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新しい試みは必ず失敗する

はじめに

ほぼ毎週火曜日(19時〜20時30分)に開催している軸トレーニング研究会(軸トレ研究会)ですが、新しい発見が毎回のようにあります。

日本武術で謎とされている「合気」も研究はかなり進んでおり、さまざまな原理が発見されており、誰でも「合気」を身につける方法論が蓄積されています(こう記すと色々と批判めいた意見をもらうことがあるかと思いますが、簡単にこうした方法論がわかったわけではありません。20年以上の時間と労力、お金がかかっております💦)。

骨を使えるようにして身体能力を飛躍的に高める「骨力体」の方法論やアイディアも軸トレ研究会がきっかけとなっています。

軸トレ研究会を行っていつも思うのですが、こんな発見は1人だけだったら無理だなということです。

色々な関心を持つ人たちが集まって探求することで1人では絶対に思いつかないアイディアが普通に出てきて大きなブレイクスルーになるのをたびたび経験しています。

世の中には天才と呼ばれる人がいますが、これだけは言えます。

天才一人きりではこうした多くの発見をすることは絶対に不可能です。

天才ゆえの盲点が必ず存在するからです。

軸トレ研究会

軸トレ研究会は僕自身が主宰していますが、何か決まったことを伝えるようなことはほとんどありません。

あくまでも探求するテーマを提案して参加者同士で色々と探求を行っていきます。

最近では参加者の方々から色々なアイディアが出てそれを探求することも多くなってきました。

すると上でも取り上げた「合気」などの原理があっけなく発見できたりしてしまうのです。

発見したら参加者同士で「合気」をかけあいます。

面白いのは「合気」をかけられるだけにとどまらずに、「合気」に抵抗する対抗手段も模索するという点です。

多くの「合気」を模索している団体では「合気」をかける段階で止まっている印象があります。

なので、その組織の内の人間にしか通用しないことが多々あります。

つまり、外部の人間には通用しないということです。

実際に「合気」に関心があるものが集まると「合気」がかかりやすい場になるようです。

初級の段階ではそうしたかけやすい、かかりやすい場で行うことも必要かもしれませんが、その「合気」をかけやすいという状況にはまってしまう罠に陥ることが多々あります。

実際によくあることですが、全く何もしていないのに「合気」にかかってしまうというのは普通にあります(感応現象)。

そうならない為に「合気への抵抗力」も同時に鍛えることが重要となります。

ちなみに、軸トレ研究会で1番この合気の抵抗力がある方は50代の女性の方です。

元々合気への抵抗力が強かったのですが、最近ではさらに強くなっており軸トレ研究会の他の参加者の合気は基本的に防がれてしまいます。

また、骨力体のレベル2まで受けられている参加者もどんどん合気の抵抗力が高まっています。

ぶっちゃけていえば軸トレ研究会参加者の中では純粋的な合気の能力は僕が1番低いと思われます。その理由としては参加者の方々が程度の差はあれど「骨力体」のセッションを受けられているからです。

どんどん能力の差は開く一方ですね😅

新しい試みは必ず失敗する

ロルフィングを仕事にする前は、介護予防の運動指導をする職についていました。

5年勤めましたが入社当初からこの会社の将来性は全くないと感じていました。

理由としては、運動指導者なら誰でも発想するようなサービスしか提供できなかったからです。

具体的にはストレッチだったり、自重の筋トレといったものです。

こうしたサービスでは当然単価は上げられません(誰でもできることをサービスとしており、訴求力もありません)。

実際に給料は大学初任給平均に満たず、正社員でありながら社会保険(厚生年金など)も未加入でした。退職金も就業規則にはありましたが積み立ては全くしていなかった(余裕が無かった)ようです。これは退職時に判明しましたが退職金はボーナスと異なり、給料の後払いの性格があるので不払いは許されないことですが、在職中には知らされておりませんでした。その他退職時に色々とゴタゴタがありましたがここでは伏せます。

なので、会社としての収入の武器となるサービスを開発しようと提案して、毎週スタッフが関心がある内容を発表してもらったり、探求する場を作ろうとしました。

ですが、僕自身も当時まだまだ未熟で会社の将来性について説明できなかったこともありますが、スタッフの意識も低く、あるスタッフからは、

「興味ないからしたくありません」

という発言を全スタッフがいる場でされたこともあります。これはある意味「製品開発は興味ないからしません」といっているようなものです。それだけ意識が低い環境だったといえます。

ほとんどのスタッフが目の前にある仕事をしていれば売上が上がると思っているようでした。当然、他社と差別化できる製品(サービス)がない、開発する意欲もないのですからそのような奇跡は起こりません。

退職するまでの期間でも売上自体、年々低下していったのを記憶しています。

そして、退職してから10年が経過して前職の会社のWEBサイトを覗きにいきましたが愕然としました。

売上が一桁ほど低下しており、スタッフの数も激減していたのです。

何より退職時と同じWEBサイトのままだったのです。もちろん完成度が高ければ問題はないのですが残念ながら素人が作ったようなクオリティのままだったのです(今だったら無料でももっと高いクオリティのサイトが作れるのに、、、)。

少なくともこの会社では、僕が退職後も売上の武器となる製品(サービス)を作ることはできなかったと推測されます。

もちろん、武器となるサービスを作ろうとしても大半の試みは失敗するものです。

この世に無かったものを作ろうとするのですから簡単では無いからです。

書籍「ホンダ イノベーションの真髄」にはこのあたりが明確に書かれています。

本書では事務作業や既存の製品作りを「オペレーション」、この世にない新しい製品の開発を「イノベーション」と定義づけています。

オペレーションでは10割の成功が求められますが、イノベーションでは9割失敗でも1割の成功で大成功だと記されています。

つまり、この世に存在しなかったサービスを作る新しい試みは大抵は必ず失敗するということです。

それだけ、この世にない製品(サービス)を開発することは難しく、時間もコストもかかりますが1割成功するだけで多数の失敗や開発にかけた時間やコストが簡単に回収できる利益を産むということです。

