ロルフィング®︎で「支持軸」を身体に振り込んだ成果

ラグビーをされているクライアントさん(ポジション:スクラムハーフ)が練習で「中間内軸(2軸)」のステップが数度できたと報告していただきました。

クライアントさんは日本人の方で、実際にプレイした場面を動画で確認しましたが元々「内側軸(1軸)」のプレイスタイルです。

ロルフィング®︎のセッションではアスリート向けに基本の地力を高める「外側軸(4軸)」のトレーニングから実施し、最近では4つの支持軸を使うスイッチ動作を紹介した段階です。

セッション数としてはこの時点で6回目でしたが既に練習で自身の持っている支持軸とは異なる「中間内軸(2軸)」のプレイができたのはかなり早い展開だと思います。

前提条件を作った状態で元のではない支持軸を使うのは非常に難しいことです。まず前提条件を作っても発動させるのが一つのハードルになるのですが、それを実際の練習の中で数回でもできたというのは非常に驚くべき成果だと思います。

報告を受ける前のセッションが一週間前ですから、この一週間で数回はかなりの成果です。

面白いのは自分の基本となっている支持軸以外の支持軸を使えるようになると直感的にわかるということです。

「これって動画でよく見ていたトップ選手の動きだ」

と感覚的にわかるのです。

なのでクライアントさんが「内側軸(2軸)のステップが踏めた」と気づくことができるわけです。

日本人の文化的動きである「内側軸(1軸)」は他の3つの支持軸とはかなり特徴が異なります。なので「内側軸(1軸)」のままで、白人選手の「中間内軸(2軸)」の動きを真似ても上手くできません。これは運動構造的、神経生理学的に難しいのです。

今回の例では「中間内軸(2軸)」を身につける取り組みをした成果になります。

基本的に、各支持軸を習得するにはまずは前提条件を設定した状態(例えば、パートナーを崩すワークなど)で各支持軸を発動させることが最優先です。これができない限りは実際のスポーツやダンスでは特定の支持軸を発動させることは非常に難しいと考えられます。

実際にこの段階に行くには支持軸のトレーニングをかなり熱心に身体に刷り込む必要があります。

そして今回の件で明かになったことはロルフィング®︎のセッションが各支持軸を身につけるのに役に立つということです。

このクライアントさんには施術的手法で支持軸を身体にインプットする「支持軸刺激テクニック」の比率を実験的にかなり多目に行っていました

このケース以前にロルフィング®︎を受けられた方々と比較してもあまりにも習得が早いことから、この成果に「支持軸刺激テクニック」が貢献しているのは明かです

4つの支持軸を効率的に身体に習得するのに、

⚫︎支持軸の刷り込みを意図したロルフィング®︎
⚫︎支持軸トレーニング

を組み合わせることはかなり効率的だということですね。

ロルフィング®︎を学ぶことを決意した段階からスポーツやダンスのパフォーマンス向上の手助けができるロルフィング®︎を目指していましたが、着実にその当初の目的に近づいています。

手法としては既存のロルフィング®︎には無いテクニックや考え方を多数活用していますが、ロルフィング®︎を行ったクライアントさんの身体を見るとロルフィング®︎の求める成果そのものなのが面白いですね。