「メニューの選び方」はこちらを▶︎クリック

「運動連鎖」という名の動作が途切れたトレーニング??

Twitterにて▼の動画が回ってきました。

※投稿主とは見解の相違があり、本記事では批判的な意見を述べますが個人を否定することが目的ではなく、個人的な見解を明かにするのが目的です。また、物理用語を使用していますが物理については齧った程度でしか理解していない為、厳密には間違っている可能性がありますがご容赦ください。

個人的にはこのTweet内容には賛成です。問題だと思うのは動画のトレーニング内容についてです。

「運動連鎖」という用語が書かれているのでおそらくは動作や身体のつながりについて重視しているように思えます。

おそらく下半身から上半身へ地面の力(地面反力)を伝えようと意図していると思います。

ですが、「4つの支持軸理論」の観点で見るとこれでは動作のつながりが途切れた典型的な動作になってしまっているのです。

「4つの支持軸理論」と言いましたがこれは別に僕自身が特定の動作を考案して正しいと言っているわけではなく、4つの支持軸を身体に通して適切に重心移動ができる動作と比較するとTweetの動画は重心移動が途切れてしまっているということです。

なぜ動作をつなげたいかと言えば重心移動による運動量(質量×速度)を活用したい為です。筋力や重力などの「力」は身体の重心を動かす為に必要になるわけです。

重心移動が適切にできるとそれだけで大きな運動量が発生し、威力のあるパフォーマンスになります。

▼の動画をご覧ください。

マシーンを利用したエクササイズ(ワイヤーツイスト?)でわかりやすいのですが、骨盤を先に可動させてから腕でマシーンを引っ張っています。

「4つの支持軸理論」から判断すると動作のつながりが完全に切れてしまっているのが見て取れます。

おそらくこのトレーニングしているアスリートの方、トレーナー共に「内側軸(1軸)」ユーザーだと思いますが、「内側軸(1軸)」ユーザーが動作の連動だと思い、間違って行ってしまう動作の典型です。

日本では「下半身で打て」など下半身(骨盤)から上半身(肋骨など)に力を伝えるような指導言語が使われますがこれは間違いです。

❌下半身(骨盤)▶︎上半身(肋骨より上部)

内側軸(1軸)では股関節の重心の移し替えを活用した動作による中心軸の移動による動作が必要です。そして、その重心の移し替えの起点となるのが「手」です(これを「末端主導体幹操作」と呼びます)。

基本的に今回ご紹介したトレーニングは「内側軸(1軸)」には適さないのかもしれません。特にマシーンによるワイヤーツイストは運動構造的に1軸ユーザーにとって効果を引き出すことはかなり難しい思います。

強引にやろうとすると骨盤を先行したやり方にならざる負えないのです。

こうしたトレーニングは恐らくは海外から情報を得ている可能性が高いと思います。

ですが、海外は基本的に「中間内軸(2軸)」を前提としたトレーニングが多いです(「中間内軸(2軸)」の文化圏でトレーニングが考案されている為)。

「中間内軸(2軸)」はみぞおちからの捻りを起点とした動作になりますが、Tweetのトレーニング内容と相性が良いのです。

もし大元の情報源があるとしたら骨盤を先行させるやり方はしていないと予測できます。

実際には試合でベストなプレイができれば良いので、実は僕が認識していない目的があり、パフォーマンスに大きくこのトレーニングが貢献している可能性もあります。

試合結果やプレイ動画を確認できていない為にあくまでも「4つの支持軸理論」による個人的な見解を述べさせていただきました。

実は過去にこのような骨盤を先行させることを身体の連動だと思ってやっていた時期があります(^^;;

すでに経験済みなんです。

そしてわかるのはこの骨盤先行方式は完全に居着くわけです。

「居着く」とは重心移動を止めてしまう無意識の反応です。

スポーツで威力を出す為に一番重要な重心移動を止めてしまうのです。

ワイヤーツイストのシーンはこの居着きがわかりやすく表れています。

ご質問はPeingへ
匿名で聞けちゃう!ロルフィング®︎のたちばな【4つの支持軸理論】さんの質問箱です
現在、本質問箱「peing」は使用しておりません。 ご質問は▼の質問箱にお願いします。
▼ロルフィング®︎、軸トレーニング、お仕事のご依頼
▼セミナー/WS情報
タイトルとURLをコピーしました