動画紹介
YouTubeに▼の動画を見つけました。
遂にウェイブパンチ炸裂・・!芸人行雄、ゼロレンジコンバットに散る
肩甲骨の可動性を引き出す施術シーンがあり面白いと思ったのでご紹介したいと思います。
肩甲骨への施術シーン
該当シーンはこれです。まずは普通に見てください。
施術を行う度に肩甲骨の内側から肩が下がっていきますね。
この肩が下がった状態に気がつきますでしょうか?
通常なら見過ごしてしまいがちの身体の変化ですが、こうした見る目はスキルなので熟練度を高めることで洗練させることができます。
前後のシーン
実際にはこの施術の前後には肩甲骨で歩くトレーニング・シーンがありますが、施術後は明らかに身体の動きが良くなっています。
この「肩甲骨で歩く」ということが施術による効果の評価となっています。
評価があるとわかる
このように、評価して確認することで、そのアプローチの効果が明確になります。
動作系は抽象的になり評価を避ける傾向があります。
身体系メソッドが効果がでないのはこの「評価」を行わないことが大きな原因です。
ここで重要なことは自身の「主観」はあまり評価としては使えないという点です。
あるトレーニングを実施して肩甲骨が自由に動かせるようになったように感じても実際に肩甲骨が使えるようになるという保証は全くありません。
主観的に
⚫︎「身体がゆるんだ」
⚫︎「動かしやすくなった」
⚫︎「体幹が動くようになった」
⚫︎「動きのキレが出るようになった」
と感じたとしても、実際にはパフォーマンスが低下しているケースが多々あります。
この主観的には向上しているはずなのに、実際の競技パフォーマンスは低下したという経験を自分自身も体験しています。
この点は気をつけて下さい。
見る目の鍛え方
もう一度施術シーンの動画を貼ります。
このような施術による身体の変化と評価を一致させることで、見る目や身体の感覚が目覚めてきます。
施術者側としても、受け手としても両者の感覚が向上します。
これは施術だけでなく動作トレーニングや練習にも言えます。
身体の変化 ▶︎ 評価 ▶︎フィードバック
という手順を踏むことにより、身体の変化を見抜く目を鍛えることができるようになります。
ボディ・リーディング
施術や動作指導の経験を積んでいくと人のちょっとした身体や動作の変化に気付きやすくなります。
こういった身体や動作を見抜くスキルをロルフィング®︎では「ボディ・リーディング(身体を読む)」と呼んでいます。
【Peing質問箱】にてよくアスリートの支持軸タイプを聞かれますが、支持軸のタイプチェックをしないのにタイプがわかるのもこの「ボディ・リーディング」の能力によるものです。
実際には、
⚫︎「4つの支持軸理論」による各支持軸の特徴的な動作
⚫︎ボディ・リーディング能力
の2つの結果です。
「ボディ・リーディング」を鍛えることによりアプローチの予測をすることもできるようになります。
対象は施術でも、動作トレーニングでも良いのですが、特定の課題を解決したいと思った際に脳内でシミュレーションすることで実施前から結果を予測できるようになるのです。
これができるとワーク、トレーニングのプログラムを組み立てるのが楽になりますね。
終わりに
現在では「脱力」が重視されていることもあり「肩は下がっていた方が良い」という意見も目にすることがあります。
ウェイトトレーニングの種目である「デッド・リフト(床からバーベルを引き上げる動作▼画像参照)」を行うと肩の筋肉である僧帽筋がストレッチされて誰でも肩が下がった身体になれます。
但し、この肩が下がった状態は動作のパフォーマンスとは全く関係がありません。
脱力によって肩が下がると言った場合に重要なことは肩甲骨の内側から肩が下がることです。
結果的には肩甲骨の内側から身体が割れたような印象になったり、肩が広がります。
こうした身体の状態を見抜けるようになると身体の開発には色々と便利です。
指導者、施術者としての能力の底上げにも繋がりますね。