ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

「外国人」と「日本人」とでは身体の作りは同じ?違う?

「ロルフィング®︎のたちばな」では独自に発見した「4つの支持軸理論」によるロルフィング®︎や軸トレーニングを提供しています。

Twitterにて▼の投稿が回ってきました。

こうした意見はよく見聞きします。

共通しているのは「日本人と外国人は身体が同じ」という前提で述べられていることです。

確かにウェイトトレーニングなどを避ける日本のアスリートはある一定数いるので、栄養面やトレーニング面の啓蒙を諮るという意味では重要だと思います。

但し、「4つの支持軸理論」で分析すると日本人と外国人の身体は「まるで違う」という解釈ができます。

「軸」とは1種類ではなく、実際には民族的、文化的な要因により複数の「軸」があります。

現在では4つ発見されておりこれを「4つの支持軸」と「ロルフィング®︎のたちばな」で命名しています。

支持軸に関係する記事では毎回のようにご紹介していますが、4つの支持軸とそれを活用している大まかな人種は▼の通りになります。

「4つの支持軸」と「人種」の関係

①内側軸(1軸):日本人の軸
②中間内軸(2軸):白人、多くのアジア人の軸
③中間外軸(3軸):ラテン系の軸
④外側軸(4軸):黒人の軸

4つの支持軸は姿勢や動作などそれぞれ明確な特徴があります。

これは「脳神経系の運動プログラム」によるものです。

その為、筋力発揮(力を出しやすさ)などにも大きな違いが生じます。

各支持軸の筋力に関係する特徴を簡単に挙げていきます。

①内側軸(1軸)
・クワを振るような「半身」かつ「上から振り下ろす」動作で筋力発揮がしやすい
・アームカールなどを行うと僧帽筋が力みやすい
・背中を丸めた状態で広背筋が使いやすい

ハンマーのタイヤ打ちや木刀の素振りに向いている
②中間内軸(2軸)
・基本的に四肢の筋力発揮が最もしやすい
・背中を反らした状態で広背筋が使いやすい
・筋力トレーニングが楽しい

ウェイトトレーニング全般に向いている
③中間外軸(3軸)
・体幹を固定する際に体幹の筋力発揮がしやすい
・大腰筋、腸骨筋、腹横筋などコアが自然に活性化する
・四肢の筋力発揮が最もしにくい

体幹を固定したり、バランスを取る体幹トレーニングに向いている
④外側軸(4軸)
・体幹を動かす際に筋力発揮がしやすい
・四肢の筋力発揮は「中間内軸(2軸)」についで行い易い
・全身のバネが自然に使える

移動を伴う種目に向いている(ジャンプ系、縄跳び、クイックリフトなど)

実際に「4つの支持軸」をそれぞれ身体に通して体感しない場合、文章のみではなかなかイメージが付きにくいのですが、例えば「中間内軸(2軸)」を通して腕立て伏せをすると最も回数を多くこなせます

後半筋肉が疲労してきても力を入れ続けることができます。そして何とも心地よいのです。

これが「内側軸(1軸)」だと疲労してきた段階で力が入りづらくなるのです。そして非常に不快。

「中間外側(3軸)」に至っては疲労の無い段階から腕立て伏せがしんどい感覚が生じます(これは四肢の筋力発揮がしにくい特徴の為です)。

逆に、寝た状態から上体を起こす腹筋運動では「中間外軸(3軸)」を使うと最も回数が増えます

このエクササイズを「内側軸(1軸)」で限界まで行うとふとももの前側の筋肉である大腿四頭筋にかなりの疲労がきますが、「中間外軸(3軸)」では回数を多くこなすことができるのにもかかわらずそれほど大腿四頭筋は疲労しません。

これは「内側軸(1軸)」を使うと大腿四頭筋で上体を引き上げるのに対して、「中間外軸(3軸)」ではお腹の奥にある筋肉である大腰筋を使って上体を引き上げる為です。

これらは神経系の働きによるものなので、使用する「軸」を変えることでその場で起こります。

当然、専門的な筋力トレーニングを継続していくことによって筋力や筋肥大、筋肉の発達への影響は使用する「支持軸」によってさらに大きくなります。

日本人の文化的、民族的に身につけている「内側軸(1軸)」は筋力トレーニングを行うに当たってかなり不利な特徴をもっています。

元々、ウェイトトレーニングは西欧の「中間内軸(2軸)」の筋力発揮に優れた支持軸の文化で発達してきたトレーニング方法です。

日本人の「内側軸(1軸)」とは相性が悪いのです。

ある一定数期間真剣にウェイトトレーニングを行なっていたアスリートが最終的にウェイトトレーニングに対して否定的な意見を指摘することがありますが、日本人の使用する支持軸(内側軸(1軸))的には自然なことになります。

