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天才へのピース「機能的支持軸」の発見

2023年4月1日(土)にサンクチュアリ出版社様からのご依頼によりイベントを開催します(今回で2回目)。

今回の記事で触れている『支持軸一致』状態を体験するワークをご紹介しますのでご興味ある方はリンク先をご確認下さい。

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はじめに

「4つの支持軸理論」の支持軸には2つの種類が確認されています。

それは、

❶身体的支持軸
❷機能的支持軸

の2つです。

この2つの支持軸はそれぞれ4つのタイプが存在しており、そのタイプが一致していること(支持軸一致状態)で身体活動におけるあらゆるパフォーマンスが向上します。

今回はこの支持軸一致状態についてご紹介します。

ともに4タイプ存在する

簡単に「身体的支持軸」と「機能的支持軸」を説明します。

2つとも同じ4タイプの支持軸が存在します。

⚫︎1軸(内側軸):日本人に多い
⚫︎2軸(中間内軸):アジア人、白人に多い
⚫︎3軸(中間外軸):プエルトリコ人、ベネズエラ人に多い
⚫︎4軸(外側軸):黒人に多い

同じ4つのタイプというのがポイントです。

では「身体的支持軸」と「機能的支持軸」では何が異なるかといえば、それはOSかアプリケーションかの違いです。

身体的支持軸

⚫︎パソコンのOSに相当する。
⚫︎身体に大きく関係している。

機能的支持軸

⚫︎パソコンのアプリケーションに相当する。
⚫︎単独では機能を発揮しない。
⚫︎「身体的支持軸」と一致した場合にのみパフォーマンスが向上する。
⚫︎無意識的に「機能的支持軸」の機能動作を行いやすい。
⚫︎発声のリズムに関係していると推察される。

「機能的支持軸」で重要なポイントは無意識的にこの支持軸の機能する動作(機能動作)を行いやすいという点です。

動作は支持軸と相性が良く無い場合には身体の緊張度が高まったり、上手く身体を使うことができません。

つまり、支持軸が一致していない場合は無意識的には身体を上手く扱えないということになります。

支持軸不一致の場合には練習やトレーニングなど後天的要素で補えた場合のみ身体を上手く扱えます。

支持軸一致は完全上位互換

身体的支持軸と機能的支持軸が一致した状態である「支持軸一致」は、不一致の状態の完全上位互換になります。

支持軸以外の要素が全く同じ人物を想定します。

この条件では必ず「支持軸一致」した場合が「支持軸不一致」よりも確実にパフォーマンスが高くなります。

スポーツやダンス、武術で業績をなしている人物の多くは「支持軸一致」の人物です。

機能的支持軸の発見

「4つの支持軸理論」の支持軸は元々「身体的支持軸」のことを指していました。

支持軸タイプは音楽のリズムにも存在することが示唆される現象を発見し、音楽に支持軸タイプがあるのならば、言語の発声にもあるのでは無いかと考え「発声」の支持軸タイプをタイプチェックしたのがきっかけです。

英語のリスニング能力を向上させる為に発声にも支持軸タイプがあるならばリスニング能力向上のきっかけにならないかと考えたのです。

試しに、YouTubeで英語で朗読されている動画の言語の音声を適当にタイプチェックしてみました。

すると、4つのタイプに分類できました。

支持軸タイプチェックは現在2種類存在します。重心移動を使ったものと、無意識の身体の反応を利用したものです。

言語の音声のタイプチェックは、後者の無意識の反応を利用した方法で行っています。

その後、この言語の発声による支持軸タイプと身体の支持軸タイプは同じものなのかと、身体操作の参考にしている「1軸の天才さん」と「4軸の天才さん」の動作と発声のタイプをチェックしてみました。

すると一致します。

『なるほどやはり発声と身体の支持軸は一致するのか、、、』

と納得していたところ、でもYouTubeでの白人の方々の発声のタイプが意外に4軸が多いことが気になりました。それまでにわかっていた知見では4軸は黒人系に多く、白人は2軸が多かったはずでした。

試しに、数名の身体と発声のタイプをチェックしてみました。

すると

皆、支持軸が不一致だったのです。

これが「機能的支持軸」を発見した瞬間になります。(2022年の夏の時期??)

