ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

中間内軸(2軸)の重心移動

はじめに

先日質問箱でYouTube動画の動作についてのご質問がありました。

動画は▼になります。

Silat Power Strikes – Silat Suffian Bela Diri

Silat Power Strikes – Silat Suffian Bela Diri

ご質問の場面を切り取ったのが▼になります。

この身体の使い方は『「内側軸(1軸)」なのか?』という質問内容だったのですが結論から言えばこの身体の使い方は「中間内軸(2軸)」になります。

4つの支持軸とは?

“ロルフィング®︎のたちばな”が提唱している4つの支持軸は▼のような名前をつけています。

①内側軸(1軸)
②中間内軸(2軸)
③中間外軸(3軸)
④外側軸(4軸)

体重を支える点(支持点)を▼の各ラインに置くことで力学的、神経生理学的な動作や姿勢の特徴が現れるというのが「支持軸」の考え方です。この「4つの支持軸」を活用することによりスポーツやダンス、武術などの技術が容易に分析でき、習得しやすくなります。

※「4つの支持軸」についての詳細は過去のブログ記事をご覧ください。

前日発見したばかりだった

質問箱で触れられている漫画「グラップラー刃牙」の愚地克巳のシーンが▼です。

漫画のシーンはかなり誇張が入っていますが、実際に可能な身体運用です。

厳密ではなく感覚的な表現としての意味ですが、「重心移動」が使えるとこうした一見不思議な現象も起こせます。

現在“ロルフィング®︎のたちばな”が提唱している「4つの支持軸」で言えば、日本人の文化的動きである「内側軸(1軸)」を使うと上記の漫画のように前方向に行うことができます。「外側軸(4軸)」でも似たことができますが、この場合には左右にジグザグに移動する必要があります。

ちょうどこの質問がくる前日の「軸トレーニング研究会クラス」にて「中間外軸(3軸)」の重心移動が見つかったばかりでした。「中間外軸(3軸)」の重心移動の行い方は胸骨を前方にずらします。

この時点で3つの支持軸の重心移動の仕方がわかったので残りの「中間内軸(2軸)」にも重心移動を行うやり方があるのかと探求したところ「中間内軸(2軸)」では“捻り”を加えると行えることがわかったばかりでした。

各支持軸で重心移動の仕方は異なる

“捻り”という視点で動画を見ていただけると棒を押す前に特徴的な動きを行なっているのに気づきます。

一度真横を向いてから相手の方向に身体を向けなおしている動作です。

これはおそらく「中間内軸(2軸)」をセッティングをするトリガー(引き金動作)だと推定できます。

もちろん、この方自身は「中間内軸(2軸)」という概念はないと思います。但し、こうしたセッティングを行うことで「中間内軸(2軸)」の身体の使い方に身を任せる準備をしているということを経験的に知っているということです。

ちなみに、「中間内軸(2軸)」では“捻り”を加えると重心移動が起こりますが、他の支持軸では起こりません。各支持軸によって重心移動を発動させるやり方は異なるのです。

各支持軸での重心移動の行い方は▼の通りです。

①内側軸(1軸):膝抜き(末端主導)
②中間内軸(2軸):捻り
③中間外軸(3軸):胸骨の前方ズラし
④外側軸(4軸):体幹主導

基本的に各支持軸に適した動作を行わないと重心移動は起ってくれません。

重心移動の動きに人は反応できない

重心移動が使えるならば▼のような崩しも再現可能です。

▼の2軸の足底のライン上を支持点(体重を支える点)を移動させることで重心移動が生じます。

この足底のライン上で支持点を移動させるのに「中間内軸(2軸)」は身体の“捻り”が必要ということです。

一見、日本の武道の合気道に似ていますが、運動構造としては全くの別物と捉えた方が良いでしょう。合気道は完全な「内側軸(1軸)」タイプです。「中間内軸(2軸)」で合気道を行なっても上手くいきません。逆に合気道の動きで動画のようなシラット?を行なっても上手くいきません。

これは運動構造が全く異なる為です。

終わりに

これまで重心移動は「内側軸(1軸)」「外側軸(4軸)」のみができるものだと考えていましたが、現時点では「中間内軸(2軸)」「中間外軸(3軸)」も行えることが判明しました。

これまではラグビーのジョナ・ロムーの▼のような貫通力のある走りは「内側軸(1軸)」を使用しているのではないかと予想していたのですが、それがそうとも言い切れないという考えになりました。

Wikipediaによればジョナ・ロムーの出身地はニュージーランドであり、トンガの家系とのことで人種的・文化的には「中間内軸(2軸)」に該当します。

もしかすると“捻れ”を巧妙に使用して重心移動を起こしている可能性がでてきました。

今後、このあたりをはっきりさせていければと思います。

各支持軸を使っての相手を崩すワークは「4つの支持軸」の特徴を理解するのに非常に役立ちそうですので「軸トレーニング研究会クラス」にて色々と探求してみたいと思います。

「4つの支持軸」を活用したムーブメント・エクササイズを12月21日(土)、22日(日)開催の軸トレーニングWS「重心コントロール」基礎・応用にてご紹介します。

ご興味ある方は▼リンク先よりご確認下さい。

タイトルとURLをコピーしました