はじめに
提唱している「4つの支持軸理論」を学術的な論文にまとめる為、大学院を目指しています。
その大学院入試に必要なTOEFLのスコア向上と英語で論文を書く為に現在英語を学習中です。
※「4つの支持軸理論」は人間に関係するあらゆる分野に関係しているので英語論文を通して各分野で研究してもらいたいわけです。
英語の学習では「音読」がよいと以前から言われていました。
「同じ文章を500回音読して英語を身につけた」
「繰り返し暗唱できるようになるまで音読することが重要」
といった体験や音読の仕方が今でも本やネットで簡単に見つかります。
現在では暗唱を前提とした音読で英語学習をすすめていますが以前にも、英語学習で「音読」を行っていた時期があります。
ですが思うような効果を当時実感できませんでした。
今回はその当時の英文音読に失敗した話と効果的な音読の仕方についてです。
自動化
以前「同じ文章を繰り返し音読する」ということを行っていました。
ひたすら音読を繰り返しました。
すると眼から口といったように自動化してしまい何も学んでいないような感覚になりました。
音読は通常、
眼
↓
脳で理解(認知)
↓
口
という眼で見て、理解して、声に出すという過程を通ります。
これが
眼
↓脳で理解(認知)
↓
口
自動化してしまい「理解」する過程を飛び越してしまったような感覚になりました。
もちろん、意識としては英文を理解しようとしているのですが、何度も呼んでいる英文なので意味も覚えてしまっているので音読の際に理解しているのか、それとも以前記憶した内容なのかがよくわからない状態になっていました。
眼で見たものが直接声にして出すという感覚でかなり苦労なく、滑らかに音読ができるようになっていました(当時は発音は全く気にしてなかったので、あくまでも「音読をする行為」が滑らかにできたということです)。
そして、これが音読の効果なんだと当時面白がっていたのです。
ですがこの自動化はほぼ全く意味がないということを音読500回チャレンジを通して痛感することになります。
音読500回チャレンジ
英語学習で音読をすすめている書籍やネットでは「数十回ほど音読すると自然に暗唱できるようになる」という内容が書かれてことが多くあります。
また、某書籍の著者は同じ英文を500回以上音読したとあったので、
⚫︎同じ英文を500回音読したら、どのような変化が起こるのか?
⚫︎何回ぐらいで音読したら暗唱できるようになるのか?
を知りたいと500回音読に挑戦してみました。
英文は高校1年レベルの難易度で、音読して1分弱程度の長さのものを使ったと思います。
カウンターを用意して数日かけて音読を行いました。
結果を言うと暗唱は結局できるようにはなりませんでした。
全くの白紙
500回終了時で、
テキスト(文章)をみなければ英文が頭に浮かぶことはありませんでした。
面白い程に全く浮かんできません。
目をつぶって思い出そうとするのですが全くの白紙状態。
これは音読の途中からそのような予感がありました。
50回、100回ぐらいの段階ではこれから暗唱できるようになるんだろうなと好奇心を持っていたのですが、200回を過ぎても全く暗唱できる気配が現れず、300回過ぎてからは
「ああ、これはもしかして500回音読しても暗唱できるようにならないヤツだ、、、。」
という思いが頭を支配し出しました。
そして、ダメもとで500回を達成しましたが上記の通り全く暗唱できない結果となりました。
テキストをみての音読は自動化が高度に進んでいたと思います。
文章の初めを見れば口から英文がすらすら滑らかに出てきます。
でもテキストから眼を逸らすと途端に何も浮かんでこない状態でした。
自動化は頭を使わない省エネ状態ですね。
音読を楽に行える適応ですが、英語力には結びつかない。。。。
不思議な苦痛体験
この音読500回チャレンジの際、暗唱しようとすると全く英文が浮かんでおこないのでなんとも言えない苦痛を感じていました。
今は暗唱しようと音読しているのですが、音読&暗唱の回数が少ない段階で、まだ暗唱できないとしても部分的な手がかりはある感じでなので一瞬テキストをみるとその後がわかったりする感じです。
でも音読500回チャレンジは結果的に暗唱できるようになるだろうなという期待は持っていても、暗唱できるようにする取り組みはただひたすら音読する以外は行っていなかったので結果的に「暗唱」の経験値がなかったのだと思います。