そして、なぜ「1軸の天才さん」「4軸の天才さん」の2名の身体操作に惹かれてずっと追いかけているのか理由がわかりました。

支持軸が一致している為でした。

天才の条件

「機能的支持軸」の発見から身体操作に関わる天才の条件を「支持軸一致状態」と定義することにしました。

「声帯の振動」と「発声のリズム」

「機能的支持軸」のタイプは言語の発声と関係が深いことがわかりました。

音楽の支持軸タイプは音楽のリズムに焦点を置いてタイプチェックを行います。

言語の発声も発声のリズムに焦点を置いてタイプチェックを行っています。

どうやら、「機能的支持軸」は発声のリズムと関係があると推察できます。

試しに

⚫︎声を出さずに息だけリズミカルに吐いた状態(「はっはっ」と息遣いは聞こえる)
⚫︎一定の抑揚の無い声を出す(「あ〜〜〜」など)

の2パターンをタイプチェックしてみましたが判定は出ませんでした。

こうしたことから「機能的支持軸」のタイプチェックには「声帯の振動」「リズム」が必要ということが推定されます。

発声への効果

機能的支持軸を発見してからセッションではクライアントさんの「身体的支持軸」と「機能的支持軸」を一致させてワークやトレーニングを行うようになりました。

するとクライアントさんからこちらが思ってもいない変化を数名の方からご報告いただきました。それは下記の内容です。

⚫︎歌において高音が出しやすくなった(音域の拡大)
⚫︎歌いやすくなった
⚫︎リズムがとりやすくなった
⚫︎喉周辺が緩んだ

などです。

支持軸が一致したことによる姿勢の変化(気道などが整う)などが考えられますが、もしかすると別の要因があるかもしれません。

有名な歌手をタイプチェックするとその多くは「支持軸不一致」です。

なので歌に関しては別の才能がある可能性が大きいですが、支持軸を一致させる恩恵はありそうです。

重心移動を利用した「合気」現象

支持軸一致の最大の影響は重心操作能力の向上です。

なめらかな面の物の上に立つとこの重心移動の効果は明確になります。

武術には「合気(流派によって名称は様々)」という不可思議に感じる現象があります。

その定義も流派によって様々ですが、簡単に言えば体格差や腕力差に関係なく相手を崩してしまう現象です。

支持軸一致状態で、なめらかな面に乗ると重心移動を利用した「合気」を使えるようになります。

武術経験が無い人でも適当に暴れるだけで、体格差・腕力差がある人を大きく崩すことができます。

これは、ほんの数センチの重心移動(本人も認識できない)による物理的な運動量に人間は反応しづらい為、起こる現象です。

「力み」がなくなる

支持軸不一致の状態では重心移動の精度は支持軸一致よりも圧倒的に低下します。

この重心移動の精度・スムーズであるということは全身が連動し、力まずに身体を使えることに繋がります。

先天的な支持軸一致者はこの状態で成長してきているので、天才的な身体操作を身につけられる可能性が高くなります。

これは支持軸一致の長期的な効果です。

支持軸は自由に変えることができる

「身体的支持軸」「機能的支持軸」ともに特殊な施術を行うことによって自由に変えることができます。

セッションでは支持軸一致させてワークやトレーニングを行なっているので、支持軸のタイプチェック・支持軸一致にご興味ある方はご相談下さい。

※「軸トレーニング研究会クラス」では申し訳ありませんが身体的・機能的支持軸の変更は行なっていません。身体的支持軸のタイプチェックは行tています。機能的支持軸は必要に応じて行います。

終わりに

「機能的支持軸」を発見してから何故同じ練習・トレーニングを行っているのにスポーツやダンスで大きな差がついてしまうのかの謎が解けています。

施術などではクライアントさんの支持軸と施術者自身の支持軸を一致させることで効果が高まるのですが、支持軸一致させたクライアントさんに対して同じ支持軸に一致させてセッションを行っていますがやはり効果は高まっているように感じています。

特に昨年体験セッションを提供していたアドバンスト・ロルフィングシリーズ(それ以前のロルフィングから大きく内容を変えて、「支持軸一致」を前提としたロルフィングに改変)では最も大きな違いを感じました。

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