【2024.10.6】
名称を「身体モード」から「意識モード」に変更しました。
【2024.10.6】時点でわかっている内容になります。
新しい発見により記載内容は随時変更される可能性があることをご了承ください。
概要
2019年夏から人間には脳神経の運動プログラムの違いによって4タイプに分けることができる「4つの支持軸理論」を提唱してきました。
ですが、色々と探求を続けていると4つの支持軸のタイプでは説明できない現象や意識によって他者に影響を与える現象(相手を弱体化させるなど武術の「合気」の核となる現象)を発見してきました。
意識が他者に影響を与える現象を整理する為に「意識操作理論」と呼ぶことにしました。
そして、「意識操作理論」に関係する4つの支持軸とは異なるタイプを「意識モード」と呼ぶことにしました。
現在では、23種類発見しています。
それぞれの「意識モード」の特徴として、
⚫︎適性動作
⚫︎意識の干渉作用(「間合いの展開」)
※詳細は下記項目を参照
があります。
簡単に言えば、それぞれの「意識モード」を活かすにはその「意識モード」に適した身体の使い方や意識の使い方が必要で、相性の良い身体や意識の使い方をすることでより高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
つまり「4つの支持軸」も含めてなのですが「23種類の意識モード」を理解・体験すると「万人に役立つ方法(身体や意識の使い方)は無い」ということになります。
適性動作
「適性動作」とはその「意識モード」を機能させる動作になります。
例えば、モード「頭部系」では名称の由来になっていますが「頭部を捻る」ことによって身体が機能化されます。
適性動作を加味してスポーツやダンスなどのスタイルに取り組むことによってパフォーマンスは高くなります。
逆に適性動作に合わない場合には明らかにパフォーマンスが低下します。
身体操作のトレーニングではモード「頭部系」の場合では頭部を捻る動作を繰り返すことによって身体の脱力や統合度が深まります。
意識の干渉作用(間合いの展開)
「意識の干渉作用」とは、他者に遠隔(物理的では無い)で影響を与える現象になります。
施術や武術の「合気」の核となっている現象です。
これも各モードによってそれぞれ異なります。
意識を他者に向けることによって力を強制的に抜かすことが可能になります。
また、この「意識の干渉作用」空間に発することにより、武術・格闘技などでいうところの「間合い」が展開されます。
「間合い」が展開されるとその空間に入りづらくなったり、逆に相手が近いて自分のパーソナルスペースに入って来ているのにも関わらず身体は防御反応を起こすことができなかったりなどの現象が起こります。
「意識の干渉作用」は、一見不可思議に思えます。
ですが、
⚫︎武術
⚫︎スポーツ
⚫︎ダンス
⚫︎演劇
⚫︎施術
などの分野では人によっては当たり前のように使われています。
「意識の干渉作用」は「意識モード」を発動させて適切に意識を操ることで誰でも扱えるようになります。
適性モード
個人には適した「意識モード」があります。この適した「意識モード」を「適性モード」と呼んでいます。
特定のエクササイズを行うことによって現在の身体に適した「適性モード」が発動します。
運動経験が豊富な方は「適性モード」は安定していますが、運動経験があまり無い方の場合には「適性モード」が変わる可能性が高いようです。
特に身体の状態が変化しやすいアドバンスト・ロルフィングのようなセッションを受けると変わる可能性が高いようです。
実際にアドバンスト・ロルフィングを受けていただいているクライアントさんの中には「適性モード」が数回変わるという事例が出ています。
各意識モード説明
※名称は発見した当時の印象でつけているのであまり意味はありません。
※「骨鍵」とはそのモードと関係が深い「骨」や「部位」のことです。施術などを行う上で重要になります。
1:擬似ニュートラル系(支持軸特性)
⚫︎意識干渉作用:貫通
⚫︎適性動作:身体後面操作(アーチの動作:16ビート)
⚫︎骨鍵:恥骨
2:絶系
⚫︎意識干渉作用:天中心・地中心操作
⚫︎適性動作:体軸を中心とした動き
⚫︎骨鍵:膝蓋骨
3:空間系
⚫︎意識干渉作用:地の方向性
⚫︎適性動作:胸式呼吸
⚫︎骨鍵:肋骨
4:停止系
⚫︎意識干渉作用:「気」の概念を使うことで相手の身体を吸い付けたり、協力してもらえるようになります
⚫︎適性動作:身体後面を操作(アーチの動作:16ビート)
⚫︎骨鍵:手の中指中手骨
5:身体系(3軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:実と虚の操作
⚫︎適性動作:仙骨操作
⚫︎骨鍵:仙骨
6:尺骨脛骨系(1軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:中心軸もしくは側軸の発動(支持軸によって異なる)
⚫︎適性動作:尺骨操作
⚫︎骨鍵:尺骨
7:橈骨腓骨系(1軸裏タイプ)
⚫︎意識干渉作用:中心軸もしくは側軸の発動(支持軸によって異なる)
⚫︎適性動作:橈骨操作
⚫︎骨鍵:橈骨
8:アーチ系
⚫︎意識干渉作用:武者震い
⚫︎適性動作:アーチの動作(8ビート、16ビート)
⚫︎骨鍵:脊柱(胸椎〜腰椎)
