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エネルギー・ワークで体幹を瞬時に弱くする

週一回のペースで開催している「軸トレーニング研究会クラス」で先週でのこと。

意識ポイントの意識操作で瞬時に「4つの支持軸」のモードになれること、軸が強化されることがわかってきたことから、参加者の方から『エネルギー・ワークで意識ポイントを刺激したらどうなるのか?』というアイディアが発言されました。

ここでのエネルギー・ワークとはヒーリング系で言うところの「遠隔」です。

つまり、手を触れずに身体を整えるテクニックになります。

以前、「知覚コントロール」というテーマのセミナーでお伝えしたものです。

このエネルギー・ワークを他者に行うと瞬時にその方がゆらゆらとする現象が起こります。

そこで、▼のワークで体幹の強さが触れずにエネルギー・ワークだけで変化するのかを実験してみました。

解説すると▲のような膝立ちで正面を向いた状態の場合、4つの支持軸のうちの「中間内軸(2軸)」「中間外軸(3軸)」では体幹が強くなり押されても耐えることができます。特に一般論的には「中間外軸(3軸)」で一番強くなります。

逆に「内側軸(1軸)」「外側軸(4軸)」では正面から押されるとかなり弱くなるのです。特にこちらでも「外側軸(4軸)」が一番弱くなります。

これは各支持軸の神経生理学的な特徴です。まだ経験則の段階ですが研究機関等で厳密に研究されれば今後明確になってくるでしょう。

この特徴を利用して、エネルギー・ワークで「中間外軸(3軸)」と「外側軸(4軸)」の意識ポイントを刺激してみました。

するとかなり上手く行き「中間外軸(3軸)」では体幹が強くなり耐えられるようになります。「外側軸(4軸)」では体幹が弱くなり簡単に倒すことができます。

これは本人がどう思うかではなく、第三者が手を全く触れずにエネルギー・ワーク(意識操作)で行えるのが面白いところです。

そもそも一般的には▲の動画の日野晃氏がこのようにYouTubeに投稿しているように、膝立ちで押されないように耐えることが難しいとされています。

それが「できること」それも他者が「できるようにする」「できないようにする」ことができることの2点が非常に画期的なことだと個人的に思います。

僕もある人から意識操作で瞬時に体幹を弱くされて簡単に崩された経験があります。その人は全くメカニズムを説明してくれなかったのですが、実際は今回の記事にしていることをしていたのではないかと推測できます。
※メカニズムを説明しない人を個人的には信用していないのですけど(^^;;

そしてこれは実現できてしまうと宴会芸レベルということもわかります。

参加者の方がのちに試されたそうですが、エネルギー・ワークで体幹が弱くなる支持軸にしても足踏みなど別の刺激を入れると元に戻るとのことです。

今後は、自分で体幹が強くなる支持軸の意識ポイントを意識した状態で、他者から体幹が弱くなる支持軸の意識ポイントにエネルギー・ワークを行うとどうなるか興味があるので試してみたいと思います。

おそらくは両者が相殺し合うのではないかと予想します。

結局、便宜的に「体幹が強くなる」という表現を本記事で使いましたが正面から耐えられることが良いことなのかは一概には言えません。

なぜ黒人の文化的、民族的身体の使い方である「外側軸(4軸)」では他動的な力に対して体幹を固定できなくなるのかと言えば、この支持軸は移動に特化しているからだと考えられます。

体幹が容易に変形することによって、容易に移動がし易くしていると考えると納得がいきます。

必ずしも耐えられることが良いことかは言えないのです。

但し、今回の現象はロルフィング®︎や競技の練習、トレーニングに活かすと支持軸を強化するのに役立つと考えられます。

ロルフィング®︎ならば施術中に行うと特定の支持軸を強化するのに使えます。

練習やトレーニングならば苦手な動きがある場合にその苦手な動作と相性の良い支持軸の意識ポイントをエネルギー・ワークでサポートすることによって動作の習得を早めることに役立ちそうです。

▲の日野晃氏の膝立ちで耐える、相手を崩すことも「中間外軸(3軸)」を多少扱えるようになると誰でもその場でできるようになります。

日野晃氏の道場では数年稽古している方でもこのワークができない人が多くいると聞きますが、「4つの支持軸」や今回の「エネルギー・ワーク」などのテクニックを使うと誰でもその場で体験できるます。

もちろん、数年の取り組みに対して敬意を払いますが指導者的な視点ではこれに数年も費やす価値は無いと個人的には思います。なぜならば数年取り組んでもできないということは経験値が蓄積できていないからです。

正しい取り組みではないとも言えます。

▲の動画の内容はあくまでも地力の段階であり、スポーツやダンス、武道ではこれができてからある意味スタートです。

個人的には再現性のあるロルフィング®︎やトレーニング、テクニックを重視しています。

そうした再現性のあるテクニックとして今回のエネルギー・ワークによる手法は引き出しの1つとして今後発展させることができればと思います。

【注意】エネルギー・ワークを過信しないで下さい。多くは人間の神経生理学的盲点をついているだけの手法なので、エネルギー・ワークができる人が特段に優れているわけではありません。施術の世界だとエネルギー・ワークを使っていながらそれを説明せずに講師の施術の能力と喧伝する講座もあります。

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