ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

「これ本当に、日本のスポーツ界が変わりますよ!」

はじめに

2019.4.13-14(土-日)に軸トレーニングWS「脊柱リンク」を開催しました。

テーマとしては背骨を繋げて「体幹主導末端操作」系の動きを引き出すことです。

今回も2日間実施しましたがやはり2日間行うと身体の変化が進みます。

1日目の基礎編では説明と評価を組み合わせながらじっくり行いましたが、2日目の応用編ではアスリートばりの専門的な内容で実施。

参加された皆さん、経験したことの無い疲労がでたようです(^ ^)

疲労以外にも、新しい発見があったのでここでご紹介したいと思います。

背骨がつながった状態「脊柱リンク」

脊柱リンク

背骨全体がつながった状態もしくは、体幹が連動する身体の使い方。脊柱リンクができると体幹を動かした際の運動量(質量×速度)を有効に活用できる。

「脊柱リンク」ができると例えば↓のような腰横の動きで他者に腰の動きに抵抗を加えられても、骨盤の動く運動量(質量×速度)が相手に伝わり押し崩せる。同じ体格ならゆっくり行っても同じ現象が起こる。

黄色矢印:他者による抵抗を加える方向
緑矢印:骨盤の動きの方向
赤棒:両者の接触面

↓細かい条件は異なるけども原理的には同じで運動量(質量×速度)が伝わればこのような現象が起こる。

内容

主な実施内容

⚫︎体幹主導末端操作トレーニング
・頭部(矢状面)
・胸郭(矢状面、前額面、水平面)
・骨盤(矢状面、前額面、水平面)
⚫︎評価
・肩抵抗による運動量(質量×速度)の伝達
・骨盤抵抗による運動量(質量×速度)の伝達
・体幹運動量(質量×速度)系での他者とのつながり(合気)

⚫︎1日目(基礎編):説明をしながら実施。
⚫︎2日目(応用編):30分×3セットでの本格的なトレーニングを実施。

「日本のスポーツ界が変わりますよ!」

今回体幹主導末端操作トレーニングをWSではじめて公開しました。

かなり良い手応えを感じました。

体幹主導末端操作トレーニングの効果としては、

⚫︎体幹の運動量(質量×速度)を使えるようになる
⚫︎姿勢が整う
⚫︎体幹の可動性が高まる
⚫︎体幹の筋肉がオンになる(コア・トレーニング)
⚫︎体幹を起点とした動作パターン(体幹主導末端操作)を習得できる
⚫︎対人ワークの抵抗力が増す

これらは以前から個人的にずっと追い求めてきたものです。自分は20年かけて習得してきた「素の身体の使い方」ですが、たった数時間で体感してもらえたことはかなり価値のあることだと思います。

テニスの競技力を向上させる為に試行錯誤されている参加者の方からは、

『これ本当に、日本のスポーツ界が変わります!』

と繰り返し言って貰えました。

それだけ既存のトレーニングには無いインパクトを受けていただけたのだと思います。

体幹主導末端操作トレーニングのデメリット

デメリットとしては体幹主導の動作に慣れないと疲労度が高いことが挙げられます。

これは肉体的にもそうなのですが、むしろ脳が疲労する感じですね。

身体の根幹である体幹を動かすことはそれだけ身体の重心位置が移動します。脳はバランスを取る為に高度な計算を行わなければなりません。

これが体幹の形(フォーム)だけ変えるだけなら運動量(質量×速度)はそれほど発生しないので大きな負担にはなりませんが、体幹が連動して動き出すとその運動量(質量×速度)によって重心が大きく移動してしまい脳の重心安定に関わる領域に大きな負荷がかかることが推定されます

その為、参加された皆さんトレーニングが進むにしたがって段々と表情が乏しくなっていったのは面白かったです。

特に応用編では30分連続のトレーニングを5分のインターバルを置いて、3セット行なってしまったのでその負荷はかなりのものとなったようで、これはWS終了後反省しました(^^;;

身体や脳を休める目的と小脳の分散学習理論的に15〜20分程度休憩時間を設ける必要があったかもしれません。

ただ参加者の方々からはこのように一時的に大きな負荷をかける経験も重要といっていただけたので安心しました。

スポーツの集中合宿のような意味合いですね。

他者とつながる「合気」

体幹主導末端操作トレーニングの評価として両手首をパートナーに掴んでもらい体幹の運動量(質量×速度)をパートナーにどの程度伝えられるかを確認していきました。

その時のこと。

ある参加者さんの両手首を僕がしっかり掴みこの評価を行なってもらいました。

すると、突然視界が左右に動きはじめました。それも尋常じゃない範囲で動きます。

なんだ!これは⁈

と驚いたのですが、要は体幹の運動量(質量×速度)がこちらに伝わり2人がまるで1つになったように動き出した結果でした。

なんとも不思議な感じです。

筋力で無理やり動かされると不快に感じて防御反応がでますが、その防御反応が一切でません。そして、本当に自然な感じで視線が大きく動くことによってはじめて自分が相手の方にコントロールされるということが認識できます。

