はじめに
現在、「ロルフィングのたちばな」では「誰でも天才君」と呼んでいる複数のトレーニング・ツールを活用しています。
「誰れでも天才君」の名称の由来は、その道具を使うことによってその名の通り誰もが天才の身体使いがその場で体感できる為。
何も道具を活用しない動作トレーニングだけで身体操作を変えることは難しすぎるという壁にぶつかり試行錯誤したところ各種の道具を発見することに至りました。
これまで10種類の「誰でも天才君」があります。
今回はその「誰でも天才君」を簡単にご紹介したいと思います。
「感覚」をどうやって体感するか?
身体操作系のメソッドは多数存在しています。
但し残念ながら、喧伝されるような成果が出ていないのが現実ではないでしょうか?
実際に身体操作系メソッドの指導者は身体が使えていてもそれを生徒に伝えられているかといえばできていないのが現実だと思われます。
1番の難関は「感覚」を体感できないことです。
自分自身もいくつかの身体操作系メソッドを学んできて体験していますが、「感覚」を体感することが非常に難しいのです。
これは
◆脱力
◆身体のつながり
◆軸
◆身体を割る
◆意識を通す
◆身体にまかせる
◆骨を使う
◆居着かない
◆重心移動を使う
◆仙骨を締める
◆肩甲骨を使う
◆相手とぶつからない
◆合気をかける
◆気を通す
など
例を挙げればキリがありません。
感覚がない状態ではどうしても自分勝手な解釈でトレーニングを行なってしまい、結果的に成果がでないことになります。
まずは誰でも求める身体操作の「感覚」を体感できる仕組みを作る必要があると考えて試行錯誤してきた結果見つけたのが「誰でも天才君」と呼んでいるトレーニング道具(例外的にテクニックがあります)です。
道具を使うことによって誰でも「感覚」をその場で体感できます。
「感覚」を体感できればあとはトレーニングを継続することによって正しくトレーニング効果を積み重ねることができるようになります。
主観は当てにならない
トレーニングを継続しているつもりでも成果が全く積み重なっていないケースが多々あります。
また主観的に「身体が変わった」「成果がでている」という方もおられますが簡単な検証してみると基本的なこともできなかったりします。
これは自分も心当たりがあります。確かに主観的に身体が変わって「身体がゆるんだ」「軸が通った」「成果がでている」と感じていた時期がありました。
もともと「スポーツの上達法を知りたい」「天才レベルの動きを身につけたい」と探求し始めた身体操作ですが、結果として大したことがなかったということが現時点で判明しています。
実際、多少身体が動くようにはなりましたがスポーツの試合で通用するレベルかといえばそうではなく、はたまた天才レベルには全く一歩も近づいていない程度の変化でした。
主観のインパクトの大きさは実際の成果とは乖離しているという事例ですね😭
誰でも天才君1号〜10号
誰でも天才君は1号から10号まであります(2021年9月現在)。
▶︎0号:4つの支持軸化:足半草履
▶︎1号:シナジー・テクニック
▶︎2号:中庸軸
▶︎3号:指軸
▶︎4号:憑依←これのみ道具ではなくテクニックそのものになります
▶︎5号:前腕軸(橈骨軸、尺骨軸)
▶︎6号:中手骨軸、中足骨軸
▶︎7号:シーソー軸
▶︎8号:玉子モード
▶︎9号:重力軸
▶︎10号:バランス軸
上記の「軸」の名称は道具を使うことによって生じる身体能力の名称です。実際には各軸で1つではなく複数の道具が存在したりします。
軸トレーニングや骨力体トレーニングでのエクサイズではこれらの「誰でも天才君」を必要な場面で活用しています。
どの「誰でも天才君」も適切に使うと「合気」をかけることができます。
これだけでも「合気」の原理は多数存在することがわかります。
実際には「誰でも天才君」認定をする際にはこの「合気現象」が起こせるかが条件となっています。
天才の動きというものはそれだけで「合気現象」が発生するという考え方からです。
▼の記事で「誰でも天才君:6号(中手骨軸)」について触れています。
1つあるだけで
正直な話、この「誰でも天才君」は1つあるだけでも現在の世の中なら相当な恩恵があります。
学生時代にこのどれか一つでも知っていればもしかしたら身体操作系の探求の道に進まなかったかもしれないほどです。
足半草履は特殊
「誰でも天才君:0号」の足半草履は特殊です。
これまでは当たり前すぎて「誰でも天才君」認定はしておりませんでした。
ただ、足半草履があることでこれらの様々な発見につながっていますので、この記事を書くことがきっかけで「0号認定」することにしました😁
「4つの支持軸理論」をご存知の方は納得していただけると思いますが、足半草履ありきで「4つの支持軸理論」は成り立っています。
別の道具で代用できるのですがそれでも足半草履の気軽さは大きなメリットですね。
それぞれの適切な使い方がある
「誰でも天才君」は一般的なフィットネスのトレーニング・ツールから単なる木やボールまで様々です。
そして、全てに共通する点は「普通の使い方はしない」ということです。
クライアントさんに「誰でも天才君」をご紹介すると
「よくこんな使い方を思いつきましたね‼︎」
と大抵驚かれます😁
最近発見した「誰でも天才君10号」が▼の「Wobbel(ウォーベル)」です。
毎週火曜日に開催している軸トレーニング研究会(どなたでもご参加できます)にてWobbelを4つの支持軸ごとに使って探求してみました。
以前からわかっていたことですが、ある支持軸で効果が出る使い方が別の支持軸では全く効果がないどころか重心移動を阻害させてしまう(居着かせる)ことにつながるということを再確認しました。
逆に各支持軸に適した使い方をすると常識ではあり得ない効果が現れます。
他社の劣化版は自分用に所有しているのですが本家のWobbelはやはり高級感、質感が違いますね。
さらに研究会参加者の効果を目の当たりにして、本家のWobbelを自分のトレーニング用にもう一台購入することに決めました(どんどん道具が増えてしまいますがしょうがない💦)。
終わりに
昨年購入したマッサージガン(ハイパーボルトプラス)が予想を超えた効果があることを発見し、「先入観はよくない」ということを学んでから、ダメ元で何かに使えそうな道具を気になったら購入するようにしました。
するとどんどんと色々な発見につながり今では「誰でも天才君」10号までの発見につながっています。
もちろん、購入した道具全てが役立つわけではありません。
全く役立て方がわからない(現時点では購入して失敗)ものも多数あります。
但し、現時点で言えるのは失敗をしなかったら大きな成功(発見)もないということです。
すでに世の中にあることを知るためには失敗をしないことはメリットだと思います。
ですが、世の中にない物事を発見・開発しようとするならば失敗しないことはそれ自体が大きな失敗になります。
そもそも今役立たないからと言って将来的に役立たないという保証はないわけです。
実際に足半草履の効果の高さに気がついたのは購入して数年後のことで、再活用しようとした時点で埃まみれでした(笑)
教訓【失敗をしないことが大失敗】