ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

「重心移動トレーニング」と「見失う動き」

はじめに

週1回(月4回)のペースで開催している軸トレーニング研究会クラスですが、最近は重心移動についてのトレーニングについて色々と研究しています。

先週や今週は足半草履を活用して足裏の小指球側の軸を作っての重心移動の変化を確認しましたがかなり劇的な違いが起こります。

1番驚いたのは左右に身体をゆするだけで、目の前に居るにも関わらず見えずらくなり、下手をすると見失ってしまう現象が起こったことでした。

今回は、見失ってしまう動きについてご紹介したいと思います。

ほんの数センチの重心移動の違いが大きな違いになる

まず前提となる知識ですが足裏には母指球と小指球という部位があります(▼画像参照)。
※正式には母指球→拇趾球、小指球→小趾球と書きます(多分、、、)。

「かかと、母指球、小指球の3点でバランス良く立ちましょう」とよく言われる部位です。

この母指球側、小指球側に体重を適切に乗せる(体重を乗せた点を「支持点」と呼びます)ことができることで「軸」を通すことができます。
※必ずしも母指球や小指球の真上に体重を支える点である支持点を移動させる必要はありません。

ここで重要なことは母指球側と小指球側に支持点を作ることができること、そして全身が一致した場合に母指球側、小指球側に「軸」が形成されるという2点です。

母指球側に形成された軸を「内側軸」小指球側に形成された軸を「外側軸」と便宜的に呼びたいと思います。

▼の画像の矢印のように「内側軸」と「外側軸」との距離は数センチ程度になります。

この数センチの軸の移動によって重心が移動するわけですが、この数センチの幅がバカにできず、ものすごく大きな違いとなります。

重心移動の効果

重心移動の代表的な効果としては下記のようなものです。

⚫︎重心移動の運動量(質量×速度)の発生
⚫︎合気現象
⚫︎見失う動き

重心移動の運動量(質量×速度)の発生

重心移動による運動量(質量×速度)はスポーツでは最も重要となります。通常は「筋力」という見方を多くされますが物理的には自身や道具の重心を動かす為に「筋力」という要素が重要になるのです。なのでこの「重心を移動させる」という視点がかけるとウェイトトレーニングで筋力や瞬発力が向上したけども、スポーツパフォーマンスに全く活かせないということが起こります。

合気現象

合気現象というのは色々な定義がありますが、ここでは広義的な意味合いで使用しています。要は他者に感知されずらい動きのことです。合気道などの武道で合気現象を活用すると一見力を入れていないのに勝手に身体が崩れてしまう、ということが起こります。

漫画「グラップラー刃牙シリーズ」に登場する渋川剛気が使うのがこの合気現象です。

▲の画像のようなパフォーマンスは技術を習得すれば実際に似たような現象を起こすことは可能です。但し、色々な前提条件があるので誰もがかかるというものではありません。面白いことに今回テーマにしている「内側軸」「外側軸」が形成された者同士だとかけやすく、これらの「軸」を身につけていない居着いた状態の方にはかけることは難しくなります。逆にこういう居着いた方は力学的な柔術の技は簡単にかけることができます。

見失う動き

これは目の前にいながら見失いないそうになるような動きです。

身体を左右にゆすったり、右左とサイドに一歩一歩歩く場合に確認がしやすいです。

通常この現象を見ても一般の方にとっては、

『確かに少し見にくいかも』
『あんまり違いがわらかない』

という感想を持つ方が大半だと思われます。

でもこれが空手の組手、ボクシングのスパーリング、サッカーやバスケットボールのフットワークを想定すると話が変わります。

とてもやりにくい、怖いという印象に変わります。

僕自身、大学時代は捌き系の空手を齧っていました。この空手の流派では相手のサイドに捌いて制するというスタイルなのですが、大抵サイドにステップすると読まれて反応されてしまっていました。

