身体が自然に「ゆるむ」「つながる」関節の位置

先日の週一ペースで月4回開催している「軸トレーニング研究会クラス」でのこと。

下腿がゆるみ、全身がつながる「脛骨の抜きポジション」「腓骨の抜きポジション」について検証してみました。

まずは正座。

正座の状態で軸プッシュをします。

軸プッシュ

パートナーと手のひらを合わせた状態で一方が押して、もう一方が耐えるワーク。

普通の正座だと押せたり、押せなかったりまちまち。

それが足首をほんの少し操作して「脛骨の抜きポジション」もしくは「腓骨の抜きポジション」にして同様に軸プッシュを行うと途端に強く押せるようになります。

ポジションを活用すると感覚てきにも体幹がしっかりする感じです。

かなり明確な違いになります。

次に、この抜きポジションをエクササイズに応用してみたらどうかの検証。

足首の末端手動体幹操作系のエクササイズで実施です。

まずは通常のやり方で足首に抵抗を加えた状態での背屈動作でのエクササイズを片足50回づつ。

これだけでも効果があり立位からの押す動作が強くなります。

そして足首を「脛骨の抜きポジション」と「腓骨の抜きポジション」にして同様のエクササイズを実施してその違いを確認したところ驚くほどの違いがでました。

特に「腓骨の抜きポジション」ではエクササイズ直後に印象すらも一気に変わるほど体軸が通ってしまいました

参加者一同びっくり‼︎

前腕と同様に下腿の開発はかなりの影響力があると実感していましたが、改めてこのように検証してみると下腿にも限りない可能性が埋まっていることを痛感させられます。

片足50回の反復ですから1分にも満たない時間でこの変化。トレーニングとしてエクササイズを行う場合には通常片足2〜5分程度が基本ですから、これぐらいの時間行うとより効果が高まることが想像されます。

スポーツやダンスなどでは下腿のトレーニングという発想自体があまりないように思います。あってもリハビリ程度でしょう。

ですが下腿はかなりトレーニングを行う価値があります。

軸トレーニング研究会クラスが終わってから家に帰ってから「脛骨の抜きポジション」「腓骨の抜きポジション」を活用した別の下腿トレーニングを30分ほど行ってみました。

下腿だけでなく、膝・股関節・足首がグニャグニャにゆるみつつ下肢のラインが通ってしまいますね。

▼緑の天才さんこと希山愛さんのこの凄まじい脛骨で身体を支えたポジションを誰もが身につけられるようなメソッドに近づいているように思えます。

ちなみに、ロルフィング®︎の施術の際に正座で行うこともあるのですが「脛骨の抜きポジション」「腓骨の抜きポジション」を活用した正座で行うと施術効果も高まります。

抜きポジション・シリーズの中でも「脛骨」「腓骨」はもっとも不思議な感じがします。実際にセッティングも大雑把でよく、関節自体それほど動いてなさそうなのに身体がつながり、色々な影響を与えます。

ある面では身体についての謎が解明しつつあるのですが、メカニズム的には更に迷路に迷った感じですね(^^;;

軸トレーニング研究会クラスではこうした検証などを行なっています。どなたでもご参加できますのでご興味ある方は是非ご参加下さい。

詳細は▼リンク先のページにてご確認下さい。