逆にオペレーションを10割成功させたとしても新しい利益は全く生まれません。なぜなら同業他社も同じことをしているからです。

イノベーションを起こそうとしてもそう簡単には起こせないわけですが前職の会社が、僕が退職後にこのイノベーションに挑戦していたのか気になるところです。

テクニックのコレクター

以前、日本ロルフィング協会で理事をしていた期間があります。

この期間にも有志のロルファーでアイディアを出し合ってこの世にまだないロルフィングを作ろうとした時期があります。

ロルフィングのセッション効果を飛躍的に高めるという目的です。

ですが、その時も見事失敗しました💦

皆完成系を教えてもらいたいという欲求はありましたが、自分たちで一から新しい発見ができるとは思っていなかったのです。

結局、他の分野のセミナーを受けてテクニックの収集に終始することになりがちです。

ですが、これではテクニックのコレクターにはなれますが、それはあくまでも他の畑のテクニックの借用なので飛躍的なサービスの向上にはつながりません。

さらに、市販の道具の使い方を変えることだけでもボディワークの世界ではイノベーションにつながっていきます。

これは「骨力体」のセッションで痛感している最中です。市販の道具を新しい使い方をすることで販売会社でも想定していない効果が現れています。

やっとやりたい場になった

このように多人数が色々なアイディアを出し合って、探求するような場を作りたいと前職や日本ロルフィング協会の理事を行っていた時から思っていました。

それがやっと軸トレ研究会で実現させることが可能となりました。

多人数が色々なアイディアを出す場を作ることによって何が起こったかと言えば、上記でも記したように長年謎とされた日本武術の「合気」が誰でも身につけることができるようになりました。

ちなみに「合気」はあくまでも一つの評価手段でしかありません。

「素の身体の使い方」と呼んでいる本質的な身体の状態が変わると力づくの動きでも「合気」が掛かるようになります。

この時、スポーツなら重心移動による大きな力(運動量:質量×速度)が発生させますし、ダンスなら技術では修正できない表現の違いになりパフォーマンスを大きく向上させることになります。

軸トレ研究会では「合気」自体を目的としているわけではなく、人間の潜在能力の開発が1番の目的にしているわけです。

投資は必要

では複数名が集まってアイディアを出せば良いかと言えばそれもまたあまりうまくいきません。

新しいアイディアを産む刺激が必要になります。

最近ならば、

⚫︎ハイパーボルトプラス
⚫︎バイパー2.0
⚫︎ハイパースフィア
⚫︎ハイパースフィア・ミニ
⚫︎ドルフィン:スキンストレッチ®︎
⚫︎ドルフィン・ミニ:スキンストレッチ®︎
⚫︎シーガル:スキンストレッチ®︎
⚫︎リカバリーガン

など個人的に購入しています。
※基本的に仕事場用と個人用に所有しているのでほぼ全て2つ以上購入しています。総額を計算するのが怖いですね😅

上に挙げた道具以外にも面白そうで、セッションやトレーニングに役立ちそうなものがあれば購入しています。

それ以外にも書籍も千円程度の一般書から数万円する専門書まで購入して探求に活用しています。

あとライブやセミナーなど実地で学ぶための投資もあります。

この世に無いサービスの開発を「イノベーション」と呼ぶならば、初めから元を取ろうとすることはマイナスにしかならないかもしれません。

ある意味、セッションに使えるならば上記のような道具は「お金を産む木」「金のガチョウ」になり得ます。最近では数万円ぐらいで何かに使える可能性があるならば先入観をなくして吟味するようにしています。

こうした道具による刺激は軸トレ研究会の中での探求を活性化させますね。

発見の過程が重要

軸トレ研究会参加の何よりのメリットは新しい発見の過程の場に遭遇できることです。

何気ない参加者の発言から大きな発見につながることがあります。

セッションやセミナーで整理した状態で学ぶことも有効ではあるのですが、生の発見の場にいることで別の発見をする思考回路が自身に熟成される土壌となり得ます。

こうした思考回路が身についていくと色々な発想を自分自身でも思いつきやすくなります。

現在の軸トレ研究会の雰囲気は参加者が集まってきたら雑談から自然に会が開始されてその流れで普通に新しい原理が見つかることが多いです。

なので初めての方は慣れるまでに多少の時間はかかるかと思いますが、ベテランの参加者の方々もその道を通ってきています。

まずは2ヶ月ぐらい通うと慣れてくるのでは無いかと思います。

ここでしか知ることができないこともある

軸トレ研究会参加のメリットとしては最新の発見を会費のみで知ることができるという点です。

しかも、「支持軸テーピング」などまだセミナーでも公にしていないテクニックも体験することができます。

毎回のように新しい発見があり、しかもその1つ1つが日本武術で言えば秘伝レベルの代物なのですが、あまりにも連続で発見がありそれ以上に有効な秘伝レベルの発見があるとほぼ検証せずにほっといてしまうというある意味もったいないことが平然と行われています。

当然、僕自身流してしまっているのでセッションやセミナーではお伝えする可能性がかなり低くなります。

でも、軸トレ研究会に参加していればそうした流れ落ちてしまう発見も個人で利用することができます。

終わりに

いつも通り色々駄文になってしまいましたが今回言いたかったことは▼の通りです。

わかりやすいですね😁

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