ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

胴体力トレーニングと相性の良い「支持軸」

現在、「4つの支持軸理論」を元にしてロルフィング®︎や軸トレーニングを提供しています。

身体操作系メソッドで『胴体力トレーニング』というものがあります。

胴体力トレーニングとは(故)伊藤昇氏がハタヨガや少林寺拳法などの経験から開発されたとされます。

1998年に出版された「スーパーボディを読む」がきっかけで身体操作の分野で一気に知られるようになりました。

「体幹を自由に使う」という発想のトレーニングの先駆けです。

個人的にもかなり大きな影響を受けています。

胴体力トレーニングは、▼の画像のように、

①丸める・反る:脊柱の前後の動き(矢状面)
②伸ばす・縮める:脊柱の側屈系の動き(前額面)
③捻る:脊柱の回旋系の動き(水平面)

3つの方向のエクササイズをメインで構成されています。

詳細は▼飛龍会オフィシャルサイトをご確認下さい。

飛龍会 オフィシャルホームページ
飛龍会、東京、大阪、で展開する胴体力の講習会

開発者である伊藤昇氏は亡くなってしまいましたが胴体力トレーニングは現在でも身体操作系トレーニングとして人気があります。

確かにこの胴体力トレーニングですが見様見真似でエクササイズを行なっても体幹部の可動性をある程度引き出すことができます。

但し、個人的には書籍だけでなく伊藤氏が亡くなってから飛龍会の講習会で胴体力トレーニングを学んだ経験もありますが、実際のスポーツやダンスといった競技に応用させることが難しいのではないかと個人的には感じています。

その理由を簡単に言うと日本人の支持軸である「内側軸(1軸)」の特徴が考慮されていないからです。

日本人の支持軸である「内側軸(1軸)」は手足の末端部分を起点として身体を使うこと(末端主導体幹操作)でパフォーマンスが発揮できます。

胴体力トレーニングでは胴体(体幹)からの動きを使うようなニュアンスで理解されている為、順番が逆になるのです。

「内側軸(1軸)」では体幹からの動きを手足に繋げても脳神経の運動プログラムとして全く機能しません。

「内側軸(1軸)」でも体幹部の自由度が高いことは役立つのですが、胴体力トレーニングのエクササイズを繰り返した結果として例えば人類で最高度に体幹部を動かせるようになったとしても、そのせっかく鍛えた体幹の動きをスポーツやダンスなどの競技で発揮できないということを意味します。

開発者の伊藤氏が「内側軸(1軸)」で使うことを前提にして胴体力トレーニングを開発・実践していたのか現在では確認することが難しいのですが、生前の伊藤氏の身体を見ると「中間外軸(3軸)」タイプに見えます。

確かに「中間外軸(3軸)」は1番脊柱のコントロールがしやすい特徴がありますから、胴体力トレーニングの性質上、もしかすると「中間外軸(3軸)」を身につけることを意図していたのかもしれないと考えることができますね。

それでも多くの日本人にとってはスポーツやダンスなどの競技に応用することが難しいという問題は手付かずのままです。むしろ競技に応用することがより難しくなっています。

多くの日本人は「内側軸(1軸)」ですから「中間外軸(3軸)」で身体を使うことは更に難易度が高まるからです。

「4つの支持軸」で胴体力トレーニングを考えていくとこのように身体操作系トレーニングが競技パフォーマンスになかなか直結しない理由が明確に説明できます。

胴体力トレーニングに限定される話ではありませんが、身体操作系のトレーニングを競技に活かすには競技の支持軸タイプと自身の使用する支持軸を一致させることは最優先事項になります。

