「4つの支持軸理論」を提唱していますが、質問箱でのご質問で良い動画を紹介していただきました。
それが下記のリンク先のサッカーの長友選手に関する動画です。
支持軸のタイプは
⚫︎向かって左(長友選手):1軸(内側軸)
⚫︎向かって右:3軸(中間外軸)
になります。
4つの支持軸の特徴(身体的支持軸)は下記の通りになります。
❶1軸(内側軸):股関節が動作の起点
❷2軸(中間内軸):みぞおちが動作の起点
❸3軸(中間外軸):首が動作の起点
❹4軸(外側軸):頭部上が動作の起点
この観点で動作を見てみましょう。
左(長友選手:1軸)では股関節が動作の起点となっているので股関節よりも上の体幹がまっすぐなままです(動画ではこれを「体軸が通っている見本としている」と推測されます)。
右では首を起点として首より下が動いています(動画では「体軸が改善の余地がある」という評価をしていると推測されます)
ですが、個人的にはこれは運動学習(トレーニング)による体軸(体幹を固定)の習得ではなく、支持軸の特徴が現れただけだと考えています。
実際にこの動作を行ってみると「1軸」の人は左の長友選手のような動きになります。同じ人が「3軸」に変えて同じ動作を行ってもらうと右の人のような印象になります。
「2軸」と「4軸」ではまた異なった動作になります。
「4つの支持軸理論」を学術的に実証する方法を模索しているのですが、この動作(リズムと脚の外転動作)を使えば4つの支持軸ごとの違いをバイオメカニクス的手法で分析可能ですね。
現在判明している現象から考えると人間の運動プログラムには4つのタイプが存在するとする「4つの支持軸理論」は否定することが難しいと考えています(元々自分自身人間にはタイプがあるという考え方に対して否定的な立場でした)。
実際に、感情的な意見はもらったことがありますが、4つの支持軸の存在を否定する「根拠のある」指摘は残念ながら今のところありません。
「4つの支持軸理論」を反証するご意見があれば歓迎します。
その「根拠」やそれを「検証する方法」を質問箱やメールにてお送りいただけると非常にありがたいです。