はじめに
最近では提供している「ロルフィング」「骨力体」「軸トレーニング」でマッサージガンなどの道具を活用しています。
マッサージガンとは拳銃の形をしたマッサージ・ツールの総称です。
ここ数ヶ月はそのマッサージガンの先駆けであるハイパーアイス社の最上位モデルである「ハイパーボルトプラス（HYPERICE HYPERVOLT＋）」を主に使用していました。
▼ハイパーボルトプラス
それが先月半ばにマイトレックス社の最上位モデル「マイトレックスリバイブプロ（MYTREX REBIVE PRO）」を購入して最近では「ハイパーボルトプラス」と共にセッションで使用しており、劇的にセッションの成果が向上しています。
▼マイトレックスリバイブプロ
クライアントとの差がどんどん広がる
マイトレックス社の「リバイブプロ」は、かなりハイパーアイス社の「ハイパーボルトプラス」を意識していることが窺われます。「ハイパーボルトプラス」もマッサージガンの中で最もパワーが高いものの1つですが、この「リバイブプロ」は「ハイパーボルトプラス」を超えるパワーを誇ります。
さらに、ハイパーボルトプラスも含めて一般的なマッサージガンはアタッチメントがプラスチック製の弾性素材なのに対して、このマイトレックスリバイブプロはチタン合金製です。
マッサージガン最高度のパワーとチタン合金のアタッチメントで「ハイパーボルトプラス」との差別化を図っています。
個人的にこの「リバイブプロ」を購入しようと思ったキッカケですが、仕事用に使うことは意図していませんでした。
元々仕事用ではなくセルフ・ワーク用に購入しました。
理由として、筋肉ではなく骨を使えるようにし身体操作能力の地力を養う「骨力体」のセッションを開発してからあまりにも「骨力体」を受けられたクライアントさんとの身体操作能力の地力の面で、自分との差がどんどん広がっていったことが上げられます。
「 4つの支持軸理論」「虚と実」「構造的身体操作」などさまざまなテクニックを個人的には知っているので総合的には負けてはいないのですが、地力の面では完敗状態になっていたのです😅
クライアントさんの身体操作能力が劇的に向上していくのはセッションを提供する立場としては非常に喜ばしい状態なのですが、個人としてはかなり悔しいのも確かなこと（そもそも自分の身体を変えたいという意図があり、身体についてマニアックな研究＆仕事をしています😂）。
このような状況だったので最終手段としてはクライアントさんに頼んで「骨力体」のセッションを自分に行ってもらうことも考えていました。
実際に申し出ていただいたクライアントさんが数名居られます（感謝ですm(_ _)m）。
ただ、実際に「骨力体」を行ってもらうにしてもかなりの手間と時間がかかる（各レベルを終えるにも18セッションが必要）ので、別の手段があればと探していました。
そこで「リバイブプロ」のチタン合金のアタッチメントが特殊な効果があるのではと予想したのです。
実は、以前に購入しセッションに導入していたステンレス製の「スキンストレッチ®︎」の経験から弾性素材と金属製では効果が異なることが感覚的にわかっていました。
「リバイブプロ」の特徴
行きつけのビックカメラに行きデモ機で体験してみました。
ビックカメラではプラスではなく通常の「ハイパーボルト」と「リバイブプロ」のデモ機があったので色々試してみたのですが、筋肉がゆるむのは「リバイブプロ」が上でした。
そうした効果に希望を託し購入したのですが、実際にはそれ以上の効果が「リバイブプロ」にはあったのです。
以前のブログで「ハイパーボルトプラス」などのマッサージガンには「マッサージガンの呪い」の効果があることを書きました。
この「マッサージガンの呪い」とは、簡単に言えば身体操作が分散化してしまうのです。
分散化とは、身体の統合（まとまり）が崩れた状態のこと。
分散化すると関節を固定しにくくなり、筋肉による重心移動が使えなくなる。なので筋肉主導の身体操作をしていた場合に劇的に弱体化してしまう。
この弱体化効果をトレーニングに利用したのが「骨力体」になる。筋肉主導の身体操作では動きにくくなり骨を使わざる負えなくなる。その結果、骨主導の身体操作に自然に変わっていく。
それが「リバイブプロ」の「マッサージガンの呪い」はあるにはあるのですが分散化ではなく統合化なのです。
統合化とは、分散化の逆の状態であり、身体のまとまりができる状態のことです。
軸トレ研究会でも色々と検証しているのですがかなり興味深い変化がでます。
「ロルフィングのたちばな」では、いつも身体操作改善の確認として「合気」現象が起こるかどうかで判断しています。
合気には色々な種類があり、その中でも「虚」や「実」といった質（クオリティ）が異なるものがあります。
