ちに見える当身(突き)も身体の重心移動が自然に伴うので浸透する当身になります。

合気道は実際の闘争に使う際には「当身7割、投げ3割」と言われていますが、合気道の稽古体系としては当身(突き)の稽古はほとんどしないと思われます。

ですが、適切に合気道の稽古を行えば勝手に重心移動が身につくので強力な当身を身につけることが可能です。※もちろん、当てる練習をしない限りでは実戦では使えません。

終わりに

大学時代、合気道をしていて1番感じたことは初心者ほど合気道の技を型通りに行うことは難しいということです。

合気道の約束事を知らないので勝手に技にかかってはくれないからです。

これはあくまでも母校とその周辺の合気道部での事情ですが、こうしたように考える合気道経験者は多いようです。

それが手首を掴む意図を相手が持ってくれるならば、ゆっくり行っても相手がこちらに勝手に従ってくれるので型通りに技をかけることができるようになりました。

ロルフィング®︎の個人セッションでは前腕や軸の開発としてこの座技呼吸法を最近行っているのですが、合気道未経験者でも崩すことができます。

ちなみに全力で抵抗してもらった方がかなり楽に崩せます。抵抗する力で崩れるからです。

ちょっとした手首の操作で体幹が傾くように崩れるので面白がっていただける方が多いですね。

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