ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

股関節の抜きポジションの「表」と「裏」

1年前ほど前(だったと思います)に開発した『股関節の抜きポジション』という身体運用法があります。

これは当初は「股関節周辺を脱力しやすいポジション」という認識だったのですが、「4つの支持軸」という考え方と組み合わせると密接に関係していることがわかってきました。

4つの支持軸は、

①内側軸(1軸):日本人の文化的身体使い
②中間内軸(2軸):白人や多くのアジア人の文化的身体使い
③中間外軸(3軸):ラテン系の文化的身体使い
④外側軸(4軸):黒人の文化的身体使い

ですがこの内の1軸と2軸が股関節の抜きのポジションと関係しています。

股関節の抜きポジションをわかりやすく説明すると背骨の一番したの尾骨の方向を前と後ろに向けることです(実際にはもっと複雑な動きです)。

尾骨を前に出したポジションを【股関節の抜きポジションの表】と呼びこれは日本人の支持軸である1軸と関係が深く、尾骨を後ろに向けたポジションを【股関節の抜きポジションの裏】と呼びこれは白人などの支持軸である2軸と関係が深いのです。

最近のロルフィング®︎やムーブメントセッションでは股関節の抜きポジションの表と裏を指導することがありますが、2軸系のトレーニングを行うと股関節の抜きポジションの裏を使った動きが自然にでやすくなる傾向があります。

個人的にも実感していることですが、2軸の自然な身体使いをするならば自然に股関節の抜きポジションの裏を使うようになるということです。

2軸では股関節の抜きポジションの裏が使えると重心の移動がスムーズになります。スポーツやダンスではこの重心の移動ができることが高度なパフォーマンスを身につける為の前提条件です。

Twitterでこの2軸での股関節の抜きポジションの裏を使った動画が回ってきたのでご紹介します。▼の動画の遊撃手(ショート)のプレイをご確認下さい。

尾骨が後方を向けることにより画像での左の股関節を畳むことができます。この動作によって重心の運動量(質量×速度)をボールに伝えることが可能になります。

これが白人系「中間内軸(2軸)」の基本的な動きです。そして重要なことは2軸で身体を使っていくと自然にこの動作になりやすいという点です。つまり、2軸の支持軸を持っている人は普通にその競技の練習をしていればいずれこのようなプレイになっていく傾向があるということです。

なので海外の選手は特別なトレーニングや練習をしなくても当たり前のようにこういったプレイをします。

次のは日本人選手による同様のプレイですが、こちらは股関節の抜きポジションの表が無いプレイです。

画像が不鮮明ですが白人選手のプレイと比較すると手投げ傾向があるのはみて取れると思います。

このプレイでは股関節に乗れていないので下半身が居着いてしまっています。その為に重心移動による運動量(質量×速度)を使うことができていないので手投げに見えますし実際にボールの威力がありません。

この選手の支持軸は1軸と推定されますが、このケースでは股関節の抜きポジションの表をすると重心移動がスムーズになります。重要なことは「裏」ではないということ。

フォーム的視点で捉えて、メジャーの選手が股関節を畳んでいるからといって股関節を畳もうとしても(股関節の抜きポジションの裏)上手くいかないことが想定されます。

やはり股関節の抜きポジションの表を身につける必要があるのです。

それぞれの支持軸には明確に、神経生理学的反応が異なることが経験的にわかってきています。

股関節の抜きポジションの表は尾骨を起点とした「末端主導体幹操作」になります。つまり、尾骨でその上の背骨をひっぱることで体幹を動かす身体運用法です。

1軸では背骨を動かそうとしても(体幹主導末端操作)重心の移動を神経生理学的な反応で阻害してしまい居着いてしまいます。

逆に2軸では「末端主導体幹操作」では居着きますが、身体を捻るという「体幹主導末端操作」を行うと居着かなくなります。

何故2軸で「競技の練習」をしていけば自然に「股関節の抜きポジションの裏を使えるようになる」と述べたかと言えば、世界の傾向として体幹から動くことが流行しているからです。

そして日本でもその傾向があります。但し、日本人の多くが身につけている1軸ではこの体幹を起点にした「体幹主導末端操作」は逆に身体を居着かせることになります。

「股関節の抜きポジションの表」とは「末端主導体幹操作」ですから、「体幹主導末端操作」の考え方で練習を繰り返すことによって習得することは理論的に不可能です。

その為に1軸の支持軸を身につけている場合にはあえて専門的な「股関節の抜きポジションの表」のトレーニングが必要となります。

ロルフィング®︎などで支持軸を指導する場合には初期の段階だったり一般の方に対しては「内側軸(1軸)」はオススメしていません。2〜4軸が扱えない状態ではあまりにも1軸を身につけることは難易度が高いからです。

但し、より高いレベルを目指すアスリートやダンサーの方であり、元々1軸傾向のある日本人の方に対しては「1軸」を扱えるように指導していきます。

やはり持って産まれた支持軸が一番馴染むということと、「4つの支持軸」全てを習得すると全体の底上げにつながることが挙げられます。

また、1軸の特徴として相手に察知されづらい動きになるので体格差が勝敗の重要な要素になるような競技では、体格で劣る日本人では尚更1軸が有利になります。

相手の体重や筋力といった優位性を発揮させないことにつながるからです。

2軸と4軸ではその特徴上、同じ支持軸同士の場合体格が大きい方が必ず優位になります。

「軸トレーニング研究会クラス」で参加者の方とよく話ますが、1軸を身につけることは他の支持軸に比較して本当に難しいのです。

但し、ポテンシャルが一番高いのも1軸です。

1軸は横方向や捻りの動きが苦手だとこれまで考えていましたが、1軸と股関節の抜きポジションの関係がわかってくると、これらの動作も「末端主導体幹操作」という観点でクリアできます。

⚫︎予備動作が無いので早い
⚫︎相手に反応されにくい
⚫︎見た目以上に威力がでる

などのメリットがあります。

これまで1軸を使った空手のローキックは前方方向でしたが「股関節の抜きポジションの表」と「末端主導体幹操作」を組み合わせると、脚の動きで体幹の捻りを作ることができるので通常の捻り系のローキックでも威力が出せます。

というか最も威力がでる蹴り方かもしれません( ̄▽ ̄)

2月23日(日)、24日(月・祝)に軸トレーニングWS「末端主導体幹操作」を開催するので、日本人の可能性の高さに興味ある方は是非ご参加下さい。

WSの詳細は▼のリンク先をご確認下さい。

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