ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

「立甲」できないより、できた方がいいじゃないですか‼︎

現在、「ロルフィング®︎のたちばな」では「4つの支持軸理論」の観点でロルフィング®︎や軸トレーニングを提供しています。

軸トレーニング研究会クラス(以後「研究会」)を基本毎週一回のペースで開催していますが、先日開催した研究会では「外側軸(4軸)」を活用した側屈タイプの「体幹主導体幹操作」のペアトレーニングを実施しました。

この前の研究会では「内側軸(1軸)」を活用した「末端主導体幹操作」のペアトレーニングと同様かなりの効果があることがわかりました。

ちなみに、4つの支持軸と主導操作の関係は▼の通りです。

「4つの支持軸」と「主導操作」の関係

⚫︎末端主導体幹操作→内側軸(1軸)
⚫︎体幹主導末端操作(捻りタイプ)→中間内軸(2軸)
⚫︎体幹主導末端操作(屈曲・伸展タイプ)→中間外軸(3軸)
⚫︎体幹主導末端操作(側屈タイプ)→外側軸(4軸)

上記のように「4つの支持軸」と「主導操作」には相性があります。この相性以外では上手くいかないことがわかっています。

例えば、内側軸(1軸)を使って「体幹主導末端操作」は全く機能しませんし、内側軸(1軸)以外の支持軸では「末端主導体幹操作」は全く機能しません。

こうした特徴を把握することが身体操作を開発する上で非常に重要になります。

研究会ではペアトレーニングを探求していますが、個人的にはセルフでの「4つの支持軸」による主導操作系トレーニングを探求しています。

4つの支持軸を活用した主導操作系トレーニングは、ペアトレーニング、セルフトレーニング問わず腕と体幹のつながりを作ります。

現在、「立甲」という肩甲骨を背中側で立たせる身体操作がブームになっていますが、腕と体幹のつながりができると自然にこの「立甲」は身につきます。

【注意】「立甲」とは高岡英夫氏の造語です

▼「立甲」で検索するとこのような画像が簡単に見ることができます。

ここで重要なことなのですが、

⭕️腕と体幹がつながると自然に「立甲」になる

は正しいですが、

❌「立甲」ができれば腕と体幹がつながっている

は間違いということです。

一見同じように思えますが数学の「必要条件、十分条件」「逆、裏、対偶」などの論理的思考で言えば全く異なります。

腕と体幹がつながった経験をするとこれは身体でわかるのですが、残念ながら腕と体幹つながった経験が無い状態で「立甲」ができてしまう場合に誤解をするケースが多々あります。

はっきり言えますが、「立甲」ができるだけではインスタ映え以外のメリットは皆無です。

実際にロルフィング®︎を受けにこられたクライアントさんから「立甲ができるようになったのですがこれは何の役に立つのでしょうか?」という質問を数名の方から受けたことがあります。
※これらは自身で努力したり、「立甲」の指導を受けてできるようになった方々です。

このように一般的には「立甲」ができると上肢の使い方が変わるということが喧伝されていますが、実際にはそのような体感も効果も実感はできないのです。

なぜなら腕と体幹がつながっていないからです。

以前からこうしたことはブログで発信してきました。

そしてこうしたことを発信すると決まって

『「立甲」できないよりもできた方が良く無いですか?』

という意見の方が表れます。

残念ながら良くはないのです(−_−;)

大抵こうした意見を持つ場合、感情的になっているケースが多くあります。

「立甲」という肩甲骨を立てるという行為に特別な感情(誇り)をもっていたのに、その特別な感情を傷つけられたことによって感情的になってしまう。

まさにこの感情的になることがマイナスでしかありません。

腕と体幹がつながらないとスポーツにもダンスにも、武術にも全く役に立ちません。

実益がない「肩甲骨が立つ」という行為に「誇り」や「満足感」などいった特別な感情を持ってしまうことは、探究心を低下させるので上達にとってマイナスでしかないのです。

個人的にパフォーマンス目線をしているので、「立甲」という行為自体が目的の場合には特に問題意識を感じていません。

但し、スポーツやダンス、武術などの競技パフォーマンスの向上を目指している場合には『できないよりはできた方が良い』という感情的な言葉を発した際に問題意識を感じた方が上達の方向性がズレないのではと考えています。

「立甲」に関してはここ数年で知られるようになりましたが古い空手などの武術では当たり前とされていたことです。

空手では「立甲」を型稽古で身につけたわけです。

僕自身、「立甲」を身につけようと色々と調べた時期がありますが、空手の型や基本稽古が1番参考になりました。

古い空手家の正拳突きの写真を見ると皆、背中側で肩甲骨が立っているのです。

空手で「立甲」が必須の要素だとしたら直接的に肩甲骨を立てるトレーニング方法があるはずだと思ったのですが、結局直接的に「立甲」そのものを身につけるトレーニング自体は結局見つかりませんでした。

今ならその理由がわかるのですが、「立甲」そのものにあまり価値がない為です。

腕と体幹がつながった状態に価値があるのです。

腕と体幹がつなげることもなく肩甲骨を直接的に立たせて「立甲」状態にする、
という発想はまさに『要素還元主義』と言えます。

逆に「腕と体幹をつなげる」ことを意図しての取り組みは『統合主義』『関係主義』です。

パフォーマンス向上には『統合主義』『関係主義』が重要になります。

先日の研究会である参加者の方が、

『昔の武術家で「力を抜けば抜くほど力がでる」と言ってますが、このような状態なんですね』

と言われていましたがまさにその通りだと思います。

腕と体幹がつながり体幹の運動量が末端に伝達できると努力感が全く無く、相手に力(運動量)が伝わります。

「力」という言葉を使うと「筋力」と誤解する人が多いのですが、「努力感」という用語の方が適切ですね。

当然、空手では「立甲」ができるということは、単に背中側で肩甲骨を立たせることではなく、上記のように努力感無く、突き・蹴り・投げを行える状態を指していたと思われます。
※空手では「立甲」という用語は使いません。但し、経験則で認識はしていたということです。

「立甲」や「バランス系トレーニング」は何も知らないと凄そうに感じますが、その行う意味や意義を知らないと役に立たないどころか、マイナスに働きかねません。

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