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小柄な女性が男性に腕相撲で勝ってしまう。

はじめに

週一回のペースで「軸トレーニング研究会クラス」を開催しています。「軸トレーニング研究会クラス」では毎回興味をもった事柄に関して参加者で色々と試したり、トレーニングしたりしていくことをテーマとして実施しています。

個人セッション、WS、セミナーなどに比べて1番早く「ロルフィング®︎のたちばな」の新しいアイディアを体験できる場です。

毎回、興味深い発見があるのですが先日開催した回でも新しい発見がありました。

それは腕相撲が途端に強くなる方法です。

1番顕著な例では小柄な女性が男性に勝ってしまったことです。

「橈骨の抜きポジション」のセッティング

「橈骨の抜きポジション」という親指・人差指と橈骨(前腕の骨)、体幹を神経生理学的につながる位置があることを先月発見しました。

この「橈骨の抜きポジション」を活用すると、メカニズムは不明ですがこれまで難しいとされてきた現象(合気など)がその場でできてしまいます。

特に他動的に手首を「橈骨の抜きポジション」の位置に持っていく(これを「セッティング」と呼んでいます)と途端に指先と体幹のつながりが強固に通ってしまうのです。

わかりやすい例としては指合気があります。指を持ってもらった状態でセッティングをすると途端に指合気ができるようになります。指一本で相手を土台である足から崩すことができます。そしてこれは誰でも体験できます。

「軸トレーニング研究会クラス」にてその場の話の流れで腕相撲にこの「セッティング」を活用したらどうだろうという流れになりました。

そこで、

①普通のやり方で腕相撲を行う。
②負けた側に「セッティング」を施して腕相撲を行う。

という実験をしてみました。

すると「セッティング」をした側が圧勝するようになります。

「セッティング」が維持できずに手首を動かしてしまうと互角になったりするのですが、「セッティング」された位置を維持できれば圧勝できます。

その場の参加者でこのやり方で行なっていき、女性対男性でも「セッティング」を行うと女性が勝ってしまったのです。

「これは勝てない」と感じる感触になる

相手と手を握ったまま相手の手首に「セッティング」をしてみました。するとそれまでの筋肉感がまるで消え去り途端に骨?の感触が現れます

この骨の感触が現れると直感的に「これは勝てない」という思いが脳裏に思い浮かぶのです。これはかなり不思議でした。

実際にこの状態で腕相撲をしてもこちらの「力」が相手にまるで伝わっていかないような感覚です。

筋力が出しづらくなる?

何故「セッティング」を行うと途端に腕相撲にて勝てるようになるのかは全く不明です。

考えられるのは、

⚫︎自身の筋力が強くなる
⚫︎相手が力を出しづらくなる

という2つの要因ですが、これまでの経験から考察するとこの2つとも関係していそうです。

つまり、「セッティング」を行うことにより指先と体幹がつながり筋力がより発揮しやすくなるということ、更にその状態だと相手が力を加えづらくなるということ。

このような性質があると考えると、「セッティング」を行うと突きのような打撃が強くなり、合気のような相手が反応しづらい動きになるという現象と一致します。

課題

「セッティング」を施したやり方だと腕相撲のセオリー的には弱そうに思えます。

また、手首の「セッティング」に慣れないということもあり、またこの先入観も関係していると思われますが「セッティング」を施しても、腕相撲を行なっている最中にその「セッティング」が解除されてしまう場面がいくつかありました。

もし「セッティング」を維持する練習をした場合にこのフォームで腕相撲にてどの程度通用するのかちょっと気になります。

こうした身体使いを極めると腕相撲にて腕力を克服することができるのか?それともある一定レベルの実力を引き上げることはできても圧倒的な筋力にはそれだけでは通用しなくなるのか?

腕相撲を課題として探求していくとまた面白い現象を発見できそうです。

「肩関節の抜きポジション」を加える

ちょっとした実験で「橈骨の抜きポジション」に加えて「肩関節の抜きポジション」も「セッティング」して腕相撲を試してみたところより容易に勝てるようになりました。

「抜きポジション」を組み合わせることは有効のようです。

終わりに

今後は腕相撲をトレーニングとして行っていくとまた新たな発見がありそうです。

少なくとも、手首の「セッティング」を維持する方法として腕相撲は役立ちそうです。

「軸トレーニング研究会クラス」は週一回(月4回)のペースで東京のJR大崎駅近くで開催しています。どなたでもご参加できますのでご興味ある方は是非どうぞ。

「軸トレーニング研究会クラス」の詳細は▼のリンク先よりご確認下さい。

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