はじめに
現在、これまでのロルフィング®︎の体系を見直した新体系ロルフィングの体験セッションを提供しています。
▼期間限定(2023.1.31まで)にて割引料金で提供中ですのでご興味ありましたらリンク先をご確認下さい。
先日、17セッション全てを受け終えられたクライアントさんが現れました。
名称の差別化
予想していたというか意図していたことではありますが、これまでのロルフィング®︎では決して到達できない段階に身体を持っていくことができることを確認しました。
新体系ロルフィング®︎と現在は呼んでいますが、体験セッション期間が終えたら「アドバンスト・ロルフィング®︎17シリーズ」という名称でセッションを提供することにしました。
これは既存のロルフィング®︎とは手法も効果も全く変わってしまったので、既存のロルフィング®︎との差別化する為にも「アドバンスト・ロルフィング®︎」と呼ぶことに決めました。
17シリーズは大きく分けると下記のように大きく2つのパートに分けています。
アドバンスト・ロルフィング®︎の前提
⚫︎「4つの支持軸理論」に則った施術とエクササイズで構成
⚫︎「身体的支持軸」と「機能的支持軸」の一致させる(支持軸一致)
パート1
⚫︎#1〜12セッション:ロルフィング®︎的な位置付け
⚫︎身につけるテーマ
・「細い軸」
・「天上天下【レベル2】」
パート2
⚫︎#13〜17セッション:ロルフ・ムーブメント的な位置付け
⚫︎身につけるテーマ
・「アーチのポジション」
・「天上天下【レベル1】」
※独自用語については下記で簡単に説明しています。
各セッションは、
⚫︎骨膜リリース(#1〜12のみ)
⚫︎軌動ワーク
⚫︎軸トレーニング
で構成されています。
離れる段階
日本には「守・破・離」と言う考え方があります(▼リンク先Wikipedia参照)。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/守破離
ロルフィングを習った当時を「守」の段階。
ロルフィングのセッションを行なっていく過程でロルフィングの仕方をアレンジする「破」の段階。
ロルフィングの仕事を始めて12年になりますが、「守」の段階、「破」の段階を経てきました。
そして、ここにきてロルフィングの型から完全に離れる「離」の段階にきたと考えています。
セッションの使用技法や構成、印象は全くこれまでのロルフィングとはかなり変わっています。
でも、ロルフィングが目指す目的には限りになく迫っていると考えています。
用語説明
4つの支持軸理論
人間の脳神経系の運動プログラムの違いによる4タイプ(4つの支持軸)存在するとする考え方。支持軸には「身体的支持軸」と「機能的支持軸」の2種類存在することが見つかっています。
「身体的支持軸」「機能的支持軸」それぞれ下記の4タイプ存在しています。
支持軸の種類
1軸(内側軸):日本人に多い
2軸(中間内軸):白人、アジア人に多い
3軸(中間外軸):ラテン系に多い
4軸(外側軸):黒人に多い
※身体的支持軸、機能的支持軸ともに基本的には変わらない。但し特殊な施術により自由に変えることが可能。ケガによっても変わる可能性があり、左右の半身で身体的支持軸が異なるというケースも確認されている。これはスランプの原因となる可能性がある。
▼
・足裏図(番号は支持軸の番号と一致):それぞれの支持軸ごとに体重を支える部位が異なります(これは脳神経の運動プログラムの違いによるので意図的に操作しても意味はありません)。
・人図(番号は支持軸の番号と一致):このラインから下の部位から身体を動かしやすい。
▼支持軸の違いによるダンスの違い
・向かって左:3軸タイプのダンス(首から下が使いやすいので全体的に柔らかい印象)
・向かって右:1軸タイプのダンス(能動的に体幹を動かすことは適していないのでカクカクとした印象)
この印象の違いは技術の違いではないこと、またどちらが優れているというものでもないと言うことに注意。
左側のダンサーが右側のダンサーの表現をしようとしても支持軸を変更しない限りできない。逆に言えば支持軸を3軸→1軸に変更するとその場で表現が変わってしまう。