「暗唱」の経験値がないので暗唱しようとしても全くの白紙状態。でも自分としてはこれだけのことをやっているので経験値が少しは積み重なっているのではないかという期待感があり、それが結果として「暗唱」しようとした時のなんとも表現できないような苦痛につながっていたのではないかと思います。
この苦痛を別の言い方をすると
絶望
ですね😭
人によって学習方法は異なる
ネットで「音読」のキーワードで検索しても、全くこのような「音読を繰り返しても効果が出ない」という記述は見当たりません。
逆に、
「数十回音読すると自然に暗唱できるようになる」
といったような記述は多く見つかるので、もしかしたら自分自身が特殊の可能性があります。
但し、認知特性の観点で学習方法をみると人によって適した学習方法は異なるというのが自然です。
この「音読500回チャレンジ」の内容が英語学習のなんらかの参考になればと思います。
500回よりも20回
現在は暗唱を前提とした音読で英語学習を進めているのですが、暗唱を前提にすると意外に「暗唱」できるようになるのにそれほど苦労はしないことがわかります。
自分が行っているやり方は下記の通りです。
❶1つの文章を音読5回、その後暗唱5回
❷通しで音読5回
❸通して暗唱5回
簡単に説明するとこんな感じです。実際にはリスニングなども加えていますが音読&暗唱はこんなやり方ですね。
暗唱もわからなかったらすぐにテキストを見て暗唱チャレンジといったものです。
極論を言えば、覚えられない文章はテキストから目をその都度離すけども、実際はテキストを見て音読しているということもありえる、というやり方です。
でも1つの文章なら音読5回してから暗唱にチャレンジすると比較的容易に暗唱できるようになります。
1つの文章が暗唱できれば通しで暗唱することもあまり苦労しなくなります。
500回音読しても全く暗唱できなかったのに、今では20回ぐらいの音読&暗唱チャレンジである程度暗唱できるようになってしまうのは如何に取り組み方によって結果が変わると言うことを示していて面白いですね。
暗唱文音読トレーニング
実は、暗唱を前提とした音読をし始めてからわかった事があります。
それは、
暗唱できるようになった英文を音読すると音読の効果が高まる
ということです。
音読していて文章の構造を自然に理解しながら音読する感覚になります。
暗唱しようとすると文章の構造を把握すると簡単になりますので、そうした文章の構造を把握する癖というものが身につくのかもしれません。
この「文章の構造(構文感覚)」がさらに音読によって強化されると考えられます。
さらに、この「構文感覚」が身につくことでリスニングが理解できるようになってきました。
自分は、「聴覚情報処理障害(APD)」の傾向があるので聴覚系が苦手です。
英語のリスニングはずっと言語として聴けなかったのですがボディワーク的な手法を考案して少しづつ克服しつつあります。
ただ、英語はなんとか言語として聴けるようになってきたのですが、その音声を理解するスキルがこれまで育ってきていなかったようで全く音声では理解することができませんでした。
それが、音読と暗唱、各種リスニング(視覚的シャドーイング、音読シャドーイン、リスニング読み、オーバーラッピング、無印シャドーイング:勝手に名称をつけています)を繰り返してきた音声という前提条件はありますが、聞けて理解でき始めました。
構文感覚が暗唱によって育っていること、文章を記憶していることで脳内に文章を思い浮かべることができる(かなり不鮮明で単語の位置が把握できる感じ)のでリスニングで役立っています。
暗唱した英文を音読する取り組みを「暗唱音読トレーニング」と呼ぶことにしたいと思います。
終わりに
現在、音読&暗唱に取り組んでいるテキストは「速読英単語」の中学版です。
ひとまず、この1冊に掲載されている英文全て(60文)を
⚫︎暗唱
⚫︎無印シャドーイング
できることが目下の目標です。
この目標が達成できた段階で最終的な目標(TOEFL80点以上)と比較・逆算して必要な取り組みの仕方や計画を立てたいと思います。
現時点では、大学レベルの文章が頑張れば読める程度。リスニング、スピーキング、ライティングはノースキルです😅
「暗唱音読トレーニング」でどこまでいけるのか挑戦してみます👍