日本人の「内側軸(1軸)」では西洋的なウェイトトレーニングを行う際に力を入れると肩周りを力ませ易く、これは神経系の特徴なので「内側軸(1軸)」を使う限り克服することはかなり難しいのです。

これが「中間内軸(2軸)」では筋力を発揮すればするほど脱力が深まっていきます。

「内側軸(1軸)」と「中間内軸(2軸)」の筋力発揮・力みやすさの違いはかなり劇的です。

こうした理由で日本ではウェイトトレーニングをすると、

「身体が固くなる」
「感覚が鈍る」
「使えない筋肉がつく」

という声があがっています。

「4つの支持軸」で考えると、この意見はその当人にとって真実であるということを理解することが重要です。

ウェイトトレーニングを指導するトレーナーの方々は上記の声をおそらく自分の身体で理解できないので「ウェイトトレーニングをしない為の言い訳」として捉えてしまう傾向があるのだと思われます。

でも「4つの支持軸」のそれぞれの特徴で考えるとウェイトトレーニングに対する否定的な意見も正しいのです。

日本人は広背筋が発達しにくいと言われることが多いですがこれも「4つの支持軸」で説明がつきます。

上記の内側軸(1軸)の特徴にも記しましたが、日本人の「内側軸(1軸)」では背中を丸めると広背筋が使えるようになります

「内側軸(1軸)」を使い広背筋を有効に活用させる場合には背中を丸める必要があるということです

但し、ウェイトトレーニングでは基本的に身体をまっすぐにする必要があります。これをしないと背骨の椎間板や椎体への負荷が非常に大きくなる為です。

背中を丸めた状態で200キロを超える重量でスクワット、デッドリフトなどはおそらく不可能でしょう。できたとしてもいずれ身体を壊します。

剣術のある流派は木の束を横にした物を上から叩くという稽古をしますが、これは「内側軸(1軸)」を使用して適切に広背筋などを鍛えていたと考えられます。

もちろんウェイトトレーニングの様に筋肉への負荷を高めることは難しいのでボディビルダーのような筋肥大をさせることは構造的に不可能です。

「4つの支持軸」については道具や意識操作でそれぞれ好きな支持軸を身体に通せることがわかっているので、「ロルフィング®︎のたちばな」ではウェイトトレーニングをされているクライアントさんには、まず「中間内軸(2軸)」で取り組むことをお勧めしています。

ハンマー投げの室伏広治元選手に大きな影響を与えていると言われる槍投げの溝口和洋元選手について書かれた『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』には溝口氏が日々の10時間以上のウェイトトレーニングの取り組みによって槍投げの土台を作り上げたことが書かれています。

何故、溝口氏が槍投げの練習よりもウェイトトレーニングに時間を費やしたのかを「4つの支持軸」の視点で考えてみると、要は「支持軸」をウェイトトレーニングによって変化させることが目的だったのではないかと思えます。

つまり、日本人の「内側軸(1軸)」から槍投げに適した「中間内軸(2軸)」への移行です。

実際に書籍の中で、「日本人は5年かけて西洋人的な身体に作り変えていく」という主旨の記述があります。

面白いのはハンマー投げの室伏広治氏は、溝口氏が教えるとすぐに溝口氏の意図する身体の使い方ができてしまったということです。

室伏広治氏は海外の遺伝子が入っているハーフです。ハーフの日本のアスリートは「内側軸(1軸)」でないケースが多々ありますね。

「4つの支持軸」ではそれぞれによって身体の使い方(筋力発揮も含む)が明確に異なります。

使用する「支持軸」が異なるならば▼の意見が正しくなります。

「日本人と外国人は身体の作りが異なる」

使用する「支持軸」が同じならば▼の意見が正しくなります。

「日本人と外国人は身体の作りは同じ」

重要なことは「4つの支持軸理論」を活用することで主観的ではなく、ある程度の再現性をもって考えることができる、という点です。

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橘隆徳(たちばな たかのり):天才の身体使いに関心があり、独自に発見した “#4つの支持軸” 理論を元にして日々動作トレーニングを探求しています。日々の思いついたアイディアを呟きます。“#ミドリの天才さん”が好きです。ロックダンス経験者。BJJ始めました(白帯)。
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