「胴体力トレーニング」に4つの支持軸の特徴を組み合わせるとより効果的に行うことが可能です。

4つの支持軸について

①内側軸(1軸)
・日本人の文化的軸感覚
・手足を起点として結果的に体幹部が使える「末端主導体幹操作」
②中間内軸(2軸)
・白人、多くのアジア人の文化的軸感覚
・体幹の捻りを起点とした「体幹主導末端操作」
③中間外軸(3軸)
・ラテン系の文化的軸感覚
・体幹の屈曲・伸展を起点とした「体幹主導末端操作」
④外側軸(4軸)
・黒人の文化的軸感覚
・体幹の側屈を起点とした「体幹主導末端操作」

▼各支持軸は特定の足裏のラインで体重を支える傾向があります。このライン上を体重を支える点(支持点)が移動することで各支持軸の動作の特徴が現れます。

▼足裏のラインや各支持軸特有の脳神経系の運動プログラムによって体幹の可動性のし易さが各支持軸で異なります。

下記の画像は水平ラインよりも下の部位が動かしやすいことを表しています。

日本人の支持軸である①「内側軸(1軸)」は股関節に水平ラインがあるので股関節から脚が動かしやすい(体幹は能動的に動かしにくい)ことを示しています。なので①「内側軸(1軸)」では体幹主導では機能しません。手足などの末端部分を起点として結果的に体幹を可動させる必要がありますし、そうすることで体幹の可動性が非有に高まります。

簡単に各支持軸の特徴を列挙しましたが、この支持軸の特徴を胴体力トレーニングに応用する方法をご紹介したいと思います。

まず伊藤昇氏が追求していた身体というのは「中間外軸(3軸)」だと個人的には思います。

「中間外軸(3軸)」は体幹の可動性を引き出しやすく、四肢の脱力が深まりやすい特徴があります。

その為、「中間外軸(3軸)」を使って胴体力トレーニングを行うことは非常に理にかなっています。

別の視点で胴体力トレーニングの3つの方向(矢状面、前額面、水平面)の動きを向上させる場合には、

⚫︎丸める・反る→③「中間外軸(3軸)」
⚫︎伸ばす・縮める→④「外側軸(4軸)」
⚫︎捻る→②「中間内軸(2軸)」

を使うと各方向の動きの精度を高めることにつながります。

そして競技に応用する場合にはその競技が要求する支持軸の身体の使い方を別に学ぶ必要があります。

「末端主導体幹操作」や「体幹主導末端操作」というやつですね。

胴体力トレーニングを行う際に、母指球で体重を支えることが書籍に書かれていますがこれも「4つの支持軸」を活用するとある程度説明ができます。

伊藤昇氏は元々少林寺拳法を学んでいます。少林寺拳法の支持軸タイプは「内側軸(1軸)」です。

目指すべき身体はおそらく「中間外軸(3軸)」でありましたが、実際の競技(少林寺拳法)に活用することを考えると「内側軸(1軸)」が機能する足裏のラインに含まれる母指球を重視したのではないかと推定できます。

エクササイズの視点からすると母指球で体重を支えてしまうと、重心の移動が制限されてしまいます(体幹の可動性を出すには足裏の外側を使う必要がある)ので体幹の開発には全く不向きです。

もしかすると伊藤昇氏自身は「内側軸(1軸)」で「末端主導体幹操作」で胴体力トレーニングをしていた可能性もでてきます。こうなると書籍の説明と矛盾が生じてくるのですが、胴体力の応用のエクササイズを見るとこちらの傾向を感じさせます。

一応「支持軸」を胴体力トレーニングに活かす方法を3パターンほど説明してみましたが、実際は胴体力トレーニングは伊藤昇氏の経験則によって構成されたトレーニング体系ですのでその目的によって伊藤昇氏が無意識に変えていた可能性もあります。

この可能性が非常に高いのではないかと思います。

尊敬する先生だからと言って無批判的に受け入れることは危険ということですね。

「4つの支持軸」はこのような身体操作系トレーニングだけでなくウェイトトレーニング、体幹トレーニング、競技体系とも密接に関係しているのでそれぞれの特徴を理解することで、より効率的に身体を変えることができます。

中々世の中に浸透させることは難しいですが地道に広めていく活動を続けていきたいと思います😁

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