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身体の使い方の癖の修正に「施術的アプローチ」が有効

現在、「4つの支持軸理論」を元にしてロルフィング®︎や軸トレーニングを提供しています。

「4つの支持軸」を活用した軸トレーニングですが、かなり好評です。

それまでどんなに努力してもできなかった動作や技が、呆気なく解決できてしまいます。

但し、「4つの支持軸理論」も魔法の杖ではありません。

各支持軸を適切に機能させる為にはそれぞれの支持軸に適した身体操作・身体運用が必要となります。

スイッチ動作と「ロルフィング®︎のたちばな」では呼んでいますが、このスイッチ動作を行うことによって各支持軸が適切に働いてくれます。これは脳神経系の運動プログラムとして組み込まれているようで、基本的に生後学ぶ類のものではなく生物として組み込まれていると考えられます。

各支持軸のスイッチ動作は▼になります。

4つの支持軸のスイッチ動作

①内側軸(1軸):手足で結果的に脊柱をコントロールさせる
②中間内軸(2軸):体幹のみぞおちを起点とした捻り動作(水平面)
③中間外軸(3軸):体幹の屈曲・伸展動作(矢状面)
④外側軸(4軸):体幹の側屈動作(前額面)

スイッチ動作が適切にできるならばそれだけでそのスイッチ動作に対応した支持軸のモードになりやすくなります。

例えば▼の動画のようなワークに対してですが「耐えることができる支持軸」と「全く耐えることができない支持軸」があります。

「中間外軸(3軸)」を通すと簡単に耐えることができますが、「外側軸(4軸)」では全く耐えることができなくなります。

これはその人の能力の高さ、低さという問題ではなく、単に使用する「支持軸」の問題となります。

なのでこうした条件設定のワークを行うと耐えることができると能力が高い印象がありますが、それは正しくはありません。

何故なら「外側軸(4軸)」を人類で最高度に強化したとしてもこのワークでは耐えることができないからです。そもそも「外側軸(4軸)」はある意味移動に特化した支持軸なので、このワークで耐えることができるとということは「外側軸(4軸)」を使いこなせていないことを示します。

このように各支持軸には明確な特徴があるのですが「スイッチ動作」を行うことでその支持軸を瞬時に身体に通し易くなります。

例えば、体幹の屈曲・伸展動作を利用したウェーブを行うと「中間外軸(3軸)」が刺激されて上記のワークで簡単に耐えることができるようになります。次に身体を左右に揺らす動作(側屈)を行うと「外側軸(4軸)」が刺激され今度は全く耐えられなくなります。

この膝立ち状態で耐えるワークは神経生理学的な反応の比率の高いものでしたが、▼の棒を活用したワークはより具体的な動作の比率が高くなります。

この棒を使ったワークは「中間内軸(2軸)」の身体の捻りを活用した「体幹主導末端操作」を使ったものです。

こうしたワークは支持軸に対応しており4タイプあります。使用する支持軸が異なると全く機能しないという特徴が明確にあります。

神経生理学的な反応を利用したワーク(膝立ちで耐える)は誰もがその場でできるようになります。ですが、このような具体的な動作になると手こずる人の割合が増えていきます。

その理由としては「スイッチ動作」への理解が低いということが考えられます。

「中間内軸(2軸)」の体幹の捻りを活用した動きですが、みぞおちを境にした「捻り」が重要なのですが、上手くいかない方は自分自身の行い易い「捻り」動作で行なってしまうの手こずります。

また、この「スイッチ動作」自体はある意味自然な動きのことなので、フォーム(形)を真似ると逆にできなくなるという傾向があります。つまり意識すればするほどできなくなるということ。

「できるようになりたい」

という思いが強くなればなるほど「できなくなる」ことを知ることは重要です。

特定の支持軸を機能的に使う為によくロルフィング®︎や軸トレーニングの指導でお伝えするのが、

『軸にまかせて下さい』

ということ。

「支持軸」というのはいずれも意図的な身体操作のことではありません。

あくまでも「脳神経系の運動プログラム」が適切に働いた状態のこと。

これまでの経験の中で意図的な身体へのアプローチをされてきた人ほど支持軸を使うのに苦労されるようです。

つまり、「癖」が身体や脳にこびりついているということです。

そして、先ほど述べたように意図すればするほどできなくなる負のスパイラルに陥ります。

そうした状態を打破する手段として「施術的アプローチ」が非常に役立つのです。

また施術ならなんでもよいかと言えば当然そのようなことはありません。

「支持軸刺激ポイント」と呼んでいる各支持軸を通しやすくする身体の部位がありますが、その部位を刺激する施術によって劇的な効果が産まれます。

【注意】
施術テクニックの種類によってはマイナスに働くものがあります。

頭蓋仙骨ワーク、クラニオセイクラル・ワークという頭蓋骨の縫合などにワークする施術
では身体のバランスを崩すことが多いので身体操作全般の改善に用いるのはやめた方が
よいと思われます。

頭蓋というのは非常に影響力が大きい部位であり、感覚変化が実感しやすいので
人気のある施術テクニックなのですが基本的にバランスを崩しパフォーマンスを低下
させる傾向があります。

施術自体が受動的なものであり、「支持軸刺激ポイント」を活用することで癖で中々「スイッチ動作」が行えない方が施術後、素直な動きで当たり前のようにできるようになる光景を度々目の当たりにしています。

最近の骨膜リリースセミナーではこの「支持軸刺激ポイント」を活用した施術を試していますが、これだけで姿勢や全身のバランス、印象が激変してしまうのでかなり驚かれます。

動作トレーニングという特性上、トレーニング方法の手順を知ってトレーニングを継続すれば上達すると考えられている方は多いと思います。
※自分自身もそのように考えていました。

ですが、その動作トレーニングを適切に行えないとどのように効果の高いトレーニングも宝の持ち腐れになります。

4つの支持軸を有効に使う為の具体的な身体操作として、「末端主導体幹操作」「体幹主導末端操作(3タイプ)」がありますが、このどれも意図的に身体を使うという能動的なものではなく、受動的に身体を使うことが求められます。

特に日本人の支持軸である「内側軸(1軸)」を機能させる「末端主導体幹操作」では完全に受動的な動作になります。

こうした受動的な動作を身につける為には動作トレーニングも重要ですが、補助トレーニングとしての施術ワークがかなり有効になります。

こうした施術の効果は、これまでロルフィング®︎や骨膜リリースセミナーを受講されている方はほぼ受動性の高い身体操作が行えていることからも経験的に明かになっています。

あらゆるスポーツ、ダンス、武道はある一定レベルに到達するには「受動的身体操作」が必須になります。

「受動的身体操作」を身につける上でも直接的に支持軸を刺激する施術という選択肢があることは非常に有効だと思います。

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