「リバイブプロ」ではその「実」系の合気がその場でかけやすくなるのです。
さらに、個人的には合気をかけることよりも合気にかからない抵抗力を高めることに現在では関心があるのですが、統合化するとこの合気への抵抗力が高まります。
「骨力体」のセッション数がある程度までいったクライアントさんの合気をこれまで抑えることができなかったのですが、「リバイブプロ」を使いトレーニングしだしてから合気への抵抗力が高まり抑えることができるようになってきました。
こうして自分の身体で「リバイブプロ」の効果を体感していくに従って自分だけのものにしておくのも勿体無いなと思い、セッションでも使い始めました。
重量とバッテリー消耗度
「リバイブプロ」のデメリットはなんといってもその重さとバッテリーの消耗度の激しさです。
実際に持ってみると強く実感しますが、他のマッサージガンとは比較にならないほど重いです。
実際に体重計で測定したところ下記のようになりました。
ハイパーボルトプラス ▶︎ 1.2キロ
リバイブプロ ▶︎ 1.6キロ
この2つの差は400グラム。
セッションで使用していると「リバイブプロ」はかなり腕に負担をかけます。「リバイブプロ」を使った後に「ハイパーボルトプラス」を使うと『なんて軽いんだ』と物凄く安心します。
そもそも「ハイパーボルトプラス」は「リバイブプロ」がなければマッサージガン界で最重量の機種なのにも関わらずです😅
そして、バッテリーについてですがセッションでは5段階中の5段階マックスで使用していることもあり、どんどんメモリが減っていきます（リバイブプロにはリアルタイムでバッテリーの残量を見ることができます）。
この重さとバッテリーの消耗度という2つの理由で「リバイブプロ」1台ではなく「ハイパーボルトプラス」との併用をしていました。
さまざまなテクニックの開発
当初はかなり後ろ向きな理由で、2つのマッサージガンを併用していましたが、最近になりこの両者を使うことによってむしろセッション効果が劇的に高まることがわかってきました。
「ロルフィングのたちばな」が発見した『4つの支持軸理論』に基づいた、
❶リリース・ポジション
❷「虚・実」理論
❸「分散化・統合化」理論
❹意識操作テクニック
❺道具の身体化
❻知覚の流れ（知覚の地図）
❼リリース・タイム
❽軸トレーニング
などを組み合わせることでセッションの目的に叶った変化を自由に引き出すことが可能になっています。
こうしたさまざまな手法をセッションの目的のよって変えているので、「ロルフィング」「骨力体」「軸トレーニング」で同じマッサージガンなどの道具を使ってもその結果が変わってしうのが面白いところです。
購入は自己責任で‼︎
「ロルフィングのたちばな」ではビジネスとしてマッサージガンを始めとした道具を購入しています。
「ハイパーボルトプラス」は7万強、「リバイブプロ」は8万強の値段になります。
自分の場合はセッション用と研究用のそれぞれ2台持っています（基本的に大抵仕事で使用する道具は2台持ちです）。
これは仕事への投資ですね。
現在では2種類のマッサージガンを使用していますが、さらに有効な手段が発見した場合には全く使わなくなる可能性があります。
また、道具というのは使い方次第でその効果がまるで変わってしまいます。マッサージガンという電動で自動的に動き、誰が使っても同じマッサージ効果が起こるように思える道具ですらも使い方や使い手の身体のレベルによって全く効果が変わってしまうこともわかっています。
特に「ロルフィングのたちばな」では『4つの支持軸理論』に基づいた道具の使い方をしているので、開発したメーカーすら知らないような使い方をして、知られていない効果を引き出しています。
この数ヶ月だけでもさまざまな道具を使い始めており、中には数万円する道具でも全く使わなくなったものもあります。
もしこの記事やセッションを受けてこうした道具が欲しいと思ってもまず一度頭を冷やして実際に使えるのかを考えてみてください😅
流石に、一般の方が「ハイパーボルトプラス」と「リバイブプロ」の2台持ちになるのはなんとも申し訳ない気がするのです😂
終わりに
2021年の5月か6月に、「4つの支持軸理論」に基づいたマッサージガンの効果を最大限に活用する方法をテーマにしたセミナーの開催を現在企画しています。
詳細が決まりましたら本ブログやツイッターにてお知らせいたします。
マッサージガンを持っていない方も、人間の身体を知ることにつながるのでかなり有意義な内容になると考えています。
最近のセッションを受けられた方はわかると思いますが、マッサージガンの二刀流とリリース・ポジションを活用したセッション後はかなり消耗してます😅
「リバイブプロ」、、、重い。。。
