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上肢の使い方:「鎖骨タイプ」と「肩甲骨タイプ」

▼リンク先の「意識モード適性化」セッションでは本記事の「鎖骨タイプ」「肩甲骨タイプ」の実際の体験やご説明をさせていただいています。ご興味ある方は是非どうぞ。

はじめに

「4つの支持軸理論」「意識操作理論(23種類の意識モード)」を提唱しています。

現在も探求を継続しており、毎月のように新しい発見をしています。

本記事ではその発見の中での「鎖骨タイプ」と「肩甲骨タイプ」についてです。

これまでも感覚的に上肢の使い方には「鎖骨タイプ」と「肩甲骨タイプ」の2種類あると感じていましたが、支持軸の種類や意識モードの種類によって適しているタイプがあるということが明確になりました。

鎖骨タイプ

鎖骨タイプとは鎖骨の可動性を出したポジション(鎖骨タイプポジション)で機能するタイプです。

鎖骨タイプポジション

頭部(首)を後方に引いた状態が「鎖骨タイプポジション」になります(より機能的に行うには首だけでなく胸椎や骨盤まで連動させる必要がありますが今回は簡略化して省略しています)。

このポジションを取ることにより鎖骨の可動性が高まります。

逆に肩甲骨の可動性が低下します。

脊柱(実)

鎖骨タイプポジションは脊柱の性質が「実」になります。

リズムで言うと16ビート(速いテンポ)。

肩甲骨タイプ

肩甲骨タイプとは肩甲骨の可動性を出したポジション(肩甲骨タイプポジション)で機能するタイプです。

肩甲骨タイプポジション

頭部(首)を前方に出した状態が「肩甲骨タイプポジション」になります(より機能的に行うには首だけでなく胸椎や骨盤まで連動させる必要があるのは「鎖骨タイプポジション」と同じです)。

このポジションを取ることにより肩甲骨の可動性が高まります。

逆に鎖骨の可動性が低下します。

脊柱(虚)

肩甲骨タイプポジションは脊柱の性質が「虚」になります。

リズムで言うと8ビート(遅いテンポ)。

タイプの相性

4つの支持軸と鎖骨タイプ、肩甲骨タイプの相性は下記の通りです。


❶鎖骨タイプ:奇数軸(1軸、3軸)▶︎中心軸感覚
❷肩甲骨タイプ:偶数軸(2軸、4軸)▶︎側軸感覚

これまで奇数軸は中心軸感覚、偶数軸は側軸感覚ということはわかっていましたが、奇数軸が「鎖骨タイプポジション」、偶数軸が「肩甲骨タイプポジション」を取ることによってより機能化します。

タイプ別の重心操作の違い

「鎖骨タイプ」と「肩甲骨タイプ」では重心操作の使い方に違いがあります。

「鎖骨タイプ」は脛骨(膝下の内側の太い骨:画像の❷)と関係があり、「肩甲骨タイプ」は腓骨(膝下の外側の細い骨;画像の❸)と関係があります。

❶鎖骨タイプ

上記で、鎖骨タイプは脊柱が「実」の性質になると述べました。

脊柱(実)では下腿の脛骨で体重を支持することで機能します。

左右の重心移動を想定すると

❶体軸を直立にさせた状態で脛骨から脛骨への重心移動
❷体軸の傾斜による脛骨から脛骨への重心移動(結果的に下肢に動きがない状態になる)

などが考えられます。

❷肩甲骨タイプ

肩甲骨タイプは脊柱が「虚」の性質になります。

脊柱(虚)では下腿の腓骨で体重を支持することで機能します。

左右の重心移動を想定すると

❶体軸の傾斜による腓骨から腓骨への重心移動
❷体軸を直立させた状態で骨盤を左右に可動させての腓骨から腓骨への重心移動

などが考えられます。

競技技術への応用

「鎖骨タイプ」「肩甲骨タイプ」の特徴を知ることにより競技の技術を論理的に考えるヒントになります。

野球のバッティングを例に挙げると、投手側の足に荷重した場合「肩甲骨タイプ」では振り易く、「肩甲骨タイプ」では振りづらくなります。

足をクロス(前足を前方にシフトさせる)にすると今度は「肩甲骨タイプ」では振りづらくなり、「鎖骨タイプ」で降り易くなります。

これが後ろ足支持になるとまた変わってきます。

タイプの特徴がわかることによって自分自身が行いたいプレイスタイルやタイプに適したプレイスタイルを論理的に調節することが可能になります。

意識モードが優先される

これまでは上肢のタイプ(鎖骨タイプ・肩甲骨タイプ)と支持軸タイプのみが変数でしたが、意識モードという変数が入ってくるとまた変わってきます。

意識モードは23種類存在しますが、それぞれに支持軸タイプが存在します。

支持軸タイプよりも意識モードの特徴の支持軸タイプが優先される法則があります。

なので支持軸が1軸であったとしても4軸の特徴を持つ意識モードが発動した場合には意識モードの方が優先されるということになります。

意識モードの支持軸タイプについてはまた別の機会にご紹介できればと思います。

終わりに

これまでスポーツ、武道・武術、ダンスなどを経験してきまいしたが「鎖骨タイプ」「肩甲骨タイプ」の特徴について知っていたらもっと上手くできたということが多々あります。

合気道や空手といった「型」がある競技では「鎖骨タイプ」「肩甲骨タイプ」などの観点は非常に役立ちます。

そして万人に当てはまる教えが無いということも理解し易くなります。

元々タイプ別な考え方に抵抗してきました(唯一絶対的な方法があるとした方がめんどくさくなくて良い為)

でも、論理的に考えて探求していくと残念ながらタイプや相性ということを受け入れざる負えなくなっています😅

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