「メニューの選び方」はこちらを▶︎クリック

4つの支持軸「無意識タイプチェック法」

はじめに

4つの支持軸のタイプを判断するのには、

⚫︎直接法:対人ワークでの判定方法
⚫︎間接法:動画などで分析

の2つの方法があります。

間接法に関してはこれまで4つのそれぞれの支持軸の特徴的な動作をその人物がしているかを分析していました。

この特徴を分析する方法(以下、特徴法)は課題も存在していました。

❶分析したい人物のわかりやすい特徴がでているプレイを探さなければいけない。
❷プロレベル(支持軸が上手く使えている)ではわかりやすいが、支持軸をそこまで使えていない場合にはわかりにくい。
❸ダンスではそのダンススタイルの支持軸タイプが前面に出てきてしまい、技術のあるダンサー自身の支持軸がわかりづらくなる

といったものです。

それが、最近簡単な支持軸タイプチェック法を開発しました。

それが

「無意識タイプチェック法」

です。

無意識を使う

「無意識タイプチェック法」は名前の通り、自身の無意識の反応を使います。

やり方は簡単。

タイプチェックをしたい人物の動画を見ながら1〜4軸の状態で身体を動かしながら観察するだけです。

分析したい人物と同じ支持軸の場合だけ身体が統合化状態になります。

それ以外では分散化状態となり力が発揮できなかったり、上手く身体が動かなくなります。

これは、動画の自分物と自身の支持軸が一致している場合には観察していて非常に馴染みがある為です。

実際に動画の自分の動きができるかどうかは置いておくとしても、同じ種類の動きをしているという感覚になります。それによって身体が統合化されます。

逆に一致していない場合には、「これじゃない感」が強くでます。それによって今度は分散化してしまうと考えると非常に納得がしやすいと思います。

「統合化」と「分散化」の判別ができるならば非常に簡単な方法となります。
※「統合化」と「分散化」の判別方法はまた別の機会にご紹介できればと思います。

明確に動作が異なる

この「無意識タイプチェック法」を行うと強く感じるのは、

「4つの支持軸は明確に動きが違っている」

ということです。

同じ動作を1〜4軸で行っても厳密的には異なっています。

厳密的に異なっているといっても、その違いは些細なものであるケースが多々あります。

大脳的な意識でその違いを認識するにはかなりの労力が必要になるわけですが、その労力を無意識にまかせて身体の反応を用いるのがこの「無意識タイプチェック法」です。

本当に支持軸が一致していな場合「これじゃない感」が半端ありません。

「自分はこんな動きはしない」という感じですね。

問題点

この「無意識タイプチェック法」を開発してから短時間かつ簡単に支持軸のタイプチェックができるようになりました。

但し、問題点もあります。

それは、余裕がないと「精度が低下する」ということ。

毎週火曜日に開催している軸トレーニング研究会でのことです。

参加メンバー全員にこの「無意識タイプチェック法」を行ってもらったのですが自分の含めてバラバラだったり、正解率がかなり低い結果となりました。

普段の個人セッションにてクライアントさんに「無意識タイプチェック法」を試してもらうと完全に100%の正解率になりますが、多人数で行うと正解率が異常に低下したのです。

おそらくは、周りの人たちへの意識によって無意識が乱されたのではないかと現時点では考えています。

自分自身、軸トレーニンング研究会で行った時はかなり適当になっている感覚で、支持軸が一致していない時の「これじゃない感」や一致しているときの「これこれ‼︎」という感覚はほとんどありませんでした😅

動きを見抜く眼を養う

「無意識タイプチェック法」を開発してから変わったことは、人物の動きを見抜く眼の能力が高まったという実感がでてきたことです。

これまでは1軸と4軸は自分自身が身体に通しているのでひとめみただけでも比較的簡単に分析できたのですが2軸、3軸に関しては具体的な特徴が不明確な状態で、ひとめだけではなかなか見抜くことができていませんでした。

それが、2軸、3軸タイプの人物だと分かったてくると、それぞれの支持軸の特徴のデータが積み重なっていくので瞬間的に見抜けるようになってきました。

「無意識タイプチェック法」を活用することによってどんどん人の身体や動きを見抜く眼を養うことが可能になります。

眼を養うことは労力と時間が必要です。

筋力トレーニングと同じく、トレーニングをしないと見抜く能力は高まりません。

ただこれまでの方法論は単に経験を積む(身体や動きを見る習慣をつける)程度だったものが、具体的なトレーニングとして行えるということは大きな前進だと思います。

有効な身体や動きを見抜くトレーニングは、同じ振付を踊っている1〜4軸の人物のダンスを見ることです。

見慣れてくると明らかな違いに気がついていきます。

中心軸や側軸もみえてきます。

比較例

緑の天才さんこと「ばってん少女隊」希山愛さん(1軸タイプ)
4軸の天才さんこと「アップアップガールズ(2)」佐々木ほのかさん(4軸タイプ)

終わりに

「無意識タイプチェック法」を開発してから、「4つの支持軸」はそれぞれ同じ動きでも全く異なった身体の使い方を脳神経学的に行っているのだなぁと強く実感します。

以前から指摘していることですが憧れの選手やダンサーがいても支持軸のタイプが自身と一致していなければ決して彼ら・彼女らのようなプレイはできません。

これは、才能などではなく神経学的な要因によるものです。

これまで動作系のメソッドが日本では多く開発されてきましたが思うような結果がでていない理由としてはこの4つの支持軸の観点がないからです。

指導者が3軸なのに生徒が1軸だった場合、生徒が上達するのはかなり難しいでしょう

せっかくの教えがマイナスにもなるからです。

このようなことが日本では頻繁に起こっています💦

タイトルとURLをコピーしました