はじめに
6月は、ばってん少女隊のアルバム「BGM」のリリースイベントと4周年記念ライブが重なった月でした。
今回は、
⚫︎6月2日(日)東京:ミニライブ1回
⚫︎6月16日(日)東京:ミニライブ2回
⚫︎6月22日(土)大阪:ミニライブ2回
⚫︎6月23日(日)横浜:ライブ2回
⚫︎6月29日(土)福岡:ライブ2回
⚫︎6月30日(日)福岡:ライブ2回
を観覧。
計11回なんですね。改めて計算してみると結構な回数です。
前回3月のZeppツアーでは根幹となる動作パターンの違いである「末端主導体幹操作」と「体幹主導末端操作」を明確に認識するきっかけとなりました。
今回のイベントでは、「橈骨の抜きポジション」「尺骨の抜きポジション」によるセッティングによる「各指と体幹とのつながり」、「合気モード」を発見した時期とも重なり大きな発見がありました。
それは、
⚫︎中指と体幹のつながり
⚫︎脛骨の抜きポジション
⚫︎腓骨の抜きポジション
⚫︎頭部の抜きポジション
についてです。
4月、5月、6月と自身の身体が大きく変化し、個人的に緑の天才さんと呼んでいるばってん少女隊の希山愛さんのダンスパフォーマンスを改めて観ると以前は見えていなかった要素が明確に認識できるようになっていました。
但し、それはこれまでの取り組みでは全く足りない要素が明確化したということでもあります。
色々と外堀を埋めてきたと思っていましたが根本的にまだ何かが足りないということに気がつくこととなりました。
これまで見えなかった天才性が見えてきた
特に6月17日(月)の軸トレーニング研究会クラスで「橈骨」と「尺骨」のセッティングという大きな発見があってから動作を観る目が劇的に変わりました。
希山愛さんの何気ない日常の一枚の凄まじい身体操作をしていることに気づき始めたのです。
これまでも希山さんの天才性を認識していたつもりだったのですがそれが不十分だったということです。
上記にあげた画像や動画ですが身体全体が活きているように見え始めました。
この段階にくるとなかなか説明がしづらくなってきます。身体の位置などそれほど明確ではないので同じものが見えない方にとって納得してもらうことが難しい。
そして、このような新しい何かが見えるようになったことで「橈骨の抜きポジション」「尺骨の抜きポジション」のセッティングのみではまだ足りないということに気づくことになります。
決定的な何かが足りないのです。
最前列
これまでライブでは最前列で見れたことはなかったのですが、
⚫︎6月16日(日)東京リリースイベント1部
⚫︎6月22日(土)大阪リリースイベント1部
での整理番号(優先エリアの入場順)を1番、2番を立て続けに引くことができました。これにより2つのミニライブを最前列で見ることができました。
特に大阪は急遽イベントに行くことを決めた結果でした。いつもリリースイベントでは地方に行ったことはありませんでした。それが「橈骨の抜きポジション」「尺骨の抜きポジション」のセッティングを発見したことで、どうしても希山愛さんに聞きたいことができ個別握手の機会があったので思いつきで参加したのですが、その結果2番を引き当てることになり「できすぎ」でした。
間近でダンスパフォーマンスが見れたのですが、自分の身体の動きを希山愛さんに投影させるとやはり何かが足りないことがわかりました。
質問内容
大阪ではアルバムの購入特典として個別握手会がありました。いわゆる接触イベントと呼ばれるものですがこの時に話ができるのです。
通常の握手会だと10秒ほどですが、個別握手会では30秒?とある程度長めの話ができます。
身体の使い方についてのマニアックな質問をしようとするとどうしても前提としてこちらの職業やどういった経緯でそのような質問をしたいのかの前置きが必要になります。通常の握手会だとこの前起きで時間が来てしまって肝心の質問ができないのです。
でも今回の個別での握手会では前置きを十分にしてから質問ができました。
質問の概要は下記のようなものです。
巧拙関係無く、これまでダンスを学んでいて他の人と自分の動きの違いを感じたことはあるか?
これは希山愛さんの動作パターンが典型的な手足頭を起点とした「末端主導体幹操作」であること。手足頭を起点としてその動きを体幹が邪魔をせずついていく形になるのでキレや早度(回転数)が高い動きとなります。
それに対して、アイドル系ダンスに影響を与えているストリートダンスは体幹を起点とした「体幹主導末端操作」の動作パターンであり、体幹を起点としてその動きを腕や脚、頭といった部位で邪魔をせずについていく形なので体幹が柔らかい印象になり、ダイナミックな表現になります。
この点は書籍『黒人リズム感の秘密』を読むと理解が深まります。僕が言うところの「末端主導体幹操作は日本人のリズム感」、「体幹主導末端操作は黒人のリズム感」として非常にわかりやすく表現されています。インターロック・エクササイズは「体幹主導末端操作」を身につける基本的なトレーニングです。
僕がインターロック・エクササイズで後天的に「体幹主導末端操作」のダンスを身につけていたので希山愛さんのダンスに違和感を感じたことが希山愛さんに関心を持ったきっかけでした。
この2つ動作パターンの視点でみると明確に動きの印象が異なるので希山愛さん自身がこの違いに気がついているのかを知りたかったのです。
そして返答は予想通り、
違いを感じたことはない
とのことでした。
本当に全く気がついていないのか、無意識的に違いに感じていてもそれが意識に登っていないのかこの返答だけではわかりませんが少なくとも顕在化はしていないことが確認できました。
動作パターンの違い
頭部の動きの表現の動作パターンによる違いです。
▼ばってん少女隊:希山愛さん(向かって左から2人目)の「末端主導体幹操作」動作パターン
・頭部を起点にして脊柱で可動域を引き出している
▼フィロソフィーのダンス:日向ハルさん(向かって右端)の「体幹主導末端操作」動作パターン
・動きの起点を体幹に置いて、頭部と骨盤を連動させて可動域を出している
厳密には振付は異なりますが、両者を比較すると印象や身体の使い方の違いがわかりやすいと思います。
各抜きポジションの開発
福岡では3泊4日でライブを観覧してきたのですが、ライブの前後では足りない要素を埋める為色々と試行錯誤していました。
その結果、
⚫︎中指の抜きポジション
⚫︎脛骨の抜きポジション
⚫︎腓骨の抜きポジション
⚫︎頭部の抜きポジション
の新しいアイディアを思いついたり、既存のアイディアを発展させることができました。
福岡から帰ってからは更に、
⚫︎骨盤の抜きポジション
⚫︎胸郭の抜きポジション
を思いつき現在開発中です。
終わりに
ばってん少女隊のツアーが秋に開催されることが発表されました。
各会場などの詳細はまだ未発表ですが無理の無い範囲で今回も地方遠征を考えています。
やはり遠征すると集中できるようで色々なアイディアが浮かびやすくなりますね。
それまでに今回気がついた希山愛さんの天才性に対して足りない要素を少しでも埋められるように模索を継続していきたいと思います。