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「外側軸」型のカラダ、「内側軸」型のカラダ

「外側軸」を中心にして使っているカラダの方と「内側軸」を中心にして使っているカラダの方を2人ご紹介したいと思います。

何気ない1枚の写真であり、これのみを「軸」の使用の根拠とするには不十分ですが参考にはなると思います。

外側軸優位型:大阪なおみ(テニス)

▼は大阪なおみさんのツイッターに添付された画像です。

典型的な「外側軸(小指球支持)」での片足立ちです。

テニスの競技特性としては左右のフットワークが重要な要素になりますから「外側軸」型の種目と言えます。父方の文化やアメリカ生活、テニスの影響を考えていくと色々と面白いと思います。

内側軸優位型:希山愛(アイドル:ばってん少女隊)

こちらは典型的な「内側軸(母指球支持)」の片足立ちです。

「内側軸」の感覚が強いと片足立ちをする際に遊脚側の足を中心軸に近づける傾向があります。

希山愛さんのダンスを見ると「内側軸」優位というのは確かです。

▼動画の向かって1番左側が希山愛さんです。左側3名は何気ない左右のステップを踏んでいますが、希山愛さんは「軸」が左右移動している(内側軸と外側軸のシフトが起こっている)のに対して残りの2人は中心に残っています。

面白いのは「内側軸」を中心にしながら「外側軸」も活用していること。元々内側軸型でありながらアイドル系ダンス(外側軸型)という競技特性が関係していると思われます。

これは「内側軸」完全優位の合気道養神館創始者の塩田剛三翁とはまた違ったタイプです。

完全内側軸優位型:塩田剛三

▼塩田剛三翁の「内側軸(中心軸)」のみによる全身の運動量(質量×速度)による崩し。

「外側軸」は運動構造上、重心移動はしやすいので意外とこうした技?は行いやすい(印象はまるで異なる)のですが「内側軸」では技術が必要になります。そうして積み上げた技術によって「信じられない」と言われるようなパフォーマンスを具現化したと思われます。

塩田剛三翁はあらゆる身体動作が「内側軸」優位のため中心軸のみが動いているように見えますが、日本文化や合気道(内側軸型)という競技特性によってこうした完全内側軸優位の身体運用を育んでいったのではないかと推測されます。

「軸」の位置によって好むポジションが変わる

軸についての理解が深まり、ひとまず誰でもその場で体験できる軸の数は5つ(左右換算では9つ)になりました。

※「軸」というのはあくまでも便宜的な観念上の存在の為、細分化すればするだけ増やすことができます。但し、元々「軸」という概念はスポーツやダンス、武術、施術などのパフォーマンスを向上させる役割があるからこそ価値があるのであって、ただ単に存在だけ主張しても意味がありません。実際に活用しパフォーマンス向上に役立たないのならば「軸」自体に価値は全くありません。

⚫︎中心軸
⚫︎内側軸
⚫︎外側軸
⚫︎内側軸と外側軸の間に2つ
・補助軸①
・補助軸②

これらは各々特徴があります。

各軸を主体にして何らかの動作を行うとその軸の特徴にあったカラダの使い方になっていきます。

空手のローキックなどで実験すると面白いのですが、軸の種類によって軸足の角度が自然に変わるのです。

こうした視点で上記の日常動作に近い状態での片足立ちを見ると、どのようなカラダ使いの特徴をその人がもっているのか大まかに推測することはできるのではと思います。

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