はじめに
26歳の時に身体の使い方を学ぶ目的でストリートダンスを始めました。今から15年ほど前です。
メインのジャンルはロッキング(ロック・ダンス)です。
このジャンルを選んだ理由としては元々スポーツに活かせる身体運用を模索するという意図があり、ロッキングが空手の動きに似ているように見え1番スポーツに活かせると感じた為です。これは今でも間違いではなかったと思います。
当時、参考にしていたのが今回ご紹介する2組。
①GOGO BROTHERS(ゴーゴーブラザーズ)
②Hilty & Bosch(ヒルティアンドボッシュ)
2組ともに世界レベルのダンサーです。
GOGO BROTHERSはアフリカンアメリカンの父と日本人の母を持つハーフの兄弟です。Hilty & Boschは2人とも日本人です。
ロルフィング®︎を学び始め、ダンスから離れてからあまり情報を追っていませんでしたが最近再び動画を見はじめました。そして、この2組が一緒にショーケースをしている動画を見つけました。しかも、各メンバーが同じ振り付けをしているシーンが満載です。
同じ振り付けを踊ることにより、この人種の違いによる特徴が非常にわかりやすく表れています。
日本人がスポーツやダンスで世界と戦うことを想定した場合にこの動画から色々な有益な情報が受け取れると個人的には感じています。
GOGO BROTHERS
Hilty & Bosch
書籍「黒人リズム感の秘密」
YouTubeに挙げられている動画の中で両ユニットの動きが比較できるシーンを切り取り、ツイートとしてあげています。
ですが、解像度的にもキレイですし、ショーとしても素晴らしいので是非元のYouTubeの動画もご覧ください。※YouTubeのリンクは各ツイートに掲載しています。
ダンスを見慣れていない場合には2組の動きの違いがわかりにくかもしれません。その場合には、できれば数回ではなく数十回と繰り返して見ることをオススメします(できれば飽きるぐらい)。そうすることにより動作を見る目も養われ、動きの質の違いが鮮明になると思われます。
また、書籍「黒人リズム感の秘密」を読まれた方はこの書籍に書かれている「日本人のリズム感(キレ、するどさ、単発)」と「黒人のリズム感(ノリ、威力、連続)」の対比を考慮して見ると非常に面白いと思います。
※この「リズム感」には動作の特徴も含まれています。
2組ともにトニーティ(七類 誠一郎)先生が分析し、推奨した「日本人のリズム感」と「黒人のリズム感」の両方を身につけていると思われます。
そうした2つのリズム感(動作の特徴も含む)を持つ者同士の人種による努力では変えることができない骨格や可動域の特徴が違いが明らかになっています。
比較①
左:REIさん(GOGO BROTHERS)
右:JINさん(Hilty & Bosch)
比較②
左から
REI(GOGO BROTHERS)
YUU(GOGO BROTHERS)
YOU(Hilty & Bosch)
JIN(Hilty & Bosch)
比較③
左から
YUU(GOGO BROTHERS)
JIN(Hilty & Bosch)
REI(GOGO BROTHERS)
YOU(Hilty & Bosch)
実際に会った印象
ロルフィング®︎を学ぶ前(今から十数年前)に岡山県に住んでいましたが、岡山県にてGOGO BROTHERSのショーケースを生で観覧し、Hilty & BoschのYUUさんのレッスンを受けたことがあります。
その印象としてはまるで異なったのは強く記憶しています。
特にGOGO BROTHERSのお二人はかなり異質に感じました。自分の中にこのような動きの表現は存在しないように感じました。
握手してもらった際に「ゴツイですね」とつい声がでてしまいました。それだけ存在感が違ったのですね。
逆に Hilty & BoschのYUUさんの動きはその通りにはできませんが理解や想像はできました。これは同じ日本人の骨格や動作パターンでの延長線にある動きだったからだと思います。
あえてこの2組の身体表現の違いを僕がどのように感じるかは伏せて起きます。おそらく見る人によって異なる印象になることもあるかと思いますが、各々が感じたことが正しいと思います。
まとめ
ストリートダンスは元々アメリカ発祥ですし、大半のよく知られているスポーツ、ダンスも海外発祥です。その各々がその土地の動作文化が色濃く反映されていると想像されます。
つまり、その土地発祥の競技(スポーツ、ダンス、格闘技など)はその土地の人々に適した特徴を持っているということです。
GOGO BROTHERSでも弟さんのYUUさんの股関節の可動域はREIさんよりもかなり大きく個体差が同じ境遇(兄弟)でもあるわけです。それがハーフと日本人、外国人と日本人と言った対比になるとその比率はより大きくなることが想定されます。
スポーツやダンスがまだ未発達な段階では各々の得意な土俵を活用した勝負が可能ですが、あらゆる要素が分析されていくと世界中が一つの土俵(同じ技術、同じ練習、同じトレーニング)で戦うことになるとそこに人種の特徴によって差がつくことになります。
この差をどうにかして無くしていく手段を考えるのにこの動画は非常に参考になるかと思います(同じ動きの比較が見られる)。
今後、個人的にはこの差をどうにかして解決できる手段がないかと試行錯誤をしていきたいと思います。
まずは日本や世界の国々の身体文化の特徴について知らべることからですね。日本のことも今はよくわかりませんので(^^;;