これは武術で言うところの「合気」という現象です。

これまで僕が参加者の方にこのような現象を体験してもらう機会はありましたが、参加者の方からこれほど見事につながった「合気」をかけられるとは想定していませんでした。

元々、重心移動の運動量(質量×速度)を利用した「合気」は模索していましたが、このレベルで参加者の方もできるようになるとはやはり体幹主導末端操作トレーニングの有効性は非常に高いと認識させられました。

僕だけに効果があるのではなく、トレーニングを行う人全員に効果があります。

トレーニングの再現性があるということですね。

このつながる「合気」は合気道などの相手を制する目的だけでなく、社交ダンス(競技ダンス)のようなペアダンスに非常に役立つ現象です。

相手とのつながりというのはよく言われることですが、これは精神論ではなく明確な身体運用ということになります。

重心移動を活用した「つながる合気」

2日目の応用編では、ちょっと遊び感覚でつながる「合気」を参加者の方と実験してみました。

体幹の運動量(質量×速度)を相手に伝えて相手の重心を崩して相手とつながる方法です。

⚫︎相手の腕を掴む
⚫︎相手に両肩を抑えてもらう
⚫︎相手に骨盤を抑えてもらう
⚫︎相手に大腿部を押させてもらう

どれも始めて行なってみましたがお互い体幹主導末端操作トレーニングで感受性も高まっているのでお互いに上手くいきました。

体幹の運動量(質量×速度)で相手の重心を少しだけ崩して居着かせた状態で相手と力の拮抗状態を作ります。

この拮抗状態ができたら後は相手の身体が崩れやすい方向に崩してあげるだけです。

この拮抗状態を作るまでが「素の身体の使い方」で、相手を上手く崩せるかは「技術」の範疇になります。

本気で抑えに来てくれると簡単に拮抗状態が作れますが、軽く抑えた状態では上手くいきません。また、体幹主導末端操作トレーニングなどをして無意識的に抵抗力が増した状態で抑えられても反応されてしまい上手くいきません。

相対的な能力ということですね。

まとめ

体幹主導末端操作トレーニング自体は参加された方はわかると思いますが、その効果に比較して非常にシンプルです。

元々軸トレーニングWS「脊柱リンク」の告知をした段階では別のエクササイズが中心で、体幹主導末端操作トレーニングは存在していませんでした。

それが、3月のばってん少女隊のZeppツアーで新しい閃きがあり、体幹主導末端操作トレーニングが開発できたので早速「脊柱リンク」を身につける方法としてWSでご紹介することにしました(その時点で1番良いワークをご紹介するのが「ロルフィング®︎のたちばな」のポリシーです)。

結果的には成功だったと思います。

僕自身、書籍「黒人リズム感の秘密」をきっかけに関心を持ったインターロック(体幹連動)ですが、約15年経過した現在ではある程度自分でも身についたと思います。

但し、インターロック(体幹連動)をクライアントさんに身につけてもらうには大きなハードルがありました。僕自身がダンスを学びはじめの2年間、毎日3時間のインターロック・エクササイズを継続していましたがなかなか身につけることはできなかったからです。

それが体幹主導末端操作トレーニングでは1時間もせずにインターロック(体幹連動)が体感できてしまうのです。

もちろん、誰もが短期間である程度習得できるように試行錯誤した結果できたトレーニング方法なので全く不思議でもなんでもありません。

また、体幹主導末端操作トレーニングは簡単にできたものでもありません。身体運用の世界に足を踏み入れて約20年間の積み重ねの成果です。

色々と苦労しましたが遂にこの段階までこれました。

参加者さんがおっしゃって下さった「日本のスポーツ界が変わる」という言葉は本当に救われた気がします。

なかなか誤解や先入観から体幹主導末端操作トレーニングなどに対して批判を持たれることがあるのですが、実際に体験していただいた方にはかなり好意的な感想をいただいているのでなんとか日本中に広めていきたいと考えています。

これからも地道に進んでいくこととします。

次回の軸トレーニングWSは「末端主導体幹操作トレーニング」がテーマとなる予定です。

内容が確定次第お知らせいたしますので↓【セミナー/イベント情報】をご確認下さい。