「末端主導体幹操作」で日野晃氏のデモンストレーションを再現する

本日の軸トレーニング研究会クラスにて末端主導体幹操作の新しいトレーニングを試してみました。

人間は軽く触れられるだけでも筋肉に余計な力みが生じてしまいます。

なのでパートナーに抵抗を加えてもらった状態で「末端主導体幹操作」のトレーニングを行うというものです。

通常の「末端主導体幹操作」トレーニングも難しいのですが更に難易度は高まります。でもその効果は大きく、かなりの手応えがありました。

腕と体幹が完全につながります。

まるで肩が無くなるかのような感じになります。

「肩を無くす」ということは師事している先生が常々言われていることですが、その状態にかなり近い状態になりました。

研究会クラスの参加者のお一人もトレーニング後、身体をチェックした際に

『肩が消えました‼︎‼︎‼︎』

と驚かれていたのが印象的でした。

この肩が消えた状態になると、

⚫︎上腕部が長い印象になる
⚫︎腕の動きが早くなる(早度が高まる)
⚫︎勝手に末端主導体幹操作の動きになる
⚫︎感知しづらい動きになる

と言った現象が起こります。

腕自体の自由度が高まりかなり不思議な腕の表現になります。これは見た目もですし、動かしても“速い”では無くとても“早い”のです。

腕を挙上するだけで、体幹がその腕に自然に引きづられる「末端主導体幹操作」の精度がかなり高まります。

接触系の対人ワークとして、日野晃氏が動画で紹介しているものでも試してみました。

▼のものです。

日野晃【肘の使い方(抜く・落とす)】達人セミナー Hino Akira Budo principles workshop 2

▼抜粋しました

以前から同様のデモンストレーションは再現できていましたがその時は4つの支持軸の中の「中間外軸(3軸)」によってでした。

日野晃氏も「中間外軸(3軸)」を活用しています。

「中間外軸(3軸)」を使うとこのようなデモンストレーションは比較的容易です。

今回は「内側軸(1軸)」を使い、肘の「末端主導体幹操作」で再現できるかを試してみたのです。

すると見事に再現できました。

以前はできなかったのでこれはかなりの進歩だと感じます。

体感的にはできるという確信はありましたが予想通りにできるとうれしいものですね☺️

原理としては、肘の動きにしたがって受動的に体幹が動いてくれるとそれにしたがって重心移動が起こります。その重心移動による動きを人間は感知しづらいので容易に崩されてしまうわけです。

「中間外軸(3軸)」を使うと支持基底面内であれば自由に重心移動が行えるのでこのデモンストレーションは簡単なのです。

「内側軸(1軸)」では「末端主導体幹操作」を行う必要がありますが、パートナーに捕まれると身体の力みが生じやすく、この力み(特に僧帽筋まわり)が生じると途端に体幹が固まってしまい、「末端主導体幹操作」が発動しません。

なので現在探求中の「末端主導体幹操作」の評価としてかなりこのデモンストレーションは使えますね。

今後は、毎回の研究会クラスのウォーミングアップとして今回ご紹介したペアトレーニングを実施して、評価として日野晃氏のデモンストレーションを活用していこうと思います。

「末端主導体幹操作」の最終的な目標としては、現在学んでいるブラジリアン柔術にて活用できるレベルなので先はかなり長いと思われますが、着実に上達できそうです。

軸トレーニング研究会クラスは基本毎週火曜日に、品川区大崎のワークルーム にて開催しています。毎回、僕自身が気になったことを試させていただく場となっています。どなたでもご参加できますので、もしご興味ありましたら是非ご参加下さい。月謝性ですが単発受講も可能です。

日程の詳細などは▼のリンク先をご確認下さい。