また当時ではフルコンタクト空手のチャンピオンが中国武術の稽古法を取り入れて組手での運足について注目を集めており雑誌では特集が頻繁に組まれており参考にしていましたがこれまた手順通りに足を運んでも相手に反応されてしまい全くできませんでした。

これらは結局、重心移動ができていないことが要因だったのです。

軸トレーニング研究会クラスにて単に「内側軸」「外側軸」を形成して左右に身体をゆらすことによって「内側軸」と「外側軸」の数センチの移動によって支点が固定することなく絶えず移動する運動構造になります。

すると全身が絶えずゆらゆらと動くことになるので目の前にいるのだけどどこか存在が希薄になり、そのままさらにほんの少しでもサイドにステップすると一瞬消えたように見失ってしまうような錯覚に陥ることとなります。

支点揺動によるもの

重心移動によって何故、合気現象が起きたり、見失う動きになってしまうのでしょうか?

そのメカニズムが「支点揺動」で説明できます。

「支点揺動」とは簡単に言えば支点となる部位が動く運動になります(▼の画像を参考にして下さい)。

支点が固定されている固定支点の運動では支点が一点で固定され動かないので予想がつきやすいのです。

その点、揺動支点では支点が動くので予想がつきにくくなります。

▲のような単純なモデルでも予想のつく・つきにくいがわかりやすいと思います。

それが人体のように複雑な構造体のものが揺動支点の運動になるとよりその動きが予想がつきづらくなります。この予想しづらくなることによって合気現象では触覚が、見失う動きでは視覚が影響を受けるわけです。

無意識に身につけることが重要

但し、意図的にこの支点揺動の動きをしようとしても上手く行きません。

意図的な動きでは動く際に余計な筋肉の力みが発生し、支点揺動のメリットを消してしまいます。

なので重要なことは無意識的にこの支点揺動が生じるようなツール(道具)を使うことが必要になります。

そのツールの1つが『足半草履』です。

もちろん、単に『足半草履』を履いても「内側軸」「外側軸」は形成されません。

特殊な使い方をして効果を引き出す必要があります。

実際の「見失う動き」

「見失う動き」をしているのが、僕が緑の天才さんと勝手に呼んでいる“ばってん少女隊”緑担当の希山愛(きやま あい)さんです。

▲の緑の枠の「希山愛さん」と黄色の枠の「春乃きいなさん」を比較するとわかりやすいと思います。

解像度が不鮮明なのですがそれでも印象の違いが明白です。

春乃きいなさんもダンスは上手いです。ですが重心移動ができていない身体です。

これがライブで目の前で観ると希山愛さんのダンスは見失いそうになります。

ステップでサイドに瞬間的に移動する場面では本当に見失います。

また、「見失う動き」 による姿というのは見ていて飽きがこないのです。

2011年前後のももクロはそのような身体運用をしています。

面白いのは程度の差はあれメンバー5名ともこの「見失う動き」をまとっていること。
※希山愛さんとはまた違った表現です。

この2011年、2012年にももクロは大ブレークしましたがこの「見失う動き」の要素は無視できないと思います。

▼の序盤の2つ、3つ目までは「見失う動き」をしているように見えます(残念ながら徐々に消失していっていますが、、、)。

終わりに

結局は空手、ボクシングで、サッカー、バスケットボール、野球、ダンス、施術などジャンル問わずにトップレベルの天才と呼ばれるパフォーマーは重心移動は当たり前のように自身の競技にて使用しています。

これまで天才たちの行なっている形を真似するだけで身につけることはなかなか難しかったのが実情でしたが、誰でも重心移動できる感覚を疑似体験できる方法が見つけることができました。

また、重心移動自体をトレーニングする方法も順調に開発できています。

10月開催の軸トレーニングWS「重心コントロール①、②(仮)」ではこうした重心移動・操作を身につけるトレーニング方法をご紹介します。

もし興味ある方は▼のリンク先をご確認下さい。

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