ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

4つの支持軸の「使い方」と「確認方法」

現在、「ロルフィング®︎のたちばな」では「4つの支持軸理論」を元にしたロルフィング®︎や軸トレーニングを提供&指導しています。

この「4つの支持軸理論」で分析すると民族的な動きやスポーツ、ダンスの特徴が明確にわかります。

4つの支持軸

①内側軸(1軸):日本人の軸感覚
②中間内軸(2軸):白人(下半身主体)、多くのアジア人(上半身主体)の軸感覚
③中間外軸(3軸):ラテン系の軸感覚
④外側軸(4軸):黒人の軸感覚

この「4つの支持軸」ですが基本的には環境要因も含めて先天的に近いレベルで身につけた支持軸を一生使っていくと考えられます。

しかし、各支持軸を身体に通すテクニックやツールを活用し各支持軸を身体に通す専門的なトレーニングを行うことによって、ほぼ先天的に身体で使用する支持軸以外の3つの支持軸も身体に通すことが可能だと判明しています。

この「4つの支持軸」はそれぞれ脳神経系の運動プログラムが設定されており、各々明確な特徴を持っています。

身体を有効に使う為のスイッチ動作が各々の支持軸には存在し、その支持軸に適した動作で行わないと高いパフォーマンスを発揮できません。

バレエ界では、日本人の踊るバレエと西洋人の踊るバレエは全く異なる、という意見があります。西洋のバレエを見慣れていると日本のバレエに違和感を感じるそうです。

実際に指導の仕方も明確に異なるようで(日本では胸を引き上げることを強調されるが、西洋では足を踏み込むなどの違い)、そうした違いを啓蒙するブログやYouTubeが存在します(バレエをされているクライアントさんから教えていただきました)。

これは正に支持軸の違いで説明ができます。

日本人の多くは「内側軸(1軸)」ですが、バレエは「中間内軸(下半身主体)」タイプの踊りになるのでこのミスマッチを補正する為に日本独自の指導法が開発されていると考えると説明がしやすいように感じます。

このバレエのケースでは日本人がバレエを行う際に2つの方法で取り組むことが考えられます。

1つ目は日本人独自のバレエを追求するです。つまり日本人の軸感覚である「内側軸(1軸)」にあった方法を探求していくということ。

そして、2つ目は「中間内軸(2軸)」を身体に通してバレエを行うやり方です。これだと西洋の本場の指導方法と相性がよくなります。

これはバレエに限らず、他のダンスやスポーツ、武術などにも共通します。それぞれの分野に適した支持軸が存在する為です。

今回のテーマとしては先天的な支持軸から別の支持軸を身体に通して使う場合についてです。

まずは、目的とする支持軸を身体に通すトレーニングをして、支持軸を通すことができたとします。

でもこのままでは上手く、その支持軸を使うことができません。

各支持軸にはそれぞれ上手く機能させる脳神経系の運動プログラムが異なるからです。

各支持軸を適切に機能させるには▼のような動きを起点とする必要があります。

4つの支持軸の起点となる動き

①内側軸(1軸)→末端を起点とした動き
②中間内軸(2軸)→体幹の捻りを起点とした動き
③中間外軸(3軸)→体幹の屈曲・伸展を起点とした動き
④外側軸(4軸)→体幹の側屈を起点とした動き

「ロルフィング®︎のたちばな」ではその支持軸を適切に使えているかを確認する為に、棒を押すペアワークを採用しています。

お互いに棒の端を掴んだ状態で一方が棒を押し、もう一方がそれに抵抗するというシンプルなワークです(▼ツイート参照)。

適切な支持軸の使い方ができると、お互いが同じような体格の場合、抵抗する側は反応できずに簡単に押されてしまいます。

しかし、間違った動き(例えば、1軸で体幹の捻りを使う)だと全く押せなくなるのです。

▼「中間内軸(2軸)」を利用した棒押しワーク

このワークをすることでその目的とする支持軸が最低限使えているかが評価できるのです。

上記のバレエを例にすると「中間内軸(2軸)」を身体に通して、体幹の捻りを利用することによって容易に相手を棒で押せるようになります。もし、押せない場合には支持軸が通っていてもそれを使えていないので、バレエでも同様にせっかく支持軸を通せてもそれを活かすことができないということになります。

▲の動画は「中間内軸(2軸)」バージョンですが、これの他に3パターンあるということです。

こういった一見不思議に見えるワークの習得を目的としているような身体系メソッドは多い印象はありますが、ダンスやスポーツに活かす為にはこれができてからがスタートになると考えた方が良いでしょう。

なぜ簡単に相手を押せてしまうのか?崩せてしまうのか?のメカニズムですが、それは、

『人間は重心移動による運動量(質量×速度)に反応しづらいという盲点が存在する』

からです。各支持軸に適した動きを起点にすることで自身の重心をスムーズに移動させることができます。スムーズに重心を移動させることができるとその運動量(質量×速度)に反応できないので容易に押されたり、崩されてしまうのです。

こうしたワークをできるようになる為に数年単位を費やすのはあまり効率的ではありません。

目的の支持軸を通して、その支持軸に適した動作を行うと重心移動による運動量(質量×速度)が自然に発生します。

できるだけ早くこの段階はクリアしたいものです。

「4つの支持軸」をそれぞれ身体に通すことはそれほど難しいことではないことがわかっています。「意識ポイント」や「スイッチ動作」、「足半草履」を活用することで目的とする支持軸を身体に通すことは可能です。

ですが、この次の段階の支持軸を適切に使うことが少し難しいようです。

この支持軸を使えるようにする取り組みの1つが今回ご紹介した棒を押すワークになります。

棒を使うと運動構造が明確でわかりやすくなりますが、棒が無くとも▼のように同様のことが行えます。

支持軸の使い方に慣れると同じことだとわかるのですが、初心者はまずは棒を使った方がわかりやすいですね。

各支持軸を使った4パターンの棒押しワークが当たり前のようにできると「4つの支持軸」の特徴を理解できます。

理解できれば自身の行なっている競技(ダンス、スポーツ、武術)のトレーニングを自身で開発することも可能になります。

何故「ロルフィング®︎のたちばな」が経験したこともない競技(ダンス、スポーツ、武術)のトレーニング方法を開発・紹介できるかと言えば、この「4つの支持軸」の特徴を理解しているからです。

今後、「4つの支持軸」知見が集まってくるとさらに精度は高まって行くでしょう。

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