はじめに
元々自分自身が運動が好きでありながら苦手だったことがあり身体能力を高めることに関心がありました。誰もが取り組めば時間に比例して上達する方法論を模索する為に大学では体育学を学びましたが、大学在籍中にはこれといった成果をあげることができませんでした。
そこで一度希望を失いかけましたが、ロルフィング®︎に出会い再び希望を持つことができたのです。
そのような過程があるので僕の中でのロルフィング®︎とは身体能力を高める欲求が非常に高いものとなっており、ロルフィング®︎を学び始める段階から「ダンス、スポーツ、武道に通用するレベルのロルフィング®︎」を追求しています。
今回は僕がこれまで理想とするロルフィング®︎を追求していく過程で学んできたことを簡単に紹介したいと思います。
運動歴
小学生時代
⚫︎軟式野球
⚫︎硬式野球
中学生時代、高校生時代
⚫︎硬式野球
大学生時代
⚫︎合気道
⚫︎空手(捌き系)
⚫︎ウェイトトレーニング(クイックリフト含む)
⚫︎プライオメトリック・トレーニング
⚫︎各種身体運用法の探求
・ゆる体操、身体意識トレーニング
・胴体力トレーニング
・独学の体幹アイソレーション・トレーニング
大学や社会人時代に実践したウェイトトレーニング(筋力トレーニング)の経験はロルファーになってからも色々と役立っています。本格的にウェイトトレーニングを経験しているロルファーはかなり珍しいと思います。
現在では「脱力」が過度に重視され「脱力」と「筋力トレーニング」は対立的に考えらえる傾向がありますが、筋力がある程度使えないと「脱力」を身につけることが難しいのです。逆に「筋力トレーニング」と「脱力」を組み合わせると非常に効率的に「脱力」を身につけることができます。こう言った発想ももたらしてくれたのもこうしたウェイトトレーニングの経験によるところが大きいです。
社会人時代
⚫︎テニス
⚫︎ストリートダンス
・ロッキング
・ワッキング
・ブレイキング
⚫︎インターロック・エクササイズ
こうした経験を積んでロルフィング®︎と出会いました。ロルフィング®︎10シリーズを受けることにより、エクササイズだけではどうしても改善仕切れない部分を施術を行うことで改善することができることを知りました。
既存のロルフィング®︎に積極的にパフォーマンスを向上させるテクニックやエクササイズを組み合わせることができれば誰もが天才と呼ばれるレベルの身体の使い方を身につけられる希望を持つことができたのです。
ロルフィング®︎の研修
ロルフィング®︎の技術を身につける為に2ヶ月間のトレーニングを3段階(phase1、2、3)の計731時間(+30時間のモデルクライアントへの実技)を経て、ロルフィング®︎の施術者(ロルファー)の認定を受けることとなります。
このロルフィング®︎のトレーニング内では計3名(1人は同じトレーニング生、残りの2人は外部から募集)のモデルクライアントにロルフィング®︎10シリーズを施す経験をします。また、授業内でロルフィング®︎のインストラクターのモデルクライアントへのロルフィング®︎10シリーズを計6名見学しました。
この段階で既存のロルフィング®︎にできること・できないことがある程度把握することができました。
DVD、書籍などの教材で学ぶ
ロルフィング®︎の施術者として認定を受けてからはまずはDVDや書籍を参考にしんがら一般的なロルフィング®︎のスタイルで経験を積みました。
DVD
⚫︎アナトミートレイン・DVDシリーズ
アナトミートレインはロルフィング®︎の施術者が開発したメソッドで基本の施術テクニックはほぼロルフィング®︎と同じなのでロルフィング®︎の研修の復習として非常に参考になりました。
その後、色々な施術テクニックの特徴を理解する為に各種のテクニックを学び始めます。
学んだ施術テクニック
ロルフィング®︎の各種テクニック
⚫︎内臓系
⚫︎皮膚系
⚫︎末梢神経系
⚫︎頭蓋仙骨系
⚫︎骨・関節系
⚫︎知覚系
⚫︎エネルギー・ワーク系
理学療法、柔道整復、オステオパシーなど他の分野のテクニック
⚫︎クォンタム・タッチ(レベル1、2)
⚫︎ヒーリング
⚫︎関節モビライゼーション
⚫︎内臓系
⚫︎AKA療法
⚫︎オステオパシー誇張法
⚫︎ボーエン・テクニック
受講できる限りの施術テクニックを一通り学び、そのテクニックの効果や特徴を掴みました。また、ロルフィング®︎関連だけでなく他分野のセミナーも同時に受講することにより同じテクニックでも講師の持っている資格や立場によって教え方や考え方、解釈がかなり異なることを知ることができました。
