はじめに
8月開催予定の軸トレーニングWS「体幹の開発①、②」に向けて内容をブラッシュアップしています。
現在、メインとなる体幹系のエクササイズは
①屈曲・伸展系(4種):身体のポジションを整える
②側屈系(2種):体幹の運動量(質量×速度)の伝達
③回旋系(2種):胸郭、骨盤の割った動き
をご紹介予定です。
以前開催の軸トレーニングWS「脊柱リンク」のワークは応用として実施するかもしれませんが、上記の内容は初公開です。
これまで体幹系のエクササイズだけでも多数考案してきましたが、より核心となる領域まで到達できたと感じています。
①屈曲・伸展系:身体のポジション
これは「骨盤の抜きポジション」「胸郭の抜きポジション」「腓骨の抜きポジション」を活用しています。
⚫︎骨盤
⚫︎胸郭
⚫︎頭部
⚫︎脊柱全体
を対象としてエクササイズを行います。
特徴的なのはエクササイズを適切に行うと一気に身体のポジションが整ってしまうことです。身体の軸の位置が明確にわかるのです。
感覚的には背中に一本の棒を通した感じです。
姿勢を整える方法として壁に背中をつけて身体と壁の隙間をできるだけ少なくするものがありますが、そのようなイメージ。
※「壁に背中をつける」という方法は害以外無いので実際にはしないで下さい。
ロルフィング®︎の個人セッションであるクライアントさんに試させていただいたところ劇的に身体のポジションが整い上下のラインが通ってしまいました。これは誰が見てもわかるほどの違いです。
▼ロルフィング®︎のロゴ「リトルボーイ」
この右側のイラストのような身体を体感できると思います。
②側屈系:体幹の運動量(質量×速度)の伝達
これは「胸郭」「骨盤」を動かした際の運動量(質量×速度)を使う為に有効です。
以前開催した軸トレーニングWS「脊柱リンク」で行ったエクササイズの土台となるものです。
側屈系→脊柱リンク系
の順番で行うとより効果的だと思います。
ちなみに一般的には“力(質量×加速度)”という用語がよく使われていますが実際には“運動量(質量×速度)”と表現した方がスポーツやダンス、武術に役立つと考えています。
力は「質量×加速度」なので時間の概念がありません。
そこで力に時間をかけたものが力積であり、運動量になります。
※厳密的には間違っているかもしれませんがニュアンスだけ受け取ってもらえればと思います。
⚫︎力=質量×加速度
⚫︎力積=力×時間
⚫︎運動量=質量×速度=力積=力×時間
「力」と「運動量」は少し異なるということがわかっていただければ大丈夫です。
▼物体の運動量を利用した「ニュートンのゆりかご」
例えば、胸郭だったり骨盤の運動量を他者に伝達させると思っている以上に衝撃がきます。
▼野球のメジャー式バッティング
俗に言うところのメジャー式は体幹(胸郭)の運動量(質量×速度)を活用しているのが見てとれます。この運動量の概念がわからないと「メジャー式は筋力が必要」ということになりますが体幹を振り子のように運動させて発生させた運動量(質量×速度)を利用すると筋力がなくても強いスイングが可能になります。
③回旋系:胸郭、骨盤の割った動き
このエクササイズでは胸郭や骨盤を正面から割るような動きを身につけるのに有効です。
厳密には回旋運動なのですが、こうした動作が洗練されていくとまるで割れたような身体表現になっていきます。
▼胸椎の回旋を引き出すエクササイズ
これはツイッターで時々流れてくるエクササイズです。野球関連で疲労などによって胸椎の回旋の可動域が低下するので対策としてトレーニングされているようです。
個人的にはどうしても力みが生じやすい方法に見えてリハビリだとよいのかもしれませんが、動作の質を高めるのにはそれほど効果はないように感じます。
実際に疲労などが蓄積していると「効果がそれほどでないので工夫が必要」というツイートも見たことがあります。
軸トレーニングWS「体幹の開発」でご紹介する回旋系エクササイズはこのあたりを解決していると個人的には考えています。
WSにはスポーツをされている方も参加されるのでこのあたりの感想が聞けると面白いかと思います。
終わりに
これまで様々な体幹系のトレーニングを実践したり、開発してきました。
今回の軸トレーニングWS「体幹の開発①、②」でご紹介する内容は既存のものとはかなり異なった効果が期待できます。
これまで開発してきたエクササイズの課題を解決した為です。
WS開催までまだ1週間と少しあるのでそれまでにさらに内容をブラッシュアップしたいと思います。
軸トレーニングWS「体幹の開発①、②」にご興味ある方は▼リンク先からご確認下さい。