ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

「股関節の抜きポジション」のヒントになった動画

はじめに

「股関節の抜きポジション」のアイディアを思いついてから下肢の動きの改善が順調に進んでいます。ロルフィング®︎のセッションや軸トレーニングWSで「股関節の抜きポジション」について学ばれた方からもありがたいフィードバックを頂いており、かなり有効だと実感しています。

股関節の抜きポジション

股関節周辺の筋肉がゆるむ骨盤と大腿骨の位置。このポジションを活用することにより股関節周りの開発が著しく進む。

きっかけ

元々は師事している先生から「身体が割れてない」との指摘を受けたことがきっかけで探求し始めました。これまで手塚一志氏の「骨盤力」やインターロック・エクササイズ、アイソレーションなどを参考にしトレーニングしてきましたが今になって思うとどうしても骨盤を回してしまっていました。

如何に骨盤を回さずに感覚表現としての骨盤を割った動きを身につけるか参考になる資料を探していたところ下記の動画を見つけました。

以前、捌き系の空手を齧っていたこともあり、捌きの足使いや猫足立ちの説明が非常にわかりやすく、これなら骨盤を割る動きになるかもと非常に参考になりました。

股関節の抜きポジションの発見

但し、この動画での動きの説明通りの練習では非常に型苦しい動きになり、こうした特定の捌きのパターンではそれなりにできても突然反応したり、別のスポーツやダンスなどの動きのトレーニングとして活用するのにはこのままでは難しいと当初から感じていました。分野問わず誰でも行えば習得できるような再現性の高いトレーニングにする必要性がありました。

そこで色々と試行錯誤です。

すると仙骨を2方向の動きを組み合わせることにより骨盤が自由に可動できるようになり、股関節の感覚が高まることがわかりました。「股関節の抜きポジション」の発見です。

ポイントは下記の2つの動きの組み合わせることでした。

⚫︎仙骨のおじぎ運動・起き上がり運動

⚫︎仙骨の回旋

この2つの動きを組み合わせることにより腰椎、股関節周り、大腿部の筋肉が劇的にゆるみはじめます。そして、骨盤自体の動きの骨盤の奥である仙骨からまるで動く感覚になりダンスの骨盤の表現が3次元的に劇的に変わりました。

また、仙骨で骨盤や大腿骨が操作する感覚になるので動画のような猫足立ちからの体の変換も楽に行えるようになります。

そして1番の課題であった骨盤や半身の割り動作ですがまだまだ不完全ながら師事している先生からは以前との違いを指摘されるようになっています。

トレーニングとして行うことの重要性

「股間節の抜きポジション」を見つけた当初、あるクライアントさんにエクササイズをご紹介しこの動画がきっかけになったということを説明した時のこと。

『先生の方が上手いね』

とのご感想をいただきました^^;

これは汎用性があるようにトレーニングで身につけたからです。練習で身につけると特定のパターンでしか行えません。それがトレーニングではあらゆる分野に応用できる形で身につけることができます。

もちろん、空手に使うには動画のような練習は必要です。但し、この練習でどの場面でも自由に使えるようになることは非常難しいでしょう。物事を学ぶのには段階がありますがやはり始めはトレーニングであらゆる動作でできるように身につけてから少しづつ専門的な練習に取り入れることが効率的だと思われます。

あらゆる分野に股関節の抜きポジションは活用されている

股関節の抜きポジションが自由に使えるようになると仙骨で下肢がコントロールできるようになります。すると、

⚫︎前蹴り
⚫︎ローキック
⚫︎順突き、逆突き
⚫︎合気道
⚫︎野球
⚫︎太極拳
⚫︎ダンス
⚫︎歩行
⚫︎ランニング

などあらゆることに活用できることがわかってきました。

1番わかりやすいのは前蹴りです。足を前浮かせて足裏をキックミットから数センチ話した状態で仙骨を操作して前蹴りを行うと仙骨の動きによる重心の移動による運動量が伝わり思っている以上の衝撃になります。ワンインチパンチならぬワンインチキックができるのです。

これは油断すると本当に後ろにふっとぶほどの打撃力となります。でも行なっている側はただ単に仙骨を操作しただけなのでまったく努力感がないのです。

力ではなく重心の移動による運動量を使うとこのように常識を超えた打撃力が起こせます。そしてこの重心移動を可能にするのが「股関節の抜きポジション」です。

合気道では『当身7割、投げ3割』と実践で合気道を使う際の心構えが説かれています。でも実際の合気道の稽古では当身の稽古はほとんどなく、ほぼ投げ技がメインです。

この「股関節の抜きポジション」がわかるとその意味もわかってくるのが面白いところです。

投げなど相手を崩す際に重心の移動による運動量を使うことを型稽古で学んでいると解釈すると合気道の稽古の合理性の高さがわかります。

実際に合気道の型で「股関節の抜きポジション」を活用して重心移動を使うと容易に相手は崩れます。多少本気で行うだけで相手はふっとびます。この辺りはYouTubeであげられている合気道養神館の塩田剛三翁の映像を見れば理解しやすいでしょう。塩田剛三翁は体重が40キロ少ししかなかったことで有名です。通常の筋力という見方では弟子をあんな容易に投げることは不可能に思えると思いますが、筋力をそのままではなく運動量として変換した場合には状況が一気に変わります。体重40キロの重心移動による運動量はそれだけで脅威となります。これは運動量による打撃を受けてみないとなかなか想像はつかないかもしれませんが。

要はこの同じ使い方をして当身(突き)を行うと凄まじい打撃力となるわけです。体当たりをしているようなものですから。

まとめ

現在も「股関節の抜きポジション」は発展しています。

身体を割って入り身や突く動作につなげる方法やウォーキングをして股関節やハムストリングをより使えるようにする方法も開発しています。

立位で体重の移し替えをしないように片足を浮かせるとどっと浮かせた足側に身体が落下しながら進んでしまう動きも自然にできるようになってきました。

これがほんの数ヶ月での出来事です。そしてそのきっかけが本記事に取り上げた動画だったというお話です。

動画全編

武禅館の足捌き〜無足でのサイドステップ〜その1