9:捻り系(2軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:下丹田操作
⚫︎適性動作:下丹田操作
⚫︎骨鍵:胸骨
10:頭部系(4軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:上丹田操作
⚫︎適性動作:上丹田操作
⚫︎骨鍵:上腕骨
11:機能化系
⚫︎意識干渉作用:反応強化
⚫︎適性動作:関節操作
⚫︎骨鍵:顎
12:消力系
⚫︎意識干渉作用:意識吸収
⚫︎適性動作:意識吸収
⚫︎骨鍵:舌骨
13:鎖骨抜き系(1軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:他者にこちらの動きを感知させづらくする
⚫︎適性操作:鎖骨操作
⚫︎骨鍵:鎖骨
14:肩甲骨抜き系(1軸裏タイプ)
⚫︎意識干渉作用:プレッシャーを発する
⚫︎適性操作:肩甲骨操作
⚫︎骨鍵:手首
15:肩甲骨入れ系(2軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:他者にこちらの動きを感知させづらくする
⚫︎適性操作:肩甲骨操作
⚫︎骨鍵:肩甲骨
16:頸椎系(3軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:朧現象(認識しづらくする)
⚫︎適性操作:胸椎操作、手の実化
⚫︎骨鍵:耳
17:仙骨系(1軸裏タイプ)
⚫︎意識干渉作用:武術で言うところの「先」を取りやすくなる
⚫︎適性操作:体幹固定、腕を虚化
⚫︎骨鍵:鼻
18:浮身系(4軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:相手を浮かせる
⚫︎適性操作:身体後面操作(アーチの動作:8ビート)
⚫︎骨鍵:足裏
19:重腕系
⚫︎意識干渉作用:カウンターが取りやすい
⚫︎適性操作:腕の重み
⚫︎骨鍵:足首(内果・外果)
20:前方展開系(1軸タイプ)
⚫︎意識干渉作用:
⚫︎適性操作:
⚫︎骨鍵:
21:後方展開系(4軸タイプ)
・意識干渉作用:
・適性操作:
・骨鍵:
22:上下展開系(3軸タイプ)
・意識干渉作用:
・適性操作:
・骨鍵:
23:左右展開系(2軸タイプ)
・意識干渉作用:
・適性操作:
・骨鍵:
他者のパフォーマンスをコピーしやすくなる
ある一定レベル以上のアスリート、ダンサー、武術家は大抵何らかの「意識モード」を発動させています。
「意識モード」を発動させることよって動きのキレや表現がまるで変わります。
武術の合気系技法の場合はその演者の「意識モード」を自分自身でも発動させることができない限り論理的に再現できません。
逆に言えば、「意識モード」がわかり自分自身で同じ「意識モード」を発動させることによって演者のパフォーマンスを「再現」しやすくなります(一般的に不可思議に思える現象が自然に発生する)。
意識モードを発動している例
アレン・アイバーソン
モード「脊柱系(頸椎タイプ)」。
体幹が「虚」となり認識しづらいのと左右の脊柱の動きが組み合わさることによって視覚的認識が狂わされます。
その結果、相手に思ったような反応をさせなくなります。
同じ左右の切り返し動作において、何も「モード」を使っていない場合とモードの頸椎タイプを使った場合を比較するとその差は非常にわかりやすいものとなります。
受ける側として後者は非常に認識しづらくなります。
マイケル・ジャクソン
モード「橈骨腓骨系」。
モード「橈骨腓骨系」は、一般的には下腿の外側(腓骨側)に体軸を傾けることによって機能化します。
ただし、マイケル・ジャクソンのダンスにはその特徴が見えないので現時点では謎です。
「4軸(外側軸)」は粘りのある動きが特徴ですがマイケル・ジャクソンはそれも感じさせません。
この謎が解けると「モード」への理解が深まると思われます。
ちなみにモード「橈骨腓骨系」はダンサーやアイドルに比較的多いようです。
これは舞台では左右の動きのある表現が適しているからだと考えられます。
腓骨に乗ることで数センチですが左右の動きが大きくなります。
この数センチが演者の印象をまるで変えてしまいます。
塩田剛三
モード「身体系」。
モード「身体系」は意識の濃淡によって「虚」と「実」に分けることが可能です。
身体の表面を「実」化させると他者はその表面に意識を集中します。
すると、本来「打撃」では接触部位よりも奥を狙う必要がありますが、無意識的に打撃のインパクト・ポイントが身体の表面に再設定されることによります。
すると思ったように打撃の衝撃を与えることができなくなります。
また、その瞬間にタイミングよく接触部位を打撃を与えてきた部位に当てるとその衝撃が相手に返っていく構造になります。
宴会芸としてローキックなどで試すと非常に面白いです。
ローキックの威力が出なくなったり、表面にしか届かなくなります。
「呪い」と「祈り」
「意識」を使うことによって人と人のつながりを遠隔で繋げることができるようです。
これは電話だったり、直筆の文字を通して、こちら側の「ネガティブな感情」や「ポジティブな感情」を相手に伝えられることが現在確認できています。
こうした現象がさらにわかってくると、「呪い」や「祈り」の再現性が高まってくるかも知れません。
施術では施術者が受け手の悪い影響を受けることを「もらう」と表現することがありますが、この「もらう」と言う現象も解明できそうです。