ロルフィングとは10回の施術で全身を整えるアメリカで開発された整体(ボディワーク)です。

【書籍紹介】失敗の科学

「失敗学」に関する本は好きでこれまで何冊か読んできました。そんな中で見つけたのが、

マシュー・サイド著
『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

です。

内容紹介
だから人は、同じ過ちを繰り返す――。
英タイムズも絶賛! 22カ国刊行の世界的ベストセラー、ついに日本上陸! 


なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか?
なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか?
なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか?
オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、
医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツリームなど、あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす! 

<目次>
第1章 失敗のマネジメント
「ありえない」失敗が起きたとき、人はどう反応するか 
「完璧な集中」こそが事故を招く 
すべては「仮説」にすぎない 

第2章 人はウソを隠すのではなく信じ込む
その「努力」が判断を鈍らせる
過去は「事後的」に編集される

第3章「単純化の罠」から脱出せよ
考えるな、間違えろ
「物語」が人を欺く

第4章 難問はまず切り刻め
「一発逆転」より「百発逆転」 

第5章「犯人探し」バイアス
脳に組み込まれた「非難」のプログラム
「魔女狩り」症候群 そして、誰もいなくなった

第6章 究極の成果をもたらす マインドセット
誰でも、いつからでも能力は伸ばすことができる

終章 失敗と人類の進化
失敗は「厄災」ではない

副題に「組織」とありますが内容的には個人にも当てはまります。

また、上達論としても非常に参考になります。

第3章『「単純化の罠」から脱出せよ』
第4章『難問はまず切り刻め』

は直接的に関係しますね。

特に第4章のマージナル・ゲインに関する内容はスポーツやダンスなどを上達させたいと考えている方にとっては把握しておくべき内容だと思います。

以下は本書で面白いと感じた内容です。

「p125」より引用

しかしこの実験で最も驚くべき発見は、テレビ番組に多数出演し、本を出せばサイン会を開くような有名な専門家の予測が、一番外れていたことだ。テットロックは言う。「皮肉なことに有名なら有名なほど、その予測は不正確になる傾向があった」

▲何かしらの専門分野をもっている方にはとっては馴染みの深い内容だと思われます。知名度とその専門性の能力の高さとは比例関係ではないということです。本書では知名度の高さが学びを妨げていると考察しています。

「p150」より引用

進歩や革新は、頭の中だけで美しく組み立てられた計画から生まれるものではない。生物の進化もそうだ。進化にそもそも計画などない。生物たちがまわりの世界に適応しながら、世代を重ねて変異していく。最終的に出来上がったノズルは、どんな数学者も予測し得ない形をしていた。

「p158」より引用

しかしこれらの大発明は、科学的な知識に負うものでは一切ない。どれも熟練した職人(日頃から生産性の向上に努め、それによって工場の利益に貢献していた職人)の実践知や経験知をもとに、試行錯誤を繰り返して生み出された賜物である。

▲この2つが示しているのは、頭でっかちではダメということですね。

身体系の分野でも理論や知識の部分では非常に良いのに実際の手法となると「?」で効果が全くないものが多くあります。また、身体系のメソッドの創始者の教えを鵜呑みにしてしまい、それについて検証せずその教えをずっと守るというのもよく目にします。

一見どんなに理にかなっているように思えても実際に行ってみて結果が出なければ意味がありません。試行錯誤の繰り返しで目的とする結果を探求するのはどの段階になっても必要に感じます。

「p234」より引用

小林が世界記録を叩き出したのは、手術で胃を広げたからでも、第2の胃を移植したからでもない(実際、当時はそんな憶測が飛び交ったほどだった)。彼が勝ったのは、マージナル・ゲインを積み重ねた結果だった。そのためにあらゆる小さな失敗を経験した。しかしその都度新たな戦略を練り、厳密に検証するというプロセスを繰り返して、成功を手に入れた。これはトップダウンではない、ボトムアップのアプローチだ。

▲検証は重要です。そして、失敗は悪ではなく成功の鍵です。

「p253」より引用

懲罰志向のチームでは、たしかに看護師からのミスの報告は少なかったが、実際にはほかのチームより多くのミスを犯していた。一方、避難傾向が低いチームでは、逆の結果が出た。ミスの報告数は多かったが、実際に犯したミスで比べてみると、懲罰志向のチームより少なかったのだ。

▲これは人間の社会的心理学の側面も加味する重要性を表していますね。大抵こうした「失敗学」の観点がないとミスを防ぐ為に厳罰化(ミスに厳しくする)を推進する傾向があります。でも厳罰化していくと必ず人はミスを隠そうとします。

結果的に現状がわからずにミスが減らないと言うことになります。こうのような構造で起こった列車事故や同じ構造である過剰なノルマによる保険会社社員による詐欺紛いの行為など日本でも度々ニュースになっています。

社会心理学的には人間は厳しくされると真面目になるのではなく、抜け道を探すようになります。

そして、社会心理学的に何故人間は自分の失敗(考えの間違い)を認められないのかについて重要になる【認知不協和】についての本書の内容について▼のYouTubeでわかりやすくまとめられていますのでご紹介します。

▼何故人は失敗を認められないのか?【失敗の科学】

何故人は失敗を認められないのか?【失敗の科学】
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