例えば、理学療法系では身体の反応よりも手順を重視しているように感じました。それは長所であり短所でもあります。医療の現場では重要なことではありますが、その反面全身への波及性がかなり低いのです。
一通りの施術テクニックを学んで判明してきたのは治療目的の施術テクニックでは身体はそれほど変わらないということでした。もちろん役には立ちます。但し、元々の開発された目的がロルフィング®︎とは異なるので他分野の施術テクニックをそのままロルフィング®︎に当てはめてもそれほど効果は高めることはできないのです。これはロルフィング®︎関連のテクニックもオステオパシーを参考にしたものがほとんどの為同じことが言えます。
ロルフィング®︎の目的は簡単に言えば、身体を根本から改善させることです。更に、僕が追求する身体能力を高めるロルフィング®︎を実現するには施術テクニックのアレンジや独自のテクニックを開発することが必要でした。
オリジナルのテクニックの開発
⚫︎関節リリース
⚫︎骨膜リリース
⚫︎スクラッチ・テクニック(筋膜、骨膜)
⚫︎統合テクニック
⚫︎肩関節の抜きポジション・ストレッチ
時系列的にはロルファーになってから随時オリジナルのテクニックは開発してきました。
このように施術テクニックについて探求してきましたがテクニックだけで身体を変えることは限界があります。施術テクニックはあくまでも手段であり、どのような目的を設定して行うのかが明確でないとそれ以上の効果を引き出すことができないのです。
そこで、施術者自身の身体の使い方が重要になってきます。
テクニック以外で必要なこと
⚫︎身体運用を高めて施術力自体を高める
⚫︎“素の身体の使い方”を向上させるエクササイズのトレーニング
⚫︎目的とする身体のイメージを明確にする
施術の世界では同じ施術テクニックを使用してもその効果はまるで大きく異なることが知られています。それは、単なる技術の熟練度というよりも施術者自身の身体運用(身体の使い方)によるものです。高度な身体運用を身に付けた施術者は悪い言い方をするとテクニックが適当でも抜群の効果を出してしまうのです。
この高度な身体運用とは一般的には「軸」「脱力」と言った“素の身体の使い方”と個人的に呼んでいる能力です。
その為、日常的に“素の身体の使い方”についての探求も深めています。
この“素の身体の使い方”を施術者自身身につけることにより先に記したように施術力が高まります。そして、施術者自身が高度な“素の身体の使い方”身につけることができると身体のどこに問題があるのかが見えて来るのです。また、理想的な身体のイメージも明確になります。すると、施術をその身体のイメージを実現する為に活用すればよくなるので、理想のロルフィング®︎に近づけることができます。
素の身体の使い方のヒント
⚫︎忍びのWS
⚫︎Liveでリアルなパフォーマンスを体感する
自分自身高度な素の身体の使い方を身につけるのに、忍術家である先生に師事しています。
また、最近では興味を持ったプロのミュージシャンや芸人さんのLiveを観覧することが多くなりました。
Liveのパフォーマンスを体感するとアイディアが自然に出てきます。やはりプロとして舞台に立っている方々の能力は非常に高く参考になるものです。
現在では一通りの施術テクニックを経験したこともあり、セミナーを受講することはひとまず休止し、Liveを観覧する事でロルフィング®︎の学びとしています。
まとめ
僕の座右の銘に、
目的地があれば必ずたどり着く
と言うものがあります。
目的が明確に設定できれば、そこにたどり着く方法はこの世のどこかに「必ず見つかる」というニュアンスで好んで使用しています。
まさにロルフィング®︎の目的の明確なイメージを持つことができれば、あとはそれを実現させる方法論を探すだけです。そしてこれまで行ってきたこと全てがロルフィング®︎に繋がっているのを感じています。経験は無駄にはなりませんね。
「ダンス、スポーツ、武道に通用するレベルのロルフィング®︎」
と言うと仰々しく感じるかもしれません。でもこの方向性で探求していくとスポーツやダンスなどをされていないクライアントさんに対するロルフィング®︎の結果も自然に高まっていきます。
性格的に同じ結果が続くと飽きてしまうので、今後もロルフィング®︎を少しでも向上させていきたいと思います。