「黒人リズム感」を身につける条件

はじめに

ストリートダンスを学び始めてから「黒人のリズム感」を身につける方法を模索してきました。

書籍「黒人リズム感の秘密」を書かれたトニーティー先生系列のスタジオでレッスンを受け、インターロック・エクササイズのインストラクター資格を仮免ですが取得しています。

また、ボディワークの視点で様々な身体操作などを探求してきて「黒人リズム感」を身につける条件が明確になってきたので本記事で簡単にご紹介させていただきます。

各種理論の詳細はここでは説明しきれないので概略のみになります。

黒人リズム感の条件

黒人リズム感を身につける条件は下記の3つになります。

❶支持軸「4軸」:体幹主導末端操作
❷アフタービート感覚
❸2拍3連

支持軸「4軸」

支持軸「4軸(外側軸)」とは独自に発見した「4つの支持軸理論」の軸の1つになります。

◆4つの支持軸

❶1軸(内側軸)
・日本人に多い
・中央軸傾向
・末端主導体幹操作
❷2軸(中間内軸)
・多くのアジア人、白人に多い
・斜軸傾向
・体幹主導末端操作(上体回旋系)
❸3軸(中間外軸)
・プエルトリコ、ベネズエラに多い
・斜軸傾向
・体幹主導末端操作(体幹屈曲伸展系)
❹4軸(外側軸)
・黒人に多い
・側軸傾向
・体幹主導末端操作(体幹側屈系)

特に重要なのは4軸の特徴である「体幹主導末端操作」です。

これについてわかりやすく説明されている動画が▼になります。

特に▼の部分が「体幹主導末端操作」と呼んでいる身体操作になります。

簡単に言えば日本人の「末端主導体幹操作」は腕や脚を起点にして体幹はそれに従う身体操作であり、黒人の「体幹主導末端操作」は体幹を起点にして腕や脚を扱う身体操作になります。

最も重要な点は、こうした身体操作の違いは支持軸の違いによって生じるという点です。

支持軸はそれぞれ使用する神経回路が異なります。

1軸だと無意識に「末端主導体幹操作」になり、4軸では「体幹主導末端操作」になるということです。

意図的に何か練習をして身につける身体操作ではなく、元々使用している支持軸に備わった身体操作ということになります。

つまり、黒人の使用している支持軸に変換しない限り、どんなに体幹から身体を使おうとしてもそれはあくまでもモノマネにしかならないということになります。

4軸になる方法

支持軸を根本的に変換する方法はありますが、ここでは一時的に誰でも「4軸」を体感できる方法をご紹介します。

⚫︎普通の草履や足半草履の鼻緒を足の小指と薬指の間で履く

これだけで履いている時限定ですが「4軸(外側軸)」になります。

その状態で軽く左右にステップすると動きやすいことがわかります。

何故バスケットボールの分野で黒人選手が活躍しているのかこれだけでも体感でわかると思います。

4軸は左右に非常に動きやすい為です(側軸傾向)。

アフタービート感覚

個人的に人間には元々2つのリズム感が備わっていると考えています。

それが

❶前拍感覚(ダウンビート感覚)
❷後拍感覚(アフタービート感覚)

この2つを総称して「ビート感覚」と呼んでいます。

そして、リズムを使いこなしている黒人は❷のアフタービート感覚であらゆるリズムを形成しています。

リズムとは点の集合ではなく、下記の図のようなリズムの波形・枠組みが存在しています。

その人物が使っている「ビート感覚」によってリズムを取る波形が異なります。

詳細は別の記事に譲りますが、曲にも「ビート感覚」が存在し、曲の「ビート感覚」と自身の「ビート感覚」が同じ場合に曲のリズムを身体で表現することができます。

個人的な体験ですが、曲と自分の「ビート感覚」を一致させると勝手に身体が曲のリズムと一致します。

リズムに優れる黒人は「アフタービート感覚」であり、日本人の多くは「ダウンビート感覚」です。

「2拍3連」のリズム

黒人のリズム感覚は「2拍3連」を持っているようです。

▼「2拍3連」とは下記のようなリズムになります(厳密的な表現としては間違っているかもしれませんがここでは「2拍3連」と呼ばせていただきます)。

⚫︎支持軸「4軸」
⚫︎アフタービート感覚

の組み合わせでこの「2拍3連」が非常にマッチします。

この3つの組み合わせで▼のアフリカ系の音楽を聞くと音に乗れるようになります。

「2拍3連」のリズムを身体に植え付けるのは練習では難しく、「48種類の主導操作理論」の特定の主導操作モードを使い「感覚」を学習する必要があります。

「48種類の主導操作理論」の詳細は別の記事に譲りますが、簡単に説明すると特定の手の握りをすることで主導操作モードという状態になります。

これが48種類あり、それぞれに特定の身体部位や動作、リズムといった能力が付与されており、その状態を継続することでその能力を学習できるというものです。

重要なのは「2拍3連」を練習してもそれでは「感覚」を学習することは難しいということです。

逆に、「2拍3連」のリズムを手拍子で全く取れない人が、「2拍3連」を担当する主導操作モードになると途端にできるようになります。

この状態は練習で形だけリズムを取れる状態とは異なるということになります。

終わりに

上記で説明しましたように黒人リズム感の条件は、

❶支持軸「4軸」:体幹主導末端操作
❷アフタービート感覚
❸2拍3連のリズム

になります。

日本人はと言うと、

❶支持軸「1軸」:末端主導体幹操作
❷ダウンビート感覚
❸盆踊りのリズム

になります。

ある意味、真逆の身体操作だったり、リズムということになります。

こうしてみると黒人のダンスや音楽に憧れてもなかなか近づくことができないというのは非常にわかりやすいですね。

ですがこの3つの要素は使用する「身体の回路(システム)」の種類の違いなので、その種類を一致させることで、それまでになかった手応えを感じることができるようになります。