特定の国によって1〜4軸の割合が異なり、その影響で文化が形成されていると考えることができます。
また性質変化として「ゼロ軸(1〜4軸全ての支持軸をOFFにした状態)」と「全軸(1〜4軸)全ての支持軸をONにした状態」が存在しています。
整理すると下記の種類が存在します。
支持軸や性質の数
・身体的支持軸:4種類(1〜4軸)
・機能的支持軸:4種類(1〜4軸)
・性質変化:3種類(ゼロ軸、全軸、ノーマル)
なので組み合わせとしては4×4×3通り(48通り)のタイプが存在することになります。
実際に使用するには
・自身の身体的支持軸を知ること
・身体的支持軸と機能的支持軸を一致
させることが最優先課題です。
身体的支持軸
コンピューターで言うところの「OS(オペレーティング・システム)」に相当。エヴァンゲリオンやガンダムで言うところの初号機やガンダム本体。
1〜4軸では機能する動作の種類が異なる為、自身の身体に通している支持軸タイプと相性の良い動作(機能動作)でないと適切に動けない。
スポーツやダンスの技量が高い人は無意識的に機能動作を利用している。
また、指導を受ける際に指導者と自身の支持軸が一致していない場合には真剣に学ぶほどパフォーマンスが低下する可能性が高くなる。
これは指導者の支持軸の機能動作と自身の支持軸の機能動作が異なる為(指導者が上手く行えた動作を指導する傾向がある為)。
機能的支持軸
コンピューターで言うところの「app(アプリケーション)」に相当。エバンゲリオンやガンダムで言うところのパイロット(碇シンジ、アムロ・レイ)。
機能的支持軸タイプの機能動作を無意識的に行い易い。但し、あくまでも身体を適切に扱うには身体的支持軸に適した機能動作が必要な為に身体的支持軸と機能的支持軸が一致していない場合には基本的に上手くいかない。
これを克服する為に競技の練習する過程で、身体的支持軸の機能動作を身につけた人が上のレベルに上がれる。
身体的支持軸の機能動作を身につけられなかった人はパフォーマンスを高めることができない。
機能的支持軸は「発声(声)」のリズムと関係がある。
支持軸一致
身体操作の天才の前提条件となっている。
機能的支持軸による無意識的な機能動作のタイプが身体的支持軸と一致している為に普通に練習するだけでスムーズに上達できるようになる。
支持軸一致者は支持軸不一致者の完全上位互換なので、同じ人物が同じ内容の練習を行うと過程した場合には支持軸一致状態の方が確実にパフォーマンスが高くなります。
細い軸(細い軸)
支持軸一致した状態で軸を細くした状態。
繊細な重心移動が可能になる。また、身体の奥から腕を支えるようになる。
天上天下
細い軸を上方向と下方向に延長した状態。
より繊細な重心移動が可能になる。
【レベル1】と【レベル2】の2段階が見つかっている。
姿勢の上下のラインや動作の印象や精度を全体的に向上させる。
アーチのポジション
インターロック(体幹連動)の一つ。
1〜4軸によってポジションや動作が異なる。
▶︎アーチのポジションの例
1枚目:1軸
2枚目:3軸
3枚目:4軸
足裏の体重を支持する部位の違いに注目。
▼アーチのポジション(1軸タイプ)を利用したダンス
終わりに
実は複数名のクライアントさんからは
『「ロルフィング」の名称を使わなくても良いのではないですか?』
と言われています😅
理由としては既存のロルフィングからかなり形が変わっていくことやロルフィング自体にビジネス的な訴求力がないからです(基本的に初めてのセッション時にロルフィングを知っている方はごく少数です)。
自分のセッションは下記の4つの視点でできています。
❶スポーツ
❷武術
❸ダンス
❹ロルフィング(ボディワーク)
この4つのどれが欠けても今のセッションは実現できません。
動作トレーニング一辺倒だった自分のアプローチに「施術」や「知覚(情報空間のアイディアも含む)」と言うアプローチを追加してくれたのはロルフィングの影響です。
あんまり同業者からも良い目では見られていないような気がしますがロルフィングの可能性を見出す為に今後もロルフィングを名乗っていこうかと思います。
多様性のある状況というのは